2008年6月12日木曜日

左右の目を間違えて未消毒のまま手術 東大病院

2008年6月11日23時13分
 東京大学病院(東京都文京区)は11日、今月6日に行った70歳代の男性患者の緑内障手術で、左目を手術するところを間違えて右目を手術したと発表した。病院は患者と家族に謝罪、左目は7日に手術した。

 病院の説明によると、手術前に左目の消毒を済ませた医師が、本来なら手術しない方の右目を布で覆うところを逆の左目にかけた。さらに、執刀医も左目のこめかみに書かれた確認用のマークを見ないまま右目を手術。この患者は両目とも重い緑内障だったため、執刀医は患部の違いに気づかなかったという。

 手術翌朝の診察で、患者の妻が「どうして右目に眼帯をしているの?」と、医師に尋ねたことから、間違ったことが分かった。右目は消毒されないままメスが入れられたため、現在、感染症防止のための治療を受けているという。病院は調査委員会を設け、原因を調べている。
[速報、早出し時]

東大病院 左目の緑内障で右目を手術
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080612-OYT8T00231.htm

 東京大医学部付属病院(東京都文京区)は11日、70歳代の男性患者の緑内障手術で、左目と右目を間違えるミスがあったと発表した。

 同病院によると、ミスがあったのは今月6日。医師が手術予定の左目を消毒した後、間違って左目を布で覆い右目のみを露出させていたため、執刀医が右目を手術したという。間違えないように、男性患者の左のこめかみには印がつけられていたが、執刀医は印を確認しなかった。

 7日朝になって、家族が申し出てミスが発覚。執刀医が謝罪し、同日中に左目の手術を行ったという。

 男性患者は左右両目が末期緑内障で、同病院では、「右目も手術の必要性はあった」としながらも、右目は未消毒で手術が行われたことから、感染症の危険性もあるとして、抗生剤を注射するなど対応をとった。

 同病院では現在、調査委員会を設置し、原因究明を進めている。
(2008年6月12日 読売新聞)


左右の目、取り違え手術 緑内障患者に東大病院
http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008061101000661.html

 東大病院は11日、70代の男性患者の左目にするはずだった緑内障手術を、誤って右目に施術したと発表した。病院は患者に謝罪。消毒せずに手術したため、感染症などの恐れがあるが、これまでのところ、症状は出ていないという。

 東大病院によると、男性患者は両目とも末期緑内障だったが、より視力が残っている左目を先に手術することに決め、6日に実施した。

 ところが手術前、消毒担当医が顔に布をかける際、誤って右目を露出させて左目を覆い、執刀医らも確認を怠り、そのまま右目の眼圧を下げる手術をしたという。

 翌7日朝、男性患者の家族から「どうして右目に眼帯をしているのか」と担当医に問い合わせがあり、間違いが発覚。同日午前、本来の左目の手術をした。

 東大病院は「右目も投薬が中止できることなどから手術の必要はあった」としているが、服部雄幸総務課長は「このような事故はあってはならず、患者には深くおわびする。原因を究明し、再発防止策を検討する」と話している。
2008/06/11 18:10【共同通信】


左右の目取り違え手術 東大病院で医療事故
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080611/crm0806111853032-n1.htm
2008.6.11 18:54
このニュースのトピックス:不祥事

 東大病院は11日、今月6日に70代の男性患者に行った緑内障手術で、左目のはずが誤って右目を手術したと発表した。消毒担当の医師が、片目だけを露出させるため顔にかける布を左右逆にしたことが原因。右目は未消毒のままメスが入れられた。同病院は抗生剤の追加投与など患者に感染症対策を施している。

 病院によると、患者は両目とも末期の緑内障で、視力がある左目を先に手術する予定だった。6日は手術直前に左目側のこめかみに印をつけるまでは左右確認が正しく行われたが、30代の消毒担当医が布を掛け間違い、40代の執刀医がそのまま右目を手術。布がこめかみを覆い隠したため、ミスに気づかなかった。

 翌朝の診察で、患者の妻が「なぜ右目に眼帯をしているのか」と担当医にたずね、間違いが初めて発覚。左目の手術は7日に改めて行った。

 東大病院は「患者と家族の信頼を裏切った」と謝罪。院内に調査委員会を設置した。


左右の目を取り違え手術=確認もれなどミス重なる-東大
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200806/2008061100932

 東大病院は11日、今月6日に実施した70代男性患者の左目緑内障の手術で、誤って右目を手術したと発表した。右目も緑内障で、後日手術する予定だったという。同病院は、原因究明と再発防止のため、調査委員会を設置した。
 同病院によると、患者は両目とも末期の緑内障で、目の機能がわずかに残っている左目を先に手術する予定だった。左側のこめかみに印を付け、消毒までは正しく行ったが、消毒を担当した医師が手術準備の際、誤って右目を露出させて顔を布で覆った。
 執刀医は通常、印を確認してから開始するが、この時は確認を怠り、そのまま手術。手術室から病棟への引き継ぎの際にも、誰も間違いに気付かなかった。翌7日朝、家族の指摘でミスが判明し、同日午前、左目の手術を実施した。(2008/06/11-19:53)