2011年10月29日土曜日

ヘッドホン、オーディオ試聴イベント-痛恨の大失敗

フジヤエービック主催の「秋のヘッドフォン祭 2011」
http://www.fujiya-avic.jp/user_data/1110_headphone_fes.php

FUJIYA AVICのヘッドホン祭り、これに行ってきた。
目的は完全にハーマングループの一企業、オーストリアのAKG(エーケージーというよりアーカーゲーと読むほうが多め)で、3ウェイ・ハイブリッド・テクノロジーを採用、カナルイヤホンのフラッグシップモデル、【 K3003 】が圧倒的に最大の目的だった。今年の中で一番注目しているヘッドホンとか、AKGのフラッグシップモデルだから注目とか、そういったレベルではなくて各社、そして今後何年もカナル型ヘッドホンのけん引役となるであろう製品でどうしても聴きたかった。
AKGは、昔、ヘッドホンのドライブアンプも専用に用意した超々高額で当時確か280万円のプレミアム世界限定数量ハンドメイドヘッドホンを出したりすることはあったものの、ハイエンドヘッドホンメーカー各社と比べるとそれほど高くない価格であることが多かった。K701は日本のコンシューマー向け代理店のハーマンインターナショナルの希望小売価格では8万円程度だったと思う。高いことは高いが気絶するほど高いかというとそこまでではないという感じだった。以前の超々高額限定品とか他のハイエンドヘッドホンメーカーのフラッグシップと比べれば値段が安かった。海外での価格や並行輸入の値段を考慮すればK701は3万円台なので『ハイエンドプレミアムフラッグシップ機』としてはかなり安く、むしろ『それで他社に太刀打ちできるの?』といぶかしく思う程度のフラッグシップ機の値段だった。

余談だがK701は販売終了になってハーマンインターナショナルのサイトによれば流通在庫のみになっている。K601は継続。
出るの?オーバーヘッドヘッドホンのフラッグシップ。

それがカナル型のフラッグシップのK3003、K3003iは実売価格14万円!!!!!でもうビックリ!
メーカーの(価格的な)フラッグシップもカナル型(耳栓型)のK3003、K3003iになるとは驚き!K701がラインナップに残っていたとしてもそれよりもはるかに高い!
コンデンサー型ヘッドホンのスタックスの「SR-009」が388,500円(税込)というのがあるにはあるけれどやっぱり高いしAKGのはカナル型だしやはりどうしても驚く。ハイエンドのスピーカーだと1000万、2000万、それ以上というのもあるけれどヘッドホンだしねえ。

そしてほかの目的としては同じくAKGからの未発表・まだ非公開のヘッドホンと、フォステクスのDSD対応ヘッドホンアップがあった。フォステクスのDSD対応ヘッドホンアンプは音はもちろん、まだ仕様が詳しく報道されておらずDSD対応といってもどういう「対応」なのかも知りたかった。

それなのに、
それなのに……(号泣)
行けなかった。
正確には行ったけれど到着しなかった。

会場の案内図を見たらメトロ線の外苑前駅の出口、すぐ目の前だったので「ああ、大丈夫」と思ってメモも何もせず行ってしまった。あまりに近いから迷いようがない、と。
ところが…!外苑前駅も、3番出口も何度も使ったことがあるし、と思っていたら駅や出口は大丈夫でもビルの外観が分からない。考えてみたらどんなデザインのビルか知らない。当然どれだかわからない。
青山なんとかビルって言ってたな、青山セントラルクラブだか何だか?。「青山」と「クラブ」ってのは名称の中に入っていたはず、とか。
もうね。
会場名も、住所も、会場や主催者の電話番号も控えず行ったものだから調べようがないの。駅員や交番で聞こうにもビルも住所もわからなくては聞きようがなく途方に暮れた。地図を見ることができても住所が分からないので見つけようがないし。ケータイ壊れてるし、とか。
大体、会場のビルの本当の名前は「スタジアムプレイス」だし。青山ナントカクラブじゃないので探しようがないし。トンチンカンな間違った情報で人に聞いて迷惑かけなくてよかった。
「どうせA3出口すぐでしょ」とか思った自分がいけなかった。3番出口すぐそばだけのビルだけでも沢山あってどれだか分らなかった。
それでもどうしてもK3003が聴きたかったので探すだけ探そう、見つかるかもしれないし、と思って探してみたが結局わからなかった。

もうこれ以上探しても時間的にダメだ、ただ来て帰るだけになる、秋葉原に行ってもタイの洪水でハードディスクは無いし、あっても高いしと思い、急きょ予定を変更して同じ外苑前でやっているダイナミックオーディオのオーディオ試聴イベントに行くことにした。行ってみてもすぐ終わってしまうかもとちょっと心配した。試聴しているうちに場所思いだすかもしれないし、とかちょっと都合いいことも考えた。

ダイナミックオーディオ主催の第35回「マラソン試聴会」
http://www.dynamicaudio.jp/m35/

しかし思っていたより全然時間が押して家に帰ってきたのは10時45分くらいだった。終了予定時刻を見て、計画としては食事をして帰って、まあ10時近くかなーと思っていた。食事もせず直帰したのに11時近かった。
「ヘッドホン祭り」のほうが最優先でダイナのイベントには参加するとしたら次の日だと思っていたので出品や内容を把握してなかった。もともと、招待状も来てないし行く予定もなかった。この不況でダイナのイベントに出される一番安いものでもおそらく買えないので招待状が来てないのは別に良かった。オーディオから気持ちが離れているし。久々、数年ぶりの参加。思ったより聴いたことがない機器が多くてビックリした。そんなに何十年もオーディオイベントから離れていたわけでもないのに、自分の情熱が下がっていて聴いたことがない製品が多数あったのにショックを受けた。しかも発売直後の製品だけではなくかなり経っているものも多く、自分がこれほど情熱が下がっていたとは思わず結構ショックだった。中級クラス以下だと製品数が多くすべてを聴く機会は持てないのは昔からだが、それより上のクラスは聴いたことがない物はほとんどない、大規模なオーディオショウでも完全に当日の発表とか、当日到着の製品がいくつかある程度であとは全部試聴済みという状態だったのにいつの間にか全然自分は変わってしまった。
久々にいろいろ聴いてみて、なかなか興味深かった。音楽が好きでのめり込むほど前のめりに興味を持ち聴いていた自分と今の自分との違いとかを考えたりとか、そういうことも含めた意味で。

久々に聴いてみてやっぱり難しいと思う。オーディオは。「これ、どうしても欲しい」というのがなかった。

CH Precision(CH プレシジョン)とか ORPHEUS(オルフェウス)は聴いてないし、確か無かったと思うがconstellation audio(コンステレーションオーディオ)なども聴いてないのでどうなのかわからないがアバロンとかゴールドムンド(の良い製品)とか、ゴールドムンドと組み合わせた時のクォードのコンデンサー型スピーカー(QUAD純正組み合わせは最も嫌いな組み合わせの一つ)とか以降、心奪われる製品がない。(ビビッド・オーディオは?と言われるとESLやリボン型のスピーカー持ってれば、いいやという気分がする。あくまで自分の場合は)。結構難しいもんだと改めて思う。感性に訴える要素があるから。



オーディオへの気持ちは離れているがヘッドフォンのイベントのほうが現実味がまだあるせいか興味があって行きたかった。
ヘッドホン祭りは到着してれば初の参加になったので残念至極、もうホントにガッカリ。残念。あー……落胆。気落ちするわー。
ちゃんと用意しなきゃね。今度から気をつけなきゃ。

気を取り直して、ハイエンドオーディオショウ頑張って行かなきゃ。

STAXやOrtofonなどの展示内容も紹介
<ヘッドフォン祭>AKG「K550」登場/MONSTER「MILES DAVIS trumpet」も国内初披露

http://www.phileweb.com/news/d-av/201110/29/29687.html

<ヘッドフォン祭>フォステクスがヘッドホンアンプ「HP-A8」とヘッドホン「TH900」を正式発表、仕様や価格などが明らかに

http://www.phileweb.com/news/audio/201110/29/11410.html

HP-A8はAKMの32bit DAC「AK4399」を搭載したモデルで「HP-Aシリーズ」の最上位機種。オールディスクリート構成としている。

Mac使用時は、USB経由で192kHz/32bitの信号伝送が行える(Windowsは24bitまで)。Windows 7の場合は192kHz/24bitまで、それ以外は96kHz/24bitまでの対応となる。現在Windows XP/Vista用のドライバーを作るかどうか検討中とのことだ。

SD /SDHCカードスロットを搭載し、SDカードに保存したDSDファイル(フォーマットはDSF)の再生が可能なのが大きな特徴だ。大容量トロイダル電源トランスを採用し、電源部も強化している。

HP-A8のリア部。SDカードスロットを備えDSD音源再生に対応する。SDカードスロットはソフトウェアアップデートにも使用する

USB経由でのDSD再生も「近いうちにソフトウェアアップデートで対応したい」(同社 山口氏)とのこと。現状USB経由でのDSD転送方式が規格化していないため、現在さまざまな関連者と協議を進めているとのことだ。

クロックにはTCXOクロックを採用。アシンクロナスモードにも対応する。また、USB入力/SDカード再生時以外での動作の場合、動作クロックは内蔵クロックと外部クロックの切換えも可能だ。

デジタルフィルター切換機能も搭載。アップサンプリング機能も備え、2倍/4倍/アップサンプリングOFFから選ぶことができる。

ヘッドホン出力は、最大12dBまで、0.5dBごとに24段階のゲイン切換が可能。またヘッドホンボリュームに依存しないダイレクトアウト機能も備える。ボリュームはMUSESのオーディオ用電子ボリュームを採用した。

フロント部には有機ELディスプレイを搭載し、再生中のフォーマットなどを表示することができる。また、専用リモコンを付属する。

第29回 2011 東京 インターナショナルオーディオショウ

http://www.iasj.info/event.html

11月3日(木・祝)、4日(金)、5日(土)の三日間、 東京国際フォーラムで開催の予定