2009年02月27日 13時00分 / 提供 : トレンドニュース
「職務質問されたらこれを見せて下さい」の戸舘弁護士に会ってきた! [動画有り]
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ネット上で少し前に話題になった「職務質問されたらこれを見せて下さい」というビラ。警察官に職務質問されて、いやな思いした方も多いと思いますが、実は職務質問には必ずしも応じなくてはならないなんてことはないんです! もっと詳しく法律を知るために、ビラを配布した戸舘弁護士にお話を伺ってきました。
元々は都内のホームレスに対する警察官の不当な職務質問に対抗するために作成したというビラ(文面)が、ひょんなことからネットに流出し、ネットユーザーの間で話題になったこの「職務質問されたらこれを見せて下さい」。ソーシャルブックマークなどでも大きく話題となりました(戸舘弁護士自身は、このビラは、あくまで「ホームレス」の人たちのために作成したものであり、ネット上で公開することは認めていない)。
警察官の方へ
(中略)貴職が、現在行なっている職務質問に対し、以下の通り通告いたします。
本書面の所持者は、警察官による職務質問には応じる意思はありません。また、警察官による写真撮影、指紋押捺に応じる意思もありません。同意なく写真撮影、指紋押捺を行なうことは憲法違反です。
以上の通り、写真撮影、指紋押捺に応じる意思はありませんので、速やかにお引き取り願います。
本書面を提示された以降も、所持者に対して質問行為等を行なう場合は、もはや任意処分とはいえず強制処分にあたりますので令状がないかぎり行なうことは許されません。
ネットでは、「それでもやっぱり答えないと不審に思われるからなぁ」「今の警察にこんなのまったく効果ないんじゃない?」など、いざ職務質問されて断る勇気はあまりないという意見が多数。ということで、ほんとに法律を盾に抵抗することが効果的なのか? もう一度再確認するためにも、上記の文面を作成した張本人である、戸舘圭之弁護士に直撃した!
戸舘弁護士が危惧するのは、警察という国家権力がなんの抑止もなく横行すること。もちろん、犯罪を未然に防ぐという大目的があっての「職務質問」だろうが、国民に権力を見せつけるための行為にしか見えないというのが、今の「職務質問」の現況なのだと語る。
「法律(弁護士)が警察をしっかり監視して、権力のバランスを取らないといけない」
そう語る戸舘弁護士。有識者には、職務質問を擁護するような意見を持つ人たちもいるというが、戸舘弁護士は「犯罪を未然に防ぐよりも、市民の人権を守りたい」という考え方のようだ。
突発的で防ぎようのない無差別の殺傷事件が頻発する昨今の日本において、警察も必死なのはわかるが、市民みんなが不審者であるかのような不当な職務質問に対しては、法律という防御策を講じる必要があるのかもしれない。自分の身は自分で守る。サバイバル化している日本で生き抜くにはさまざまな知識が必要とされるようだ。
written by トレンドGyaO編集部
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