マイクロソフトも次OSで、マイクロソフトのウィンドウズOSで標準画像形式となる新画像形式も発表している
- 東北大、I&F、シャープがワイヤレス・プロジェクタを共同開発、今春に製品化 {注:2002年発表時}
- 高速なロスレス画像圧縮技術、NECが開発 JPEG2000の数十倍
ベクトル量子化(VQ)圧縮方式を用いて静止画を圧縮することが特徴。同方式は,JPEGやJPEG-2000方式と比較してモスキート雑音による画像劣化を抑えられる利点があり,文字と画像が混在するプロジェクタ用途に向くという。
圧縮速度を高速化したロスレス画像圧縮技術を開発したと発表した。JPEG2000など既存の規格と同等の圧縮率を保ちながら、数十倍の速さで圧縮できるのが特徴。金星探査計画で衛星画像処理に採用される予定。
一般に使われているJPEGなどの画像圧縮方式は、ファイルサイズが小さくなる分、元画像から画質が劣化する。
これに対しロスレス(lossless)画像圧縮は、画像の圧縮時に画質の劣化がないため、科学関連や医療画像、高品位デジタルカメラといった高精細な画像を扱う分野での利用が期待されてきた。
http://techon.nikkeibp.co.jp/members/01db/200201/1006398/
デジタル家電
東北大,I&F,シャープがワイヤレス・プロジェクタを共同開発,今春に製品化
AV機器 無線LAN 2002/01/22 20:57
東北大学の大見研究室とアイ・アンド・エフ,シャープの3者は共同で,無線を利用してパソコン画面を転送できる前面投写型プロジェクタを共同開発した。シャープが2002年春に製品化する。A4サイズで,厚さは6cm~7cm。価格は80万円前後を想定し,同等性能品と比べて10万円程度高くなる見込み。ただし,基本的に追加部品が少ないため「価格差は,しばらくすれば縮まる」とシャープは見ている。
ベクトル量子化(VQ)圧縮方式を用いて静止画を圧縮することが特徴。同方式は,JPEGやJPEG-2000方式と比較してモスキート雑音による画像劣化を抑えられる利点があり,文字と画像が混在するプロジェクタ用途に向くという。
XGA(1024×768画素)のモニタ映像をパソコン上で専用ソフトウエアを使って圧縮し,IEEE802.11b準拠の無線LANでプロジェクタへ送信する仕組み。映像はプロジェクタのマイコンで伸長され,スクリーン上に投影される。パソコン上での圧縮時間は1秒程度,圧縮から無線伝送,伸長/表示までの合計時間は2秒程度という。差分データのみを送ることで1フレーム/秒~5フレーム/秒の簡易動画表示も可能である。
なお,今回の製品開発はいわゆる産官学連携のプロジェクトで,大見研究室が国家プロジェクトを通じて圧縮/伸長アルゴリズムなどの基礎研究を行い,アイ・アンド・エフがこれをプロジェクタ向けに改良するなど実用化に向けた技術開発を行った。シャープは無線技術と組み合わせながら,製品への実装を担当した。(新井将之)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0707/25/news100.html
高速なロスレス画像圧縮技術、NECが開発 JPEG2000の数十倍
高速圧縮が特徴のロスレス画像圧縮技術をNECが開発。JPEG2000などと同等の圧縮率を保ちながら、数十倍の速さで圧縮できるという。JAXAの金星探査衛星で採用される予定。
2007年07月25日 19時20分 更新
NECは7月25日、圧縮速度を高速化したロスレス画像圧縮技術を開発したと発表した。JPEG2000など既存の規格と同等の圧縮率を保ちながら、数十倍の速さで圧縮できるのが特徴。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査計画で衛星画像処理に採用される予定。
一般に使われているJPEGなどの画像圧縮方式は、ファイルサイズが小さくなる分、元画像から画質が劣化する。
これに対しロスレス(lossless)画像圧縮は、画像の圧縮時に画質の劣化がないため、科学関連や医療画像、高品位デジタルカメラといった高精細な画像を扱う分野での利用が期待されてきた。ただ、圧縮時の演算量が増えて処理が重くなるため、低電力デバイスへの搭載が難しいなどの課題がある。
新開発の方式では、対象画像を写真や自然画像に限定し、独自の画素予測方式を考案することで演算負荷を軽減。JPEG-LSやJPEG2000の可逆モードと同等の圧縮率ながら、カラー写真を使ったソフト圧縮実験では、JPEG-LSの10倍以上、JPEG2000の30倍以上に高速化できたという。プログレッシブをサポートするほか、各色16ビットの高精細画像にも対応できる。
自然画像のロスレス圧縮に特化した新アルゴリズムを開発し、ハードウェア処理の際の回路規模も小型化した。実装試験では、JPEG2000の10分の1の回路規模で圧縮処理が可能という。JAXAが2010年以降に計画している金星探査衛星の搭載予定CPU上でも高い性能を確認できたとしている。将来の衛星での使用を目指し、JAXAと共同でASIC化も進める。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2007/07/25/6715.html
NEC、JPEG2000より30倍速いロスレス圧縮技術
NECは25日、新方式の高速なロスレス画像圧縮技術を開発したと発表した。医療写真、デジタルカメラ、放送映像などへの応用を見込む。
ロスレス圧縮は、データ量を圧縮前と同等に伸長できる圧縮方法で、一度圧縮すると元に戻せない非可逆圧縮に対し、可逆圧縮と呼ばれる。展開時に劣化が生じないことから音声データや静止画データの分野での利用が知られる。静止画像データにおいては、JPEGが非可逆圧縮、JPEG-LSやJPEG2000が可逆圧縮の代表。
演算が複雑で回路規模が大きくなりがちなJPEG-LSなどと異なり、新方式では少数の隣接画素から展開後の予測を行なう、旧来の内挿予測方式を採用。ただし予測誤差のバラツキが多いため、JPEG-LSなどより圧縮率が低くなる。そこで伸張前の隣接画素だけではなく、符号化済みの予測画像からの情報も順次併用することで、高速動作と高い圧縮率を両立したという。同社では「階層的2次元内挿予測手法」と呼んでいる。
新方式はメモリアクセス効率が高く、圧縮速度はJPEG-LSの10倍以上、JPEG2000(可逆モード時)の30倍以上。また、回路規模はJPEG2000の10分の1という。
同技術は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査計画において、衛星写真のロスレス圧縮技術に採用されるという。また、JAXAと共同でASIC化の研究を行なっており、将来の観測衛星での使用を目指すとしている。
■URL
NEC
http://www.nec.co.jp/
ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0707/2502.html
(本誌:折本 幸治)2007/07/25 16:44