2008年6月9日月曜日

SSD

【SSD編】MtronとSuper Talentが高性能/高信頼性をアピール~SanDiskとIntelはULCPC向け製品を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0609/comp22.htm

 製品性能の高さを強くアピールしているのが、秋葉原でも多数の製品が売られるようになったSuper TalentとMtronだ。

 Mtronは、大きく分けて「Mobi 1000シリーズ」、「Mobi 3000シリーズ」、「PRO 7000」シリーズの3種類を展示している。PRO 7000シリーズはハイエンドワークステーションやサーバー向け、Mobi 3000シリーズはハイエンドノート/デスクトップ向け、Mobi 1000シリーズはノートPC向けとなっている。

 PRO 7000シリーズ、Mobi 3000シリーズは日本でもすでに販売されており(国内での型番はそれぞれMSP 7000、MSD 3000)、Mobi 1000シリーズも5月下旬から出荷が開始されているので、まもなく日本にも登場予定という。

 同社が自分たちだけの機能として優位性を説いているのが、分散書き込みによる耐久性、100MB/secを超えるアクセス性能、そして7bit ECCによる信頼性の高さだ。

 フラッシュメモリの素子は、一定回数までしか書き込みができない特性を持っている。そのため一般にSSDはHDDよりも製品寿命が短いという懸念がある。しかし、Mobi 1000シリーズは、50GBの書き込みを毎日行なって28年間以上、Mobi 3000とPRO 7000シリーズは140年以上の寿命を実現しているという。

 性能については、Mobi 1000シリーズが読み込み100MB/sec、書き込み40MB/sec(いずれもシーケンシャル)、Mobi 3000シリーズが読み込み100~130MB/sec、書き込み80~120MB/sec(製品によって異なる)、PRO 7000シリーズは読み込み120~130MB/sec、書き込み90~120MB/sec(同)となっており、ハイエンドHDDに勝るとも劣らない。

 ECCは全製品で7bitとなっており、2bitや4bitの他社製品に比べ、高い信頼性を確保しているとしている。

 価格はMobi 1000シリーズが1.8インチと2.5インチとも、16GBで約150ドル、32GBで240~250ドル、64GBが420ドル前後。現在は128GBまでのラインナップだが、要求に応じて256GBも提供する用意があるという。

 Super Talentは「MasterDrive MX/DX/BX」の3製品を用意。Mtron同様に、動作環境や性能、信頼性などについてきちんとカタログに明記している。いずれのモデルも、書き込み回数は10万回で、平均故障間隔は100万時間以上。

 MXはMLCを採用し、価格を抑えたモデル。2.5インチで、容量は8~120GBを用意。インターフェイスはMtronの製品がPATAおよびSATA 1.5Gbpsとなるのに対し、SATA 3Gbpsをサポート。読み込み速度は120MB/secで、書き込み速度は40MB/sec。毎日50GBの書き込みを行なった際の製品寿命は、8GBで4.38年、120GBは65.75年。日本でも発売済みで、120GBで8万円を切る低価格で話題を呼んでいる。レビューもあるので、詳しくはそちらを参照して欲しい。

 DXはSLCを採用したハイエンドモデル。2.5インチで、容量は15GB~60GBと最大容量はMXよりも少ないが、読み込み120MB/sec、書き込み速度は70MB/secと、書き込み速度が大幅に向上している。また、毎日50GBの書き込みを行なった際の製品寿命は、15GBで82.19年、60GBで328.7年と、こちらも大幅に伸びている。インターフェイスはSATA 3Gbps。

 BXはSLCを採用し、大量かつ頻繁にデータアクセスを行なう用途向けの製品。2.5インチで、容量は8~256GBまで幅広い。読み込み速度は65MB/sec、書き込み速度は50MB/secと他の製品より遅いものの、製品寿命は、同等の条件で8GBが43.8年、256GBはなんと1,402年と桁違いに長いのが特徴。インターフェイスはSATA。

 これら高性能な製品に対して、ULCPC(超低価格PC)に特化した製品を出してきたメーカーもある。その1つがSanDiskだ。

 同社の「pSSD」はMLCを採用した300ドル前後のULCPC向け製品。基板むき出しで、インターフェイスは40ピンZIF PATA、本体サイズは54×32×3mm(幅×奥行き×高さ)と、完全に組み込み用に設計されている。容量は4/8/16GBの3モデル。読み込み速度は39MB/sec、書き込み速度は17MB/secと、二昔前のHDD程度だが、平均故障間隔は400万時間と長い。

 そしてAtomプロセッサでNetbookを強力に推し進めているIntelも、COMPUTEXにあわせてULCPC向けMLC SSD「Z-P230」を発表した。こちらもpSSD同様、40ピンZIFのPATAインターフェイスで、本体サイズは54×38×4mm(同)。容量は4/8GBの2モデルで、第4四半期に16GBも投入される。読み込み速度は35MB/sec、書き込み速度は7MB/sec。

こちらはSSDとHDDの中間的存在であるSanDiskの「Vaulter Disk」

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【6月5日】SanDisk、ネットブック/UMPC/MID向けのSSD
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【5月26日】【特別レポート】Super Talent「FTM20GK25H」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0526/ssd.htm
【5月26日】【特別レポート】SanDisk「Vaulter Disk」とは何か?
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0515/sandisk.htm

(2008年6月9日)


【 2008年5月17日号 】
アキバ店員のPCパーツウォッチ( Core 2 Duo E7200 / RAID5対応2.5インチCFアダプタ )
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20080517/etc_shopwatch.html#cfr

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【5月2日号】CF 3枚でRAID 5構築できる2.5インチアダプタが発売
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20080502/etc_cfraid5.html