俺のバーナビーがこんなに可愛いわけがない
鏑木・T・虎徹
おかしい!?
正義の壊し屋、ワイルドタイガーの俺にはわかる。
貴様!、ニセモノだな!!
ジェイク!
お前の二つ目の能力、擬態だな!?
キサマ、俺の大切なパートナーのバニーに化けているんだな!?
この正義のヒーロー、ワイルドタイガーをだませると思っているのか!騙されないぞ、このニセモノめ!
いいか!!!
バーナビーはもっと目つきが悪くて、意地悪で、嫌味っぽくて、重箱の隅をつつくように粗捜しをして、揚げ足をとって、自信家で、自慢げなんだ!
俺の言うことを聞くようなことは絶対、ない!
まして、俺の心配をするなんてことは絶対あり得ない!
底が浅いゾ、ジェイクッ!
俺の大事なバニーに化けたのが運の尽きだ!カンネンしろ!
『……………………そうですか。わかりました』
ハイ!?
えーー、あ、じゃあ、逮捕……
『あなたを信じた僕がバカでした。たとえ一瞬でも』
『あなたを大切な人だと、たとえ短い間でも思った自分が愚かしく憎いです』
ハァッ!?
ん…、あの、ジェイク、カンネン……しろー・・・…お?
あの…、バーナビー・ブルックス Jr.さん……? かなー、とか、みたいなー…
『ハンドレットパワー!!!』
うわあ~、おっ、俺、
お、おじさん、けが人だぞ~!ハンドレッドパワーでやったら死んじゃうだろーーーーー!!!
もうダメだ、死んじゃう、もう絶対死んじゃう!!!イヤー!
乱暴しないでー!