2012年4月15日日曜日

サイバーシックス-今は違って楽しみ

「 サイバーシックス CYBERSIX 」
http://www.telecom-anime.com/cybersix/japanese/index.html

今何かと話題のオセロの中島 知子と松嶋 尚美が主役の声を当てているカナダと日本の合作アニメ。
原作はアルゼンチンの カルロス・トゥリージョ と カルロス・メグリア 作の同名コミック。

12年ぶりに再放送されてるが見た覚えがある。
当時は1話か2話見て、おもしろくなくて見なくなったと思うが
今、見てると結構おもしろい。
外国の雰囲気が強めで当時は合わなかったが
今見るとやおい萌え要素も隠されているが強い。
ホントは男×男じゃないんだけど。

ところでお笑いコンビ・オセロ、
うまい。

いわゆる一般的な日本アニメの声優演技とは違うが、タレントでよくある棒読みとは全くレベルが違う。格が違って比べるのは無理なほどの差だ。

有名な声優や売れっ子声優になれなくてお笑いに移行したのかな?と思えるレベル。

主人公・サイバーシックス/人間を装っているときの名はエイドリアン・シーデルマン( Cybersix / Adrian Seidelman )
役の中島 知子は、普段は男装して男の教師として生活し、裏ではリヒターによって造られた女性型バイオロイド・正義の味方サイバーシックスとして活躍、
そしてそのどちらである必要がない、自分を知らない人たちの中では、身を隠した偽りの男性教師(男装女性教師)でも、正義の味方でもないときの声、
主なものだけでも3種類の声をきちんと分けて演じている。

男性教師に扮している時は、当然声を男性っぽくしているが、隠し事をしているような人を受け付けない声と演技、不自然さを、
サイバーシックスのときは元の女の声と正義の味方としての強さ・信念・怒り・緊迫・突破する力を持った力強い女声を、
男偽装でも正義の味方でもない、本当の本当の素の時のまったく自然な話し方、人への話掛け方になっているとき、と
かなりすごい。
しかもそれがいわゆる『日本のアニメ声優の、日本アニメ向け演技』とは違っているのがすごい。
少しフラット気味とか棒っぽいが人造人間としての役作りなのか、あるいは単に棒、フラットなのが役柄にうまく合致したのかうまくいっている。

小さい子供にしか見えない敵のボスの子供と思われる、強欲で性格が悪い敵・ホセ( Jose )役を松嶋 尚美がやっている。実際は敵のボスのクローンで見た目は小さい子供。
こちらはさらに普通に「悪い子供の役をやる日本の女性声優」になっている。悪役の子供をやるなら「女性声優でこうだ!」という状態になっていてキャストを見なければタレントがやっているとは気付かないだろう。
厳密にいえば少し棒読み気味というかフラット気味になる時が、激高したときや叫ぶときに感じられるがごく一部分で、これよりもっと棒なプロ声優がたくさんいるのでキャストを見ないと気付かない。
むしろ、『売れないときは声優だったんだな』としか思えないレベルだ。

日本アニメの詰め込みすぎ(設定も、絵も)なのとはまた違っていて楽しみ。初回放送時は気に入らず見なかったが時が過ぎ今は結構楽しんでいる。
(近年の日本アニメは設定と画とキャラクターとストーリーをぎちぎちに詰め込むようになって久しく、なにか新鮮)