2009年11月22日日曜日

さらに上位機のRadeon HD 5970 2.0GB DDR5 Black Edition告知

現在、自社および他社を含めライバルの全くいない性能の史上最強のグラフィックボードRadeon HD 5970。
Radeon HD 5970が発売される前からわかっていたことだが、AMDのCPUの上位機と同じく5970の“Black Edition”バージョンが伝えられていた。

現在、『Radeon HD 5970 2.0GB DDR5 DisplayPort Black Edition』というオーバークロックモデルが関係者に案内されているようだ。

Radeon HD 5970は、PCI Express規格の
【全長でカードの長さが312ミリ(12インチちょっとまで)】と、
補助電源コネクタの8ピンと6ピンを使い消費電力を何とか300ワット以下に抑えこみたい、という意思が強く感じられた。
最高性能をどこまでも追求するなら5870×2にすればいいが、5970は5850×2に近い設定に抑え込んでいると見たほうがいいだろう。

Radeon HD 5850と5970は、
  • GPUコアクロック 725MHz
  • グラフィックスメモリクロック 1000MHz
がリファレンスの規格だ。

Radeon HD 5870とでは、
  • 統合型シェーダユニット 1600基、5970は3200基(1600基×2)で
5850の1440基×2ではない。
  • GPUコアクロック 850MHz
  • グラフィックスメモリクロック 1200MHz
  • テクスチャユニット 80基、5970は160基(80基×2)で
5850の72基×2ではない。

補足すると、メモリーにGDDR5が使われるのと、製造に使われるプロセスルールが40ナノメートルなのは5700番台の5770、5750も含め同じだ。
メモリ接続バス幅は、5970が256ビット×2、5800番台が256ビット、
ROPsも5970が64基(32基×2)、5800番台が32基だ。
アイドル時消費電力はグラフィックカードベンダがカスタマイズしていると変わってくるが、一応プレスリリースされているものだと5970が42ワット、5800番台が27ワットとなっている。

Radeon HD 5970は『定格クロック時最大消費電力300w以下にしたい』という意思が感じられるまとめ方で、設定を変えれば動作クロックを上げることは可能だ。ただしオーバークロックは行った人の自己責任になるのでメーカーにも、オーバークロックを勧めた人にも責任を求めることはできないので注意が必要だ。
それにその時は安定動作していても寿命が短くなる可能性も考え併せる必要がある。


『Radeon HD 5970 2.0GB DDR5 DisplayPort Black Edition』はこれ以上何センチも大きくすることはできないので全長は大して違わないだろう。GPUコアとメモリーのクロックを上げたものになるだろう。
そのときの動作クロックは5870のスペックが参考になると思われ、5870×2≒Radeon HD 5970 Black Editionといったところになるのではと思っている。
当然、搭載メモリーも増やされ(2.0GBと名前に入っている)、ファンや冷却システムが強化されていると思う。より高性能な冷却システムになり静かになっていればいいと思うが普通に考えるとよりうるさくなっているだろう。
90,000円位と伝えられている。


ブラックエディションやノーマルの5970どころか、シングルGPUコアの5870、それ以前に5850も極度に入手困難なのでどうなのだろうか?
この状態は来年初めでも解消されないという見通しだ。
5970も、メディアで『販売された』『写真で見た』という人がほとんどで実物を見た人のほうが少ないのではないかと思う。

【追記】
正式な型番?すごく長い

価格.com - XFXの
Radeon HD 5970 2.0GB DDR5 DisplayPort Black Edition HD-597A-CNB9 (PCIExp 2GB)
http://kakaku.com/item/K0000070202/spec/

メーカーのXFXの5970のページ(現在読み込みに時間がかかる)
http://www.xfxforce.com/en-us/products/graphiccards/HD%205000series/5970.aspx