2008年2月5日火曜日

ウェブをそのままの状態で保存できる「Iterasi」

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0201/demo05.htm
DEMO 08カンファレンスレポート
Webページをそのままの状態で保存する「Iterasi」
~手軽に台詞付き3Dムービーが作成できる「xtranormal」
Iterasi CEOのPete Grillo氏

会期:1月28日~30日(現地時間)
会場:Desert Springs, A JW Marriott Resort & Spa, Palm Desert

 Iterasiは、あらゆるWebページをそのままの状態で保存できる同名のサービスを発表した。

 今日のWebページには動的なものが多く、同じURLでも、閲覧した時間、そのページで行なった操作などにより、ページに表示される情報は変化する。Googleを例に挙げると、検索結果はその時点での最新結果なので、同じキーワードで検索しても、日にちや時間が変われば結果は変わってくる。同様にGoogleマップで開いた地図も、ユーザーが画面の拡大/縮小やスクロール操作をすると、その都度表示される画面は変化する。

 こういった際にIterasiを利用すると、今見ているページをそのままの状態で保存できる。使い方は、同社のサイトでユーザー登録を行ない、ブラウザ用のプラグインをインストール。後は、プラグイン上の「Notarize」ボタンを押すと、現在のページのサムネールが表示され、ここにタイトルや、コメント、タグを自由につけて保存できる。

 タグは自分で入力できるが、そのページに関するタグ候補が自動的に表示されるので、そこから選ぶこともできる。保存フォルダも作成/変更が可能で、保存したページを検索しやすくできる。また、一定間隔で自動的に特定のページを保存する機能もある。

 保存したページは、HTMLなどもともとの書式のままなので、そこにあるリンクも普通にクリックできる。ただし、検索結果のページなどでは、1ページ目を保存した場合、2ページ目以降へのリンクはクリックできるが、その際は最新のページが保存される。

 なお、保存画面にはAmazonなどの広告が表示されるようになっており、ここからの売り上げを収益の柱としている。

 ページが保存されるのは自分のPCではなく、Iterasiのサーバー上となる。現在、無償で利用可能となっており、今後一定以上の容量を利用する場合は有償とする計画があるが、一般的ユーザーが利用する程度の容量は無償のまま運営を続けていくという。

 現在の対応ブラウザはInternet Explorerのみだが、Firefox版も開発が行なわれている。
ブラウザの右上に表示されているのがIterasiのプラグイン
Notarizeボタンを押すと保存画面が表示。ここでタグやコメントをつけられる
ページデータはIterasiのサーバーに保存され、表示するときもIterasiのページにインラインフレームの形で表示される

保存したページはビューワでサムネール付きで一覧表示したり、検索ができる
任意のサイトを自動的に一定間隔で保存する機能もある
現在Firefox版も開発中

□Iterasiのホームページ(英文)
http://www.iterasi.com/
(2008年2月1日)