2009年4月13日月曜日

IDE→USB変換アダプタの評判

無題 Name 名無し 09/04/13(月)07:06:42 No.237160 07:07頃消えます
IDE→USB変換アダプタってほんとつかえねーな
試しに買ってみたけどデータ化けまくり

メーカー製の外付けHDDと何が違うんだ?

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)07:44:48 No.237165
その変換アダプタがウンコだったんじゃね?
HDDケースばらしても同じような基板があるだけ

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)09:31:57 No.237182
メーカー製は相性問題も皆無だし、やっぱり信頼性はあると思うが

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)09:37:55 No.237184
>試しに買ってみたけどデータ化けまくり
チップセットとの相性じゃね?

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)10:56:19 No.237201
化けっと通信

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)11:22:14 No.237203
今時IDEもなかろうに
と言いつつIDE→SATAで1台使ってる
しかもサムチョンw

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)11:38:07 No.237209
> 化けっと通信

おじいちゃん、もう音響カプラやアマチュア無線で
データを送る時代じゃないんですよ。。。

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)11:53:55 No.237217
相性問題があるんじゃない?
俺もスレ画みたいのを使っているが、PCがHDD認識するまでは
苦労するが、一度認識すれば後は安定して接続できているよ。

でもまあこれでも良い方で、センチュリーとかの高い奴買っても
相性問題で認識してくれないのは過去にいくらでもあった。

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)12:26:14 No.237228
俺も使ってるけど何も問題なし
腐ってるんじゃねーの

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)13:02:31 No.237232
データ化けまくり、ってどんな風に化けたんだろうね?

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)13:08:55 No.237233
暗号化してあるHDDとかいうんじゃね?

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)13:39:29 No.237238
センチュリーとかの高い奴買っても
相性問題で認識してくれry

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)13:52:06 No.237243
IDE→USB変換機がまだ5000円くらいするころに買った
ノバックのやつを長年使っているが化けたとかそんなの経験したことないな
化けるってjpg画像にノイズがはいるとかそんな感じなのかしら

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)14:03:08 No.237247
>データ化けまくり
OCしてたりCPU電圧変更したりすると起こる
きわめて緩やかに起こるから見極めが難しい

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)16:45:41 No.237305
IF変換アダプターは相性不具合出やすいよ、粗悪なものも多いし

IDE→SATA変換を数種類買ったが、まともに使えたのは2種類だけだった

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)18:42:13 No.237343
いーや、きっとこれはマスターとスレーブだな!

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)18:47:08 No.237345
この手の製品って、便利そうで購入したけど
凄まじく相性問題が発生するよね・・
二台返品して3台目でやっと自分の環境で使える製品に辿り着いた
多分、中華の粗悪設計のせいだと思うけど

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)18:48:12 No.237347
>IDE→SATA変換を数種類買ったが、まともに使えたのは2種類だけだった

そこでマイ電柱をデスネ!(以下略

冗談はさて置いて、電源ノイズの可能性はあります。
ACアダプタは以外と雑音を出す存在。
配置とかを変えることで解決する場合もありますので、時間と根気があれば試してみてはいかがでしょうか?

そんな配置程度で変わるような怪しげな製品を使うのはイヤっていう意見もありますので、お勧めはしませんけどね。

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)18:52:22 No.237349
中華の粗悪設計のせい

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)18:58:00 No.237355
>いーや、きっとこれはマスターとスレーブだな!
相性だかなんだかは知らんが
スレ主に限ってはこのオチの可能性高いな

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)19:25:24 No.237382
>No.237305
>IDE→SATA変換を数種類買ったが、まともに使えたのは2種類だけだった
その問題がなかった製品の組み合わせを教えていただけないだろうか?

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)19:58:36 No.237397
SCSI→USBならまだ使ってる

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)20:19:04 No.237410
PCのUSBコントローラが腐ってるとか

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)20:24:57 No.237415
>No.237382
>その問題がなかった製品の組み合わせを教えていただけないだろうか?

当方は光学ドライブ(DVR-112)に使ってるが、
当方の環境で不具合なしに使えるのは下記の2機種
省スペースな他機種は尽くダメだった。

http://www.system-talks.co.jp/product/sata-tr150tw.htm
http://www.ainex.jp/products/cvt-04.htm

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)20:40:31 No.237430
>PCのUSBコントローラが腐ってるとか
インテルのチップセット内コントローラとかNECのとか、メジャーなモノで全然使えない。
個人的にオウルテックの「OWL-EADP/EU」という製品は ヤバすぎる品質。

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)21:55:31 No.237477
昔、スレ画みたいな安価なタイプが出回る前に
1万位出してセンチュリーの買ったよ
今まで10数台繋いでみたけど全く不具合無いな

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)22:07:07 No.237480
フリーダムというメーカーの変換アダプタ使ったらデータバケしまくって暴れたくなったことがある
余計に種死が嫌いになった
それからよくわからないメーカーのに買い換えたら安定してる感じ

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)22:13:42 No.237486
>SCSI→USB

欲しい

… 無題 Name 名無し 09/04/13(月)23:04:24 No.237507
付属のACアダプタじゃなくて、その辺の余ってる電源に
つないで使うといいんじゃないかな

… 無題 Name 名無し 09/04/14(火)02:20:01 No.237568
>試しに買ってみたけどデータ化けまくり

という事態に遭遇したことがないんだが…

… 無題 Name 名無し 09/04/14(火)02:20:33 No.237569
>SCSI→USB
アイオーが出してたでしょ
まだ売ってるかはしらんが

… 無題 Name 名無し 09/04/14(火)11:31:32 No.237633
SAS→USBが非常に欲しいんだが、無いよね?

2009年4月11日土曜日

かゆみを掻くと気持ちいい理由が解明

2009年04月11日 18時00分00秒

かゆい所をかくとなぜ気持ち良いのか、長年の謎が解明される

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090411_scratch_your_itch/

かゆいところをかくと気持良いということは赤ちゃんでも知っていて、有史以前から、というか人類の誕生以前からさまざまな動物がかゆいところをかいてきたと思われるのですが、なぜかくとかゆみが遠のくのかというその仕組みは意外にもいままで解明されていなませんでした。その長年の謎がミネソタ大学の研究により初めて明らかになりました。

画期的な新薬やかゆみを止める治療法につながる発見とのことで、糖尿病や肝臓病、抗ガン剤の副作用などにより慢性的なかゆみに苦しむ人にとっては朗報となるかもしれません。

詳細は以下から。

Why a good scratch quells an itch - health - 06 April 2009 - New Scientist
http://www.newscientist.com/article/dn16907-why-a-good-scratch-quells-an-itch.html?DCMP=OTC-rss&nsref=brain

Scientists solve the mystery of why scratching relieves an itch | Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1168023/Scientists-solve-mystery-scratching-relieves-itch.html

ミネソタ大学のGlenn Giesler博士らの研究により、かゆい所をかくと、かゆみを伝達する神経細胞の活動が抑制され、脳が「かゆくなくなった」と判断するという仕組みが解明されました。

皮膚への物理的な刺激やヒスタミンなどの化学物質に反応し、感覚神経が脊髄視床路(せきずいししょうろ:Spinothalamic tract(STT))経由で脳に信号を送ることにより、人間はかゆみを感じます。

そのかゆみを伝達する神経細胞のうち、「かく」ことによって抑制される神経細胞を特定するために、Giesler博士らはサルの脊髄路に電極を埋め込んだのち、ヒスタミンを脚に注射するを実験を行いました。STT神経細胞はヒスタミンに反応し信号を発しましたが、「かく」ことによりそれらの神経細胞の一部で信号を発する頻度が低下しました。つまりこれらが「かく」ことに反応した神経細胞で、これらの神経細胞に相当するヒトの神経細胞が特定され、神経系がその神経細胞を遮断する仕組みが解明されれば、薬剤や電気的刺激によってその神経細胞の活動を抑え、「かゆみ」を抑える治療法の開発につながるとのことです。

「かゆみ」というと「痛み」などにくらべ軽視されがちで、健康な人にとっては「市販のかゆみ止めをぬればいい」「我慢すればいい」「かけばいい」と片付けられる問題かもしれませんが、腎臓や肝臓の病気、AIDSやホジキンリンパ腫などによる強烈なかゆみには通常のかゆみ止めや抗ヒスタミン剤では十分な効果がなく、かくことにより皮膚がボロボロになったり、感染症の危険が高まるほか、かゆみによる不眠は体力の低下を招いて死期を早めることにもつながるなど、患者にとっては深刻なものです。またガン患者に投与される鎮痛剤の中には副作用として激しいかゆみをもたらすものもあり、かゆみに耐えきれずに投与量を減らさざるを得ないというケースもあるそうです。

今回の研究の成果により、「かく」ことなしに思う存分かゆいところをかきむしったかのようにかゆみが遠のく効果を得られる治療法の開発に期待が高まっています。

・関連記事
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女性ホルモン・エストロゲンがオスの記憶障害を改善-理化学研究所が解明

女性は記憶障害に強い? ホルモンが脳血流改善

http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041001000070.html

 脳梗塞や老化などによって生じる記憶障害に対し、女性ホルモンのエストロゲンが脳の血のめぐりを良くして記憶を改善するように働くことを、理化学研究所の山田真久ユニットリーダーらが解明し10日、米科学誌に発表した。

 女性の脳は男性より記憶障害に強い可能性を示す成果。脳機能障害の改善薬開発につながる可能性があるという。

 チームは、脳の血管を拡張するように働く遺伝子を持たない雄、雌両方のマウスをつくり観察したところ、雄では血管が収縮して血流が減少し、記憶や学習を調べる実験でも正解率が低下した。

 一方、雌ではこうした異常がなかったことから、チームはエストロゲンに着目。雄にエストロゲンを投与すると、血管が広がり血流が増え、正解率も改善したという。

 この遺伝子を持たない雄では、脳の神経細胞のすき間を埋める細胞「アストロサイト」が膨張した結果、逆に神経細胞の突起が萎縮してしまい、記憶障害を起こすことも判明。チームは、エストロゲンの投与で血流が増えるとアストロサイトが戻り、記憶が改善したとみている。

 山田さんは「人でもさまざまなストレスで神経細胞が縮む可能性があり、エストロゲンが多い女性の方がストレスに強いのかもしれない」と話している。
2009/04/10 09:02【共同通信】
アレルギー増に関連か PCBなどの環境ホルモン[2007年5月]
ホルモンが動脈硬化を抑制 酵素が関係と名大チーム[2006年6月]
サプリで摂取は30mg目安 大豆イソフラボン[2005年12月]
飲酒で乳がんの危険3倍 女性ホルモン増え[2004年9月]
卵巣がんの発症率2倍に エストロゲンの単独投与[2002年7月]

もっと知りたい ニュースの「言葉」
エストロゲン
(1997年1月4日)主に卵巣から分泌され、妊娠時に母体の変化を引き起こしたり、月経周期の成立を媒介するほか、子宮筋の発育などにも作用するため「女性をつくるホルモン」といわれる。 経口避妊薬に含まれており、こうした薬の使用や、エストロゲンを含む乳製品の消費の増加、エストロゲン化合物の製造の増加などにより、胎児がエストロゲンにさらされる機会が増えた、と英国とデンマークの共同研究チームは指摘している。 しかし、エストロゲンが実際に精子形成能力に、どのような影響を与えるのかについては未解明な点が多い。(共同)

女性は記憶障害に強い?=ホルモンが脳血流改善-理研

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009041000140

 女性ホルモンのエストロゲンが脳血管を拡張し、記憶障害を改善する機能を持つことが、理化学研究所の研究チームによるマウスを使った実験で明らかになった。老化や動脈硬化による記憶障害を予防したり、改善したりする薬の開発に役立つことが期待される。10日付の米科学誌「PLoS ONE」に論文が掲載された。
 理研脳科学総合研究センターの山田真久ユニットリーダーらは、遺伝子の欠損により脳の血管を拡張させるたんぱく質を持たないマウスのうち、オスだけが脳の血流が減少し、記憶障害を起こすことに着目。同じ遺伝子を欠損していても、メスの脳ではエストロゲンが代替機能を果たしていることが分かった。
 さらに、脳血流の減少で記憶障害を起こしたマウスの脳は、神経細胞の数が減るわけではなく、神経細胞同士のつながり(シナプス)が減少するだけだったことも判明。オスでもエストロゲンの投与によりシナプスが増え、記憶障害が改善した。(2009/04/10-09:34)

サイエンスニュース

オスの記憶障害が女性ホルモンで改善 - 理研がメカニズムの一部を解明

http://journal.mycom.co.jp/news/2009/04/10/053/

2009/04/10
理化学研究所は4月10日、女性ホルモン「エストロゲン」がオスの記憶障害を改善する分子メカニズムの一部を解明したと発表した。同研究所の脳科学総合研究センター山田研究ユニットの山田真久ユニットリーダーおよび北村尚士テクニカルスタッフを中心とするグループによる研究成果。

研究には特定の遺伝子を持たないマウス(遺伝子組み換えマウス)を利用した。遺伝子が欠けているために、このマウス(遺伝子欠損マウス)は特定の神経伝達物質(アセチルコリン)を取り込めずに脳の血液循環が悪化し、神経細胞が委縮し、記憶学習能力が低下する現象が生じる。ただし、この異常は遺伝子欠損マウスでもオスだけに起こり、メスだと、脳血液循環が悪化しない。

山田研究ユニットは、オスとメスで生じたこの差異が、女性ホルモンであるエストロゲンの作用によるものと考えた。すなわちエストロゲンが特定の神経伝達物質と同じ働きをすると仮定した。

そこで遺伝子欠損によって脳の血液循環が低下しているオスのマウスに、エストロゲンを投与。具体的には、エストロゲンのタブレットを外科手術によって皮下に埋め込んだ。タブレットからは一定量のエストロゲンが持続的に放出され、脳神経に到達する。エストロゲンを投与したマウスを3週間後に調べたところ、脳血管が拡張して循環機能が改善され、神経細胞の委縮が正常に戻るとともに、記憶学習能力が回復することを確認できたという。

実験の手順とマウスの脳のMRA(磁気共鳴血管造影)像。脳底動脈がエストロゲンによって拡張していることを確認した

なおエストロゲンが動脈硬化の改善に効くことは、以前から知られている。ただし男性の女性化や乳癌リスクなどの副作用があり、動脈硬化の治療にはエストロゲンは使われていない。今回の研究研究は、副作用の少ない脳機能改善薬の実現につながると期待される。

エストロゲン:記憶力改善の効果--理研が発見

http://mainichi.jp/select/science/news/20090408k0000m040141000c.html

 女性ホルモンのエストロゲンに、脳の血管を広げて血流を増やし、記憶や学習の能力を改善させる効果があることを、理化学研究所(理研)がマウス実験で発見した。老化に伴い、血流が減って起こる記憶障害の予防や治療薬の開発につながる成果で、10日付の米科学誌プロス・ワンに発表した。

 研究チームは、遺伝子操作で慢性的に脳の血流量が減少するマウスを作った。すると、エストロゲンを分泌する卵巣を切除した雌と雄だけ、神経細胞の周囲にあるアストロサイトという細胞が膨張して、神経細胞同士のつながりを邪魔し、記憶障害が起きた。

 また、遺伝子操作で血流が減った雄に、正常な雌の分泌量と同程度のエストロゲンを投与すると、脳の血管が拡張して血流が回復した。

 理研の山田真久ユニットリーダー(神経生物学)は「アストロサイトの膨張を防ぐ薬を開発できれば、脳機能の改善に役立つのではないか」と話す。
【関連記事】
エストロゲン:血流増え記憶や学習能力改善に効果…理研
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快眠のツボ:睡眠考えるキャンペーン 脳科学者の茂木さん「よく眠らない人は、創造的に生きられない」

脳の血行障害、女性ホルモンが予防 理研が発見

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090410AT1G1000P10042009.html

 動物のメスの体には脳の血行障害を予防する仕組みが備わっていることを、理化学研究所のチームがマウスで見つけた。老化などで脳の血管が縮む異常に見舞われても、女性ホルモンが血管を広げて血流量が減らないようにしていた。脳の血行を促し、記憶障害の治療薬につながる可能性があるという。米科学誌の電子版「プロスワン」に10日、掲載される。

 神経伝達物質にかかわる遺伝子が壊れ、脳の血管が縮みやすくなったマウスのオスでは血流量が2―3割も減るのに、メスは正常だった。研究チームは卵巣が出す女性ホルモン「エストロゲン」に注目。血行障害のオスに女性ホルモンを埋め込むと、血管が広がり、血流の減少を食い止めるという。(12:51)

「メスはオスより記憶障害に強い」 理研、マウス実験

http://www.asahi.com/science/update/0410/TKY200904100134.html

2009年4月10日11時57分
 メスはオスよりも記憶障害に強い――。こんな研究成果を、理化学研究所脳科学総合研究センターのチームがマウスの実験で示した。女性ホルモンの「エストロゲン」が脳の血液循環をよくして、短期記憶能力を改善する働きをしているという。9日付の米科学誌プロスワンに発表した。

 チームは、神経の情報伝達にかかわるアセチルコリンという物質を働かなくさせ、血液循環の悪いマウスをつくって、脳への影響を電子顕微鏡などで解析した。

 すると、オスは血流の低下とともに、脳の神経細胞の間を埋めている細胞が膨張して、神経細胞の突起が萎縮(いしゅく)。迷路を使った短期記憶のテストをしたら、学習能力が落ちていた。ところが、メスには異常が現れなかった。

 チームは、メスの卵巣から出るエストロゲンがかかわっているのではないかと推測。脳の血流の低下で記憶力が落ちたオスにエストロゲンを投与したところ、血流が戻り、神経細胞の突起の萎縮も回復。迷路のテストの結果も、通常のレベルに戻った。

 同研究センターの山田真久ユニットリーダーは「女性の脳は生まれながらにして環境変化に強いことを示している。神経の突起の萎縮が起こるしくみなどを解明して、脳機能を改善させる薬の開発に役立てたい」と話す。(佐藤久恵)

理化学研究所、女性ホルモン「エストロゲン」の記憶改善効果の機能を解明

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=217591&lindID=4

女性ホルモン「エストロゲン」の記憶改善効果の一端を解明
-慢性脳循環障害の遺伝子改変で性差、女性の脳は男性より記憶障害に強い-

◇ポイント
 ・脳循環障害モデルマウスは、脳血管の破壊や梗塞なしに脳アストロサイトが膨張
 ・アストロサイトが膨張した脳組織は、神経突起が萎縮しシナプスが減少
 ・エストロゲンはアストロサイトの膨張を抑制し、記憶学習機能を回復

 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、女性ホルモンであるエストロゲン(※1)が、脳血管を拡張し脳循環を回復することで、記憶を改善する機能を発揮するという、分子メカニズムの一端を解明しました。理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)山田研究ユニットの山田真久ユニットリーダーと北村尚士テクニカルスタッフらによる研究成果です。
 慢性脳循環障害を引き起こすアセチルコリン(※2)受容体遺伝子欠損マウスを、電子顕微鏡画像などで解析したところ、脳循環(脳の血液循環など)が低下すると、脳血管の破壊や梗塞(こうそく)が起きていなくても、脳アストロサイト(※3)の膨張や神経突起萎縮(いしゅく)を引き起こすことが分かりました。ところが、このような異常は、オスの遺伝子欠損マウスだけで観察され、メスの遺伝子欠損マウスでは、野生型マウスと違いがありませんでした。この性差に着目し、卵巣から放出されるエストロゲンの作用を調べたところ、エストロゲンがアセチルコリンと同様に脳血管拡張効果を持ち、脳血管拡張機能を代償していることが分かりました。そこで、オスの脳循環障害マウスにエストロゲンを投与したところ、脳アストロサイトの膨張や神経突起萎縮の症状が回復し、記憶学習能力も改善していることが判明しました。
 本研究の成果は、アセチルコリンとエストロゲンが共に脳血管の拡張効果を持ち、共通のメカニズムで記憶改善に働くことを示しました。特に、神経突起の萎縮が可逆的に改善できたことは、脳血管の拡張メカニズムが、予防的な薬だけではなく、発症後の機能改善に役立つ薬の開発のターゲットとなりうると期待できます。

 本研究成果は、米国のオンライン科学雑誌『PLoS ONE』(4月10日付け:日本時間4月10日)に掲載されます。

1.背景
 アセチルコリンの受容体には、ニコチン性(※4)とムスカリン性(※5)の受容体があり、それぞれ発現する組織や受容体機能が異なることが知られています。中枢神経系のムスカリン性アセチルコリン受容体を介した神経伝達経路は、脳高次機能発現に対して主要な役割を担っていると考えられています。ムスカリン性アセチルコリン受容体には5種類(M1-M5)のサブタイプがありますが、完全なサブタイプ特異的なリガンドがなく、種々の神経組織で各受容体が共発現していることから、サブタイプ特異的な生理機能は不明のままでした。この問題に取り組むために、研究ユニットは各ムスカリン性受容体(M1-M5)遺伝子欠損マウスを作製し、個体解析を行ってきました。
 脳内のM5受容体タンパク質発現量は、全ムスカリン発現量の2%にしかすぎないことが知られており、脳血管内皮細胞に顕著に発現しています。山田ユニットリーダーは、これまでに、アセチルコリンによる動脈の拡張能力が、M5受容体の遺伝子欠損マウスの脳底動脈で完全に消失していることを見いだし、アセチルコリンの血管拡張作用がM5受容体に依存していることを明らかにしています(PNAS 98:14096-14101,2001)。また、オスのM5受容体遺伝子欠損マウスは、この恒常的な脳血管の収縮により、脳底動脈や中大動脈などの動脈で、脳血流量が野生型マウスに比べて約20~30%減少していました(Neurobiol Dis.24:334-344.,2006)。このマウスでは、脳血管の破壊や梗塞(こうそく)による細胞死や、血液成分の脳組織内への侵入がない状態で生じる脳内変化を観察することができます。このマウスは、血管の結紮(けっさつ:糸結び)などといった手術を用いない、新規の脳循環障害モデルマウスといえます。

*詳細は、関連資料を参照してください。

理化学研究所、慢性脳循環障害の記憶改善効果を解明

プレスリリース > 2009年 > 女性ホルモン「エストロゲン」の記憶改善効果の一端を解明

女性ホルモン「エストロゲン」の記憶改善効果の一端を解明
-慢性脳循環障害の遺伝子改変で性差、女性の脳は男性より記憶障害に強い-

平成21年4月10日
リリース本文(詳細)へ
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2009/090410/detail.html

女性ホルモンであるエストロゲンは、女性らしさを生み出す作用とともに、動脈硬化を防ぐなどの効果が知られています。しかし、エストロゲン投与には、女性化や乳癌のリスクなど副作用の問題が伴うため、それを活用した薬や治療法の開発がなかなか進まないのが現状です。

脳科学総合研究センターの山田研究ユニットは、このエストロゲンが、脳循環の低下により細胞容積の膨張を起こす神経細胞の支持細胞であるアストロサイトに対し、細胞容積の維持に働くことにより記憶の改善に寄与することを発見しました。

研究ユニットは、慢性脳循環障害を引き起こすアセチルコリン受容体遺伝子欠損マウスの解析を進めてきました。これまでに、このマウスが、脳血管の拡張作用を持つアセチルコリンの働きをなくしていることを見いだしていました。今回、オスの遺伝子欠損マウスだけで、脳の血液循環が低下し、低酸素やエネルギー欠乏に反応した脳のアストロサイトの容積膨張が起きること、さらに神経細胞間の空間減少によると考えられる神経突起の萎縮(いしゅく)やシナプスの減少が起きることが分かりました。この性差に着目し、エストロゲンの作用をマウス脳血管内皮細胞で調べると、アセチルコリンと同じメカニズムで脳血管を拡張することが判明しました。そこで、脳機能異常を持つオスの遺伝子欠損マウスにエストロゲンを投与したところ、脳のアストロサイトの膨張や神経突起の萎縮の症状が回復し、記憶学習能力も改善していることを明らかにすることができました。すなわち、エストロゲンを分泌するメスの方が、オスより脳循環障害による記憶障害に強いことが分かりました。

神経細胞の萎縮は細胞死への過程と考えられていましたが、脳循環の回復により可逆的に脳細胞の状態を変えられることが分かりました。また、脳のアストロサイトの容積膨張を制御することが、脳障害の予防ばかりか脳機能障害発生後の改善に役立つ薬の開発のターゲットになることを発見しました。

リリース本文(詳細)へ
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2009/090410/detail.html
独立行政法人 理化学研究所
◇ポイント◇
脳循環障害モデルマウスは、脳血管の破壊や梗塞なしに脳アストロサイトが膨張
アストロサイトが膨張した脳組織は、神経突起が萎縮しシナプスが減少
エストロゲンはアストロサイトの膨張を抑制し、記憶学習機能を回復

独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、女性ホルモンであるエストロゲン※1が、脳血管を拡張し脳循環を回復することで、記憶を改善する機能を発揮するという、分子メカニズムの一端を解明しました。理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)山田研究ユニットの山田真久ユニットリーダーと北村尚士テクニカルスタッフらによる研究成果です。

慢性脳循環障害を引き起こすアセチルコリン※2受容体遺伝子欠損マウスを、電子顕微鏡画像などで解析したところ、脳循環(脳の血液循環など)が低下すると、脳血管の破壊や梗塞(こうそく)が起きていなくても、脳アストロサイト※3の膨張や神経突起萎縮(いしゅく)を引き起こすことが分かりました。ところが、このような異常は、オスの遺伝子欠損マウスだけで観察され、メスの遺伝子欠損マウスでは、野生型マウスと違いがありませんでした。この性差に着目し、卵巣から放出されるエストロゲンの作用を調べたところ、エストロゲンがアセチルコリンと同様に脳血管拡張効果を持ち、脳血管拡張機能を代償していることが分かりました。そこで、オスの脳循環障害マウスにエストロゲンを投与したところ、脳アストロサイトの膨張や神経突起萎縮の症状が回復し、記憶学習能力も改善していることが判明しました。

本研究の成果は、アセチルコリンとエストロゲンが共に脳血管の拡張効果を持ち、共通のメカニズムで記憶改善に働くことを示しました。特に、神経突起の萎縮が可逆的に改善できたことは、脳血管の拡張メカニズムが、予防的な薬だけではなく、発症後の機能改善に役立つ薬の開発のターゲットとなりうると期待できます。

本研究成果は、米国のオンライン科学雑誌『PLoS ONE』(4月10日付け:日本時間4月10日)に掲載されます。

1、背景

アセチルコリンの受容体には、ニコチン性※4とムスカリン性※5の受容体があり、それぞれ発現する組織や受容体機能が異なることが知られています。中枢神経系のムスカリン性アセチルコリン受容体を介した神経伝達経路は、脳高次機能発現に対して主要な役割を担っていると考えられています。ムスカリン性アセチルコリン受容体には5種類(M1-M5)のサブタイプがありますが、完全なサブタイプ特異的なリガンドがなく、種々の神経組織で各受容体が共発現していることから、サブタイプ特異的な生理機能は不明のままでした。この問題に取り組むために、研究ユニットは各ムスカリン性受容体(M1-M5)遺伝子欠損マウスを作製し、個体解析を行ってきました。

脳内のM5受容体タンパク質発現量は、全ムスカリン発現量の2%にしかすぎないことが知られており、脳血管内皮細胞に顕著に発現しています。山田ユニットリーダーは、これまでに、アセチルコリンによる動脈の拡張能力が、M5受容体の遺伝子欠損マウスの脳底動脈で完全に消失していることを見いだし、アセチルコリンの血管拡張作用がM5受容体に依存していることを明らかにしています(PNAS 98: 14096-14101, 2001)。また、オスのM5受容体遺伝子欠損マウスは、この恒常的な脳血管の収縮により、脳底動脈や中大動脈などの動脈で、脳血流量が野生型マウスに比べて約20~30%減少していました(Neurobiol Dis. 24: 334-344., 2006)。このマウスでは、脳血管の破壊や梗塞(こうそく)による細胞死や、血液成分の脳組織内への侵入がない状態で生じる脳内変化を観察することができます。このマウスは、血管の結紮(けっさつ:糸結び)などといった手術を用いない、新規の脳循環障害モデルマウスといえます。

2、研究手法と成果

(1)エストロゲンの作用の解明

研究ユニットは、メスのM5受容体遺伝子欠損マウスが、野生型と同様の表現型である(異常がない)のに対し、卵巣を摘出したメスのM5受容体遺伝子欠損マウスが、オスのM5受容体遺伝子欠損マウスと同様の異常を示すことを発見しました。そこで、卵巣から放出される女性ホルモンのエストロゲンの作用に着目しました。

エストロゲンは、Gタンパク質共役型受容体で、膜貫通型エストロゲン受容体GPR30を介して、血管拡張作用を持つ一酸化窒素(NO)を産生することが種々の細胞株で報告されています。しかし、これまでエストロゲンやアセチルコリンの血管拡張作用を調べた実験は、末梢血管内皮細胞を使って行っていました。今回、研究ユニットは初めて、脳由来のマウスの不死化脳毛細血管内皮細胞株(TM-BBB細胞)※6を用いて、エストロゲンとアセチルコリンのNO産生能力を調べました。その結果、エストロゲンとアセチルコリンは、同様のMAPキナーゼ※7の活性化を介したNO産生を引き起こすことが分かりました(図1)。すなわち、マウスのTM-BBB細胞では、エストロゲンとアセチルコリンが、同様のシグナル経路を活性化して、NOの放出を促進していました。

アセチルコリンやエストロゲンは、記憶改善効果を持つ薬剤として長く研究のターゲットとなってきました。今回、この2つの化合物が共通のメカニズムで脳血管を拡張することで、脳循環を保ち、神経細胞活動を維持していることを明らかにしました。

(2)脳循環低下によるアストロサイトの細胞容積の膨張と神経突起萎縮

研究ユニットは、オスM5受容体遺伝子欠損マウスの脳アストロサイトにおいて、Na+/H+交換輸送体(NHE1)のタンパク発現が、正常脳より亢進していることを観察しました。このタンパク質の活性化は、脳循環の低下に伴う低酸素やグルコース欠乏状態で起こると考えられます。そこで、研究ユニットは、アストロサイトが脳循環の低下に反応していると考え、電子顕微鏡画像を3次元構築してアストロサイトの細胞容積を検討しました。その結果、脳循環低下が見られる組織では、アストロサイトの細胞容積が膨張し(図2)、さらに神経細胞の神経突起萎縮が起きていること(図2)を観察しました。電子顕微鏡画像から、シナプス形成の顕著な減少が確認できました。研究ユニットは、このようなシナプスの減少を伴う神経細胞の形態的変化が、海馬錐体細胞での自発発火頻度の減少といった神経回路網の伝達障害を生じることを、電気生理学的手法により確認しています(Neurobiol Dis. 24: 334-344, 2006)。また、「Y迷路」や「物体の認知テスト」における海馬依存の短期記憶学習試験でも、空間学習能力が低いことが示されています。

(3)エストロゲン投与による脳機能および記憶の回復

脳循環低下が見られる組織中では、膨張したアストロサイトが脳内の空間を埋めてしまうために、神経細胞のシナプス結合が阻害される可能性が考えられました。研究ユニットは、エストロゲンがアセチルコリンの機能を代償するという仮説を検証するために、エストロゲンをオスのM5受容体遺伝子欠損マウスに投与して、脳循環を改善するとともに、神経突起萎縮の修復が可能であるかを検討しました(図2)。生きたマウスに対して非侵襲的に脳循環を測定するために、磁気共鳴血管画像(MRA)を用いました。オスM5受容体遺伝子欠損マウスの皮下に外科手術で埋め込んだエストロゲンタブレットからは、持続的に一定の量のエストロゲンが放出します。このエストロゲン投与により、脳血管の拡張能の回復、膨張したアストロサイトの細胞容積の回復、および神経突起萎縮の回復(図2)とシナプス数の回復が見られ、短期記憶学習試験においても脳循環障害による海馬依存の空間学習能力低下の回復が確認できました。つまり、シナプス形成の回復が記憶学習能力の回復を促したと考えられます。

3、今後の期待

本研究成果は、脳循環と脳アストロサイトの細胞容積との関係が、脳環境が神経細胞へ与える影響を解明する鍵となる可能性を示しました。アストロサイトの細胞容積の変化は、脳循環低下という外界刺激に対する脳組織の反応と考えることができます。動脈硬化の進行など脳循環を低下させる因子は数多く知られています。脳循環の低下によるアストロサイトの細胞容積の変化を、非侵襲的に観察する技術を開発することで、脳機能を新たな視点で検証することが可能になると考えます。

従来、神経細胞萎縮は、細胞死へのステップであると考えられていました。しかし、脳内では、脳循環の回復により可逆的に細胞の状態を変えることが可能であることが分かりました。今後、アストロサイトの細胞容積の膨張がシナプス形成に与える分子メカニズムを解明する方針です。この成果から、エストロゲン投与による女性化や乳がんのリスクといった副作用を引き起こさない脳機能改善薬の開発が期待されます。
(問い合わせ先)
独立行政法人理化学研究所
脳科学総合研究センター 山田研究ユニット
ユニットリーダー 山田 真久(やまだ まさひさ)
Tel: 048-467-7648 / Fax: 048-467-7648
脳科学研究推進部 鈴木 一郎(すずき いちろう)
Tel: 048-467-9654 / Fax: 048-462-4914
(報道担当)
独立行政法人理化学研究所 広報室 報道担当
Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715
Mail: koho@riken.jp

< 補足説明 >※1 エストロゲン
女性ホルモンの一つで、主に卵巣の顆粒膜細胞で作られる。エストロゲン受容体は、核内エストロゲン受容体を介してさまざまな遺伝子発現を調節している。一方、Gタンパク質共役型受容体であり細胞膜貫通型エストロゲン受容体GPR30は、活性化によってMAPキナーゼ(※7参照)が活性化される。血管内皮細胞は、ERKの活性化を介して血管拡張作用を持つ一酸化窒素(NO)を産生する。
※2 アセチルコリン
神経伝達物質の一つで、脳内アセチルコリンはアルツハイマー病との関連で、古くから脳機能改善薬として着目されてきた。近年、アセチルコリンを分解する酵素の阻害剤がアルツハイマー病治療に使用されている。脳底動脈は、アセチルコリンによって拡張することが知られており、この効果がM5ムスカリン性アセチルコリン受容体によって担われていることが分かっている(Yamada M, et al. Proc Natl Acad Sci USA 2001; 98: 14096-14101)。
※3 脳アストロサイト
神経系において、神経細胞の間を埋めて神経組織の形態維持に働き、脳血管からエネルギーを受け取り神経細胞へ与える支持細胞と考えられてきた。アストロサイトは細胞数にして50%、体積にして20%を占めているといわれており、その体積変化は神経系における細胞間スペースに大きく影響すると考えられる。
※4 ニコチン性アセチルコリン受容体
イオンチャンネル型受容体で、運動神経終末に存在しているニコチン性アセチルコリン受容体は、筋肉の運動に関与すると考えられている。
※5 ムスカリン性アセチルコリン受容体
Gタンパク質共役型受容体で、5種類(M1-M5)のサブタイプがあり、中枢および末梢に広く分布していることが知られる。ムスカリン性受容体を介したコリン作動性神経伝達経路は、脳高次機能の主要な役割を担っていると考えられている。
※6 不死化脳毛細血管内皮細胞株(TM-BBB細胞)
温度感受性SV40 T抗原遺伝子導入動物から樹立された脳毛細血管内皮細胞の条件的不死化細胞株。脳の血管内皮細胞と末梢の血管内皮細胞は、血液脳関門を作るか否かという違いがある。
※7 MAPキナーゼ(mitogen-activated protein kinase)
広く真核生物に保存されたセリン/スレオニンキナーゼであり、活性化に伴い細胞外の情報を核に伝える細胞内分子。

図1 脳血管内皮細胞に対するアセチルコリンとエストロゲンの効果

アセチルコリン作動薬(100 μM bethanechol)とエストロゲン(10 nM E2)は共に、マウス脳血管由来の細胞株であるTM-BBB細胞から一酸化窒素(NO)を産生させる能力があった。TM-BBB細胞から培地中へ放出されたNOは、硝酸塩濃度の変化で測定した。

図2 脳循環低下によるアストロサイトの膨張とエストロゲンの効果

(実験手技)
脳循環障害モデルマウスに、持続投与型のエストロゲンタブレットを埋め込む手術を施した。
(エストロゲンによる脳血管の拡張能)
MRAで、エストロゲン投与による脳底動脈の拡張を確認した。
(アストロサイトの膨張と回復)
慢性脳循環障害は、脳アストロサイトの膨張を引き起こす。エストロゲンによる脳循環の回復により、アストロサイトの膨張も回復した。
(神経突起萎縮の回復)
アストロサイトの膨張は、シナプス形成の場を奪うことが考えられる。アストロサイトの膨張の回復が、神経突起萎縮の回復を促した可能性がある。

外来シロアリ被害急増、木材の中に分散し駆除困難

ニュース:科学

外来シロアリ被害急増 木材の中に分散し駆除困難

http://sankei.jp.msn.com/science/science/090411/scn0904110959000-n1.htm
2009.4.11 09:56

アメリカカンザイシロアリの被害に遭った家の天井裏。柱が食い荒らされている。下に散乱している茶色い顆粒(かりゅう)状のふんが、発見の決め手になる=東京都内(関東白蟻防除提供)

 外来種のシロアリ「アメリカカンザイシロアリ」による住宅の食害が日本で広がりつつある。在来種のヤマトシロアリなどと違い、建物の内部に散在するため駆除が困難で、近隣に被害が拡大しやすく、関係者は危機感を募らせている。

 「日本しろあり対策協会」(本部・東京)によると、アメリカカンザイシロアリは北米大陸原産で、体長1センチ前後。このシロアリの駆除に携わっている同協会の南山和也理事(関東白蟻防除社長)は「駆除依頼が特に増えたのは平成17年ごろから。輸入された家具や建築資材を通じて入ったのでは」と語る。

 アメリカカンザイシロアリは乾燥に強く、えさとなる木材の中に分散しているため、発見も駆除も難しい。在来種に比べ繁殖力が弱く、被害の進行も遅いが、気付いたときには家全体に食害が及んでいて取り壊すことになったり、近隣の数十戸に被害が広がった例もある。

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2009年4月7日火曜日

自殺を図る男性の大半、8歳で兆候

ニュース > 世界のこぼれ話 > 記事

自殺を図る若い男性の大半、8歳で兆候=研究

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-37369020090407
2009年 04月 7日 16:22 JST

 [シカゴ 6日 ロイター] 自殺を図る若い男性の多くは、8歳の時点で重度の情緒的問題が現れることが、6日発表されたフィンランドの研究で明らかになった。自殺を図る女性の多くは、問題が出てくるのは思春期以降だという。

 研究を指揮したフィンランドのトゥルク大学病院のAndre Sourander医師は「青年期や成人早期に真剣に自殺を図る人でも、男性と女性では異なる過程をたどることが分かった」と結論付けている。

 医学誌「Archives of General Psychiatry」に掲載された同研究は、1981年に生まれた5302人を対象に追跡調査。男性27人と女性27人が24歳までに自殺を図り、そのうち男性13人と女性2人が実際に亡くなったいう。

  研究グループは、女性は服毒による自殺を試みることが多いが、男性はより致死性の高い方法で自殺を図る傾向があるとしている。

 また自殺を図る人々がたどる過程として、男性の78%は8歳の時に、破壊的な気質や、攻撃性、他者への残酷さなど、教師や親にも分かる問題を示すという。 一方で、女性にはこのような傾向が見られず、情緒的問題が出てくるのは思春期以降だった。

 研究グループは、効果的な方法で兆候を示す子どもたちを見つけ出して治療し、自殺率を下げるようにすべきだとしている。

2009年4月6日月曜日

リアルプレイヤーのバッドウェア指定が解除-リアルネットワークス、1年以上経ってから対応

『リアルネットワークスとこの問題について話し合った際に、同社は非常に率直だったと説明している。』
と言っていた割りに今、改善なの?
普通の感覚では遅い。遅すぎる
1年も経ってるし、やる気があるならとっくに変更できたはずの内容だ

RealPlayerを「バッドウェア」と認定 2008年2月1日
非営利消費者保護団体の米StopBadware.orgは31日、RealNetworksが配布している「RealPlayer 10.5」と「RealPlayer 11」を、「バッドウェア」と認定したと発表した。

StopBadware.orgでは、RealNetworksとこの問題について話し合った際に、同社は非常に率直だったと説明している。そして、RealPlayer 11では、デフォルトでメッセージセンターをインストールすることはしておらず、RealPlayer 11を削除するときにRhapsody Player Engineを削除しないことは間違いだったと率直に認めたとしている。

バッドウェアとは

http://www.sophia-it.com/content/バッドウェア
IT用語辞典バイナリ > IT用語辞典 > ネットワーク > セキュリティ > ネットワーク詐欺 > バッドウェアとは

【英】Badware

バッドウェアとは、悪意をもって使用されるソフトウェアの総称である。

バッドウェアという言葉はStopBadware.orgによって定義されたものであり、StopBadware.orgの定義によれば、強引なマーケティング活動のための情報として用いるためにユーザの行動を外部ネットワークに渡すようなプログラムがバッドウェアに該当する。スパイウェア(spyware)やマルウェア(malware)、一部のアドウェア(adware)などがバッドウェアにあたる。

「RealPlayer」の挙動改善、消費者団体がバッドウェア認定を解除

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/04/06/23039.html

 米非営利消費者保護団体のStopBadware.orgは3日、「RealPlayer」に対するバッドウェア認定を解除したと発表した。

 StopBadware.orgでは2008年2月に、RealNetworksの「RealPlayer 10.5」と「RealPlayer 11」をバッドウェアとして認定していた。「RealPlayer 10.5」については、インストール時に実質的にはポップアップ広告を表示させるアドウェアを「メッセージセンター」の名称でインストールしていたことが原因とされた。また、「RealPlayer 11」については、インストール時にユーザーに通知せず「Rhapsody Player Engine」をインストールしていたことが原因とされていた。

 これらの問題について、StopBadware.orgではRealNetworksに対して、「RealPlayer 10.5」についてはエンドユーザーライセンス合意書にメッセージセンターの広告手法について明記すること、「RealPlayer 11」については「Rhapsody Player Engine」のアンインストール方法を用意することなどを求めていた。

 今回、StopBadware.orgでは、RealPlayerの新バージョンがこれらの問題を解決しているとして、RealPlayerのバットウェア認定を解除。同時に、過去の警告をアーカイブとして保存したとしている。

関連情報

■URL
StopBadware公式ブログの該当記事(英文)
http://blog.stopbadware.org/2009/04/03/realplayer-redeemed

■関連記事
・ 米消費者団体がRealPlayerを「バッドウェア」と認定(2008/02/01)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/01/18307.html

( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/04/06 12:03