2008年4月30日水曜日

プラズマスピーカー試聴記



Lansche Audio No.4.1

周波数特性 -3dB point 25Hz - 150kHz とカタログ上はなっているが実際に聴いた聴感上ではかなりナローレンジに聞こえた
ぜんぜんよくない

ランシェオーディオでは以前もっとラインナップがあったが今は4.1とフラッグシップの8の2機種になっているようだ

あとやっぱりイオン型(プラズマ型ともコロナ型ともイオンプラズマ型とも呼ぶ)のツイーターとほかのユニットが方式がぜんぜん違うせいか合っていない
何せ振動板がなくて空気を直接圧縮・膨張させ音波を発する方式と普通のコーン型では空気を動かすときの質量が違いすぎる
音を聞いた限りランシェオーディオではイオン型ツィーターに合わせるためコーン型の振動版を軽くすることに注力したように見受けられたが、がんばりすぎたようでプラズマツイーターよりコーン型ユニットのほうが不安定感があってよくなかった

ただ、ランシェ4.1がよくなかったと判断した理由はツイーターとほかのユニットの音色や音が違っているからではなく、システムとしてよいと判断できないことが原因で、ツイーターと他ユニットの挙動が同じになったとしてもよいとは思えなかった

余計な共振音とか雑音が出たり乗ったりすることはなくプレーンで素直なコーン型ユニットの音だったので妙な音が混ざって悩むことはなさそうだ
正直、ESL型のQUAD2805や2905などフルレンジコンデンサー型のスピーカーと比べると音のまとまりもスピーカーシステムとしての実力も大差がありすぎ勝負にならない
未完の大器、未来の可能性が大いにある、ということでまとめておこう


CORONA Plasma Tweeter

もう昔のことで音を正確に覚えていないがツイーターの聴き比べでは、イオン型で草分けといっていいイタリアのアカペラ社のほうが音がよかったような気がする
日本にもイオン型ツイーターを作っているところもある。そういえばそこはイオン型ツイーターより製品として珍しい単体のコンデンサー型ツイーターも作っている
これらと比べてもドイツのランシェが作るツイーターは無骨というか洗練されていないというか、ドデカイ

ところで電極がプラスかマイナスかにもよるがプラズマ型(イオン型)は少ないながらも猛毒のオゾンが発生するものが多いので心にとめておいたほうがいい
空気の出入りが少ない部屋で使う場合は少し頭に入れておいたほうがいい
まあ、よいほうに考えればO 3(オゾン)は強烈な殺菌力があり、かつ発生量は普通極小に抑えてあるはずなので部屋の空気が清潔になるかもしれない


まあ、何度か聞く機会はあったものの条件がよくなかったのでいずれきちんとした聞く機会を持ちたい
ただ、あまり惹かれる体験をしていないので暇でやることがないときになるだろうからかなり先になるだろう

Lansche Audio No.8