2008年6月29日日曜日

肩コリ頭痛 東京ガスがフロ活用法紹介

肩こり、頭痛もすっきり お風呂活用法紹介 東京ガスが「レシピ」出版
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/140135/

04/24 08:22更新

 風呂は身体の疲れを取り除き、心を癒やす最適な場所。しかし、温まるつもりが湯冷めをしたりのぼせたりと、風呂の有効活用法は十分に認識されているとはいえない。このため東京ガスのシンクタンク、東京ガス都市生活研究所は『しあわせ バスタイムレシピ』という書籍をこのほど出版、図やデータをふんだんに盛り込んだ入浴法を提案している。ここでは、快適で役に立つバスタイムの過ごし方のコツを紹介しよう。(伊藤俊祐)

 ◆温熱効果境目は40度

 風呂の温熱効果の境目は40度。それより温度が高いお湯は交感神経を高めるため、気分転換をしたいときやシャキッと目覚めたい朝などは、42度くらいの熱めのシャワーがお薦めだ。一方、37~39度程度のお湯につかると副交感神経が働き、心と身体をリラックスさせる効果が働く。血液は1分間で約1周のスピードで体内をめぐる。身体を芯(しん)から温めてほぐすには、約20分が目安だという。
 肩こりが辛いときは肩までつかる全身浴を。40度くらいのお湯に10分ほどつかれば、こりはかなりほぐれる。また、血圧の急激な上昇・下降による脳血管障害などを防ぐためにも、冬場には浴室暖房が望ましい。

 ◆シャワーを使いこなす

 中高年になると加齢臭と呼ばれる特有の体臭が発生するケースが多い。同研究所の調査によると、50代のうち9割以上が他人の体臭を気にしている。しかし、“加害者意識”は希薄。「自分の体臭が気になる」と答えた人は5割に満たない。加齢臭の原因は「ノネナール」という成分で皮脂の一つ。1分の朝シャワーだけで皮脂は流され、体臭予防に有効だ。

 また、体のツボにシャワーを当てると、新陳代謝を活発にしたり体調を整えたりする、さまざまな効果を発揮する。二日酔いをすっきりさせたい場合は、親指の付け根や膝(ひざ)の後ろに温水を2分当てること。抜け毛予防には温水1分と冷水3秒のセットを3回実施することが、有効だという。

 提唱しているのがミストサウナの効能だ。室内温度は約40度とお風呂のお湯と同程度なのに、細かい霧状の柔らかいミストが全身を包み込み、リラックスしながら10分程度で全身浴の2倍以上の汗をかけるという「究極的な風呂」(興梠(こおろき)真紀主任研究員)だ。保湿力も通常の入浴に比べ約4倍にも上る。また、体に負担をかけず入浴感を味わえるため、高齢者にとって安心な入浴法といえる。

 バスルームが狭いと思う場合は、間接照明やスポット照明などを導入すれば空間を広く見せる効果がある。また、マンションなどで窓がないバスルームでは、キャンドルを灯したり水中用懐中電灯を用いることも、疲れた心を癒やすための有効な手法だ。

 ◎ツボシャワーの使い方

 [目の疲れを取りたい]
 ・目の回りに冷水2~3分
 ・手首の小指側、突き出た骨の割れ目にあるツボに、温水1分と冷水3~5秒を3セット
 [腰痛を改善したい]
 ・内くるぶしの突起から手の親指1本分、下がったところにあるツボ「照海(しょうかい)」などに温水2~3分
 [頭痛に悩まされることが多い]
 ・首から肩に温水2~3分
 [よく眠りたい]
・足先に温水2~3分