2011年9月5日月曜日

東日本大震災『千年に一度』が実は『260年間隔』

ホーム>科学

東北沖「M9」地震、最短260年間隔の試算

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110905-OYT1T00582.htm

 東北沖で、東日本大震災と同じマグニチュード(M)9クラスの巨大地震が最短では260年間隔で起きるという試算を、東北大の内田直希助教(地震学)がまとめた。


 東北地方が乗っているプレート(板状の岩盤)の下には、太平洋側から西方向に別のプレートが徐々に沈み込んでおり、プレート境界に徐々に「ひずみ」がたまっていく。このひずみを解消しようとして地震が繰り返し起きているが、岩石の凹凸の具合などによりプレート同士が元々強くくっついているほど、ひずみが頻繁には解消されず、比較的短期間で大きなひずみがたまってしまうとされる。

 内田助教は、東北沖で度々起きている小さい地震や、プレートの動く速度を解析できる全地球測位システム(GPS)のデータなどを活用し、今回の震源域のプレート間のくっつき度合いを算定。M9の巨大地震を起こすひずみがどのくらいの年月でたまるか計算したところ、最も強くくっついている場合で260年、くっつき度合いが弱い場合では880年との結果が出た。地層から津波の発生頻度をみた研究では、巨大地震による津波は500~1000年間隔で東北沿岸を襲ってきたとされる。内田助教は「エネルギーがより短い期間でたまる場合があることも考慮したほうがいい」と話している。
(2011年9月5日14時50分 読売新聞)
YOMIURI ONLINE トップ

関連記事・情報

Powered by popIn
【住宅・不動産ニュース】首都圏直下、プレート境界型地震起きやすく (8月30日)
【社会】被災地沿岸、計器故障…津波の観測態勢脆弱 (7月26日 10:11)
【巨大地震】震災で地盤沈下の太平洋側、宮城以南だけ隆起 (6月13日 21:37)
【巨大地震】津波伴うM8級、1か月内にも再来…専門家 (4月14日 19:1)
【巨大地震】7日夜のM7・4地震、東日本大震災の余震か (4月8日 14:37)

東北沖「M9」地震、最短260年間隔の試算 (9月5日 14:50)
津波が鎌倉大仏まで至った「明応地震」検証へ (9月3日 09:01) 巨大地震
米原発の核燃料保管容器、地震で11cmずれる (9月2日 23:57)
保安院、官邸に報告せず…放射性物質の拡散予測 (9月2日 23:05) 福島原発

The 2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake