1年か2年前から白内障になっていたのだろう。
黒眼のところを斜めから見ると白く濁っているように見えた。
最初は気のせいと思った。
その時以外は白っぽく見えなかったから。
最近、急に進んだようで正面から見ても白っぽさがわかるようになってきた。
でも白内障の高齢猫の書き込みにあるようにぶつかって歩くようなこともなく、何年かは大丈夫と思っていた。
ネコの目は表面がキラキラ光っていて綺麗でみずみずしく艶っぽい。
それが死んだら力が無くなっていた。
トイレから目を見たときは様子がおかしいと気付いたものの、近くに行って覗きこんだら全然違っていた。
その状態が続いたのでそれで終わりと思っていたら半日以上経ったら乾いたのかしぼんでしわが寄っていた。もうこっちを見てくれることはない。
元気だったので死ぬとは思ってなかった。
ごめんね。
5年は無理と思っていたが3年程度は絶対大丈夫と思っていた。
母ネコのように毛がボロ雑巾のようになったり、歩けなくなったり、食べれば吐いたりするようになれば警戒と思っていた。母ネコはそうなって『もう死ぬね』と言ってから何度も、何年も生きていた。人間が死にそうと思っても意外と死なないものだなと思ったし、同居人もそう言っていた。
まさかね。きれいなままとは。わからなかった。
あの世では友達作れるといいね。友達作れないネコだったから。母ネコにも嫌われ兄妹にも、近所のネコにも嫌われていた。知恵遅れなのかホントに明らかにバカだった。
甘えようとすると他のネコと違い爪を出して引っ掻いたり、強くかみついてしまうのでネコにも人間にも全然ダメだった。
でも、あの世では他の猫たちと仲良くなって欲しい。お母さん猫とも仲良くなって欲しい。すごーく強く祈ってるからね、何度も何度も願ってるんだよ、○ちゃん、とっても心配で。大丈夫。