HDMIケーブルに1000円以上払ったら負け!?
http://www.lifehacker.jp/2010/04/100401neverpayforhdmi.html掲載日時:2010.04.03 22:00
ホームシアター用の、金の端子輝く「HDMI」ケーブル。記事タイトルを見て、高いケーブルなど不要ってこと?と思った方もいるかと思います。しかし、このHDMIケーブル、けっこうな値段するんだから、値段相応の価値はあるはずとも思いませんか?その答えが、Mint.comのブログに載っています。真実はいつも一つ、「値段相応の価値はない」とのこと。
Mintは、WallStatsとともに、電気店に並んでいる値段の高すぎる金色のケーブルについて、検証しています。記事最後にある、Mint作成の賢いインフォグラフィック画像を見るとわかるのですが、250ドルのHDMIケーブルと、6ドルのHDMIケーブルには、明確な違いが一切ありません。そして、高く売りつけるA級戦犯が、Monsterケーブルであることを訴えています。
以下は、Mint作成のインフォグラフィック画像の訳です。
高いA/Vケーブルは常に財布に大打撃でしたが、デジタルが主流になってからというものの、その詐欺さ加減は、理不尽の域にまで達しました。
昔はアナログケーブルを「良くする」方法が、たくさんありました。金めっきのコネクターや、EM、RFから守るシールド技術、ガスの注入されたケーブルすら作られました。技術者たちの語る、高いオーディオケーブルとランプコードの違いは、多くの人たちにとっては判別不能にも関わらずです。
時が経ち、100%デジタル信号をテレビに送るために、HDMIケーブルが使用されるようになりました。これまでに採用されてきた数多のテクノロジー同様、HDMIケーブルは発売当初かなり高額でしたが、現在では規格が一般的に広がったため、10ドル(記事編集時、1ドル=約93円)以下のものも販売されています。ただ一社を除いて...。その一社がMonsterであり、数メートルのHDMIケーブルを、未だに250ドルで売っています。テレビを14金のゴールドチェーンで吊るよりも高い値段です。
HDMIはデジタル信号、1と0の羅列であるため、完璧に動作するか、全く動作しないかの両極端しかありえません。ビデオプレイヤーとTV間、デジカメとハードディスク間では、HDMIケーブルに含まれるデジタル容量はほぼ差がないのです。しかし、それがMonsterがケーブルを進歩させようと、さまざまな要素を加えている要因ではありません。
技術者が格段に違うと語る、10ドルと250ドルのケーブルの差は、未だに多くの人にとっては理解不能なままです。そして、どうやらCTNET、Popular Mechanics、Consumer Reports、PC World agreeなどに所属しているエキスパートにすら、分からないようです。
「我々の実験が示すのは、どの値段の4メートルのケーブルでも、完璧なパフォーマンスが得られるということ。」-PC World
Monsterケーブルの価格の不適正さを暴露するこれらの実験は、数年前に行われたものですが、今現在でもMonsterケーブルは売れていますし、小売業者にオススメされています。それはなぜなのでしょうか?
ゲーム機の利幅は大体5%以下、それに対して、Monsterケーブルの利幅は80%に達することもあります。Best Buyは、PS3を売ると15ドルの利益が得られ、PS3とテレビをつなぐMonsterケーブルを売ると138ドルの利益が得られます。つまり、Best Buyが1本のケーブル分と同等の利益を得るには、PS3を9台売らなければならないということになります。だからケーブルを買うよう勧めるというわけです。
非常に残念なのは、HDTVにとりつかれたGizmodoメンバーや、Consumeristによるケーブルに浪費した金額の軌跡(両方ともにリンク先英語)など、250ドルのケーブルの落とす影の深いこと...。
全ての高級ケーブルが高いだけで、品質は安いものと変わらないというわけではないと思いますが、値段が高ければ品質が高いという過信は、やめたほうがよさそうです。安いケーブルを売っている良いお店をご存知の方は、コメント欄への書き込み、よろしくお願いいたします。
The Rip [MintLife Blog]
Kevin Purdy (原文/訳:松井亮太)