2009年11月16日月曜日

「魚民」を中傷、「和民」会長に賠償命令判決

「魚民(うおたみ)」uotami、経営はモンテローザ monteroza
「和民(わたみ)」watami

■訴訟:ワタミ会長に300万円賠償命令 著書で「魚民」中傷--東京地裁

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091117ddm041040107000c.html

 居酒屋「和民」を経営するワタミ(東京都大田区)の渡辺美樹会長の著書で、「もの真似(まね)ビジネスが横行」などと中傷されたとして、同業の「魚民(うおたみ)」を展開するモンテローザ(東京都武蔵野市)が、渡辺会長とワタミに1億円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、渡辺会長に300万円の支払いを命じた。山田俊雄裁判長は「魚民が和民を不当にまねたとは言えない」と述べた。

 両社は「魚民」の名称使用を巡って訴訟で争ったが、04年にワタミ側が使用を認めて和解した。しかし、渡辺会長が07年出版の著書で「『和民』をつくったら『○民』が出てくる」などと書いたためモンテローザが「相手を誹謗(ひぼう)中傷しないと約束した和解内容に反する」と提訴した。【伊藤一郎】
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毎日新聞 2009年11月17日 東京朝刊

■魚民vs和民訴訟、ワタミ会長表記「○民」は名誉棄損

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091116-OYT1T01164.htm

 看板のデザインを巡る訴訟で和解し、互いに中傷しないことを約束したのに、「もの真似(まね)ビジネス」などと中傷されたとして、居酒屋チェーンの「魚民」を経営する「モンテローザ」(東京)が、「和民」を経営する「ワタミ」(同)と渡辺美樹会長に、1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、東京地裁であった。


 山田俊雄裁判長は「原告がワタミを不当にまねたという事実の立証がない」と述べ、渡辺会長に300万円の支払いを命じた。

 原告側は、ワタミが和解の条件に違反したと主張したが、判決は「互いに中傷しない」という義務は、2004年12月の和解内容の発表時に限定して課されたものだったとし、ワタミの賠償責任は認めなかった。その一方で、渡辺会長が著書で「○民」と表記し、看板やメニュー、内装がそっくりだと指摘したことについて、名誉棄損を認めた。

 判決などによると、両社の対立は、ワタミが1999年、赤地に白い文字の看板デザインを模倣されたとして、モンテ社に使用中止を求めたのがきっかけ。同社には使用を中止する義務はないとした和解が成立したが、渡辺会長が07年に出版した著書で問題が再燃していた。
(2009年11月16日21時57分 読売新聞)

■ワタミ会長に賠償命令 東京地裁、「魚民」の評価を低下

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091116AT1G1601O16112009.html

 居酒屋チェーン「魚民」を運営するモンテローザ(東京都武蔵野市)が、同チェーン「和民」の運営会社、ワタミの渡辺美樹会長の著書などで中傷されたとして、ワタミと同会長に1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(山田俊雄裁判長)は16日、渡辺会長のみに300万円の支払いを命じた。ワタミの賠償責任は認めなかった。

 問題となったのは渡辺会長が2007年、著書やインターネット上で「『和民』をつくったら『○民』が出てくる、という具合に、ヒットした先行者がいればすぐにライバルが真似(まね)をして、後を追う」「もの真似ビジネスが横行」などとした記載。

 山田裁判長は判決理由で「一般読者は『○民』が『魚民』を対象としていると容易に想起できる」と指摘。「記載は魚民側の社会的評価を低下させ、内容も真実とはいえない」と認めた。

 モンテローザの話 当然の権利と思える判決。再発防止を求めたい。

 ワタミの話 大変遺憾だが、詳細を聞いていないので現段階ではコメントできない。(16日 20:25)

■和民VS魚民、和民会長敗訴 著書で「○民、すぐまね」

http://www.asahi.com/national/update/1116/TKY200911160319.html

2009年11月16日22時24分

 居酒屋チェーン「和民」を運営する「ワタミ」(本社・東京)の渡辺美樹会長の著書で名誉を傷つけられたとして「魚民」を経営する「モンテローザ」(同)が1億円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(山田俊雄裁判長)は16日、300万円の支払いを渡辺会長に命じる判決を言い渡した。

 両社はかつて「赤地に白抜きの看板が似ている」とワタミ側が主張して訴訟に発展し、04年12月に和解した経緯がある。

 判決によると、渡辺会長は07年6月に出版した著書で「『和民』をつくったら『○民』が出てくるという具合に、ヒットした先行者がいればライバルがすぐにまねし、後を追う」などと記した。

 判決は「『○民』は魚民を想起させる」と認定。「読者に魚民が和民の看板やメニューなどを不当にまねた営業を行っているとの印象を与えたが、真実だと認められない」と結論づけた。

 ワタミは「大変遺憾な判決だが、現段階ではコメントできない」との談話を出した。

■著書で「○民」揶揄→「魚民」名誉棄損 ワタミ会長に賠償命令

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/091116/trl0911161852006-n1.htm
2009.11.16 18:51
このニュースのトピックス:民事訴訟

 居酒屋チェーン「和民」を運営するワタミ(東京)の渡辺美樹会長が著書で居酒屋チェーン「魚民」を経営するモンテローザを中傷したのは、過去の訴訟で合意した和解条項に反するとして、モンテローザが渡辺会長らに1億円の支払いを求めた訴訟の判決が16日、東京地裁であった。山田俊雄裁判長は、「和解条項には反していないが名誉棄損にあたる」として、渡辺会長に300万円の支払いを命じた。

 両社は以前、看板使用をめぐり訴訟になり、平成16年12月、魚民の看板使用を認めることなどを条件に和解した。しかし、渡辺会長が19年6月に発行した著書で「『和民』をつくったら『○民』が出てくるという具合に、ヒットした先行者がいればライバルがすぐにまねし、後を追う」などと記したため、再び訴訟となった。モンテローザ側は、「今後、誹謗(ひぼう)中傷を行わないとの和解条項がある」と主張していた。

 山田裁判長は、和解交渉の経緯から「誹謗中傷しないことを条件に和解したとはいえない」とモンテローザ側の主張を退けた。しかし、「○民」が「魚民」を指していると認定。その上で「魚民が和民をまねていることが立証されていない」として、渡辺会長の記述が名誉棄損にあたると結論付けた。




 モンテローザのコメント「当社の当然の権利と思える判決。相手方には再発防止を求める」

 ワタミのコメント「大変遺憾だ。現段階ではコメントできない」

■ワタミ渡辺会長に3百万賠償命令 東京地裁、「魚民」を中傷

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009111601000341.html

2009年11月16日 16時50分

 居酒屋「魚民」を展開するモンテローザ(東京)が、「過去の訴訟の和解条項に反し著書などで誹謗中傷された」として、競合店「和民」の運営会社ワタミ(同)と渡辺美樹会長に計1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、渡辺会長だけに300万円の支払いを命じた。

 魚民側が問題としたのは、渡辺会長が2007年に出版した著書やインターネット上で「『和民』をつくったら『○民』が出てくる、という具合に、ヒットした先行者がいればすぐにライバルがまねをして、後を追う。看板も内装もメニューもそっくり、というのが当たり前」などと記載した内容。

 山田俊雄裁判長は、和民と魚民が当時、対比される存在として一般に知られていたと指摘し「『○民』の表現は魚民を対象としたものと認められる」と判断。「魚民の評価を低下させる内容で、真実とも認められない」と結論付けた。記載は渡辺会長個人の不法行為として、ワタミの賠償責任は認めなかった。

 両社は03年、店名を表示する看板の使用の是非などをめぐり訴訟に発展。ワタミ側が04年12月、魚民側に対し、看板、店名の使用を認めることなどを条件に和解していた。
(共同)

■「魚民」を中傷したなどとして、ワタミの渡辺美樹社長に300万円の賠償命令 東京地裁

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00166705.html
FNN - 2009年11月16日

■ワタミ会長に300万円賠償命令=「魚民」経営会社が勝訴-東京地裁

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009111600570
時事通信 - 2009年11月15日