2010年3月4日木曜日

ガン・病気を見落としは医療ミスとして責任を問える

私もお茶の水にある文京区の順天堂医院でこういうことがあった。
『肝臓に影ができています』
と消化器科の医師に言われ、
『この画像では脂肪肝なのではっきり映っておらずガンと断定できない。脂肪肝を痩せて治療するとともに1、2か月、あるいは3カ月、間をおいて再度撮影し成長するか、そのままなのか、それで癌かどうか判定をしましょう』
という治療方針を告げられた。

定期的に病院に行っていたのでひと月後に「再度の検査は?」と聞いたら『まだ早いです。前に超音波を撮ってから2,3カ月は待ちましょう』と言われ、
また翌月行った時も同様の返事。
超音波を撮った3カ月後にも『癌であるかどうか、時間が短すぎてガンだったとしても成長していないのでまだ撮影は早い』と断られた。
最初に聞いた再度の撮影予定と違うなと疑問に思っていたがそうこうするうちに8カ月経っていた。
もうさすがにガンだったら待てないので「肝臓にできていた影の再度の検査はどうなったのですか?撮影していただきたいんですが?」とこちらが聞いたら、
『は?、なんですか?なにかありました?○○さん』と聞かれ事の次第を再度説明、
『あー、そうそう。そうだったっけ。違うんじゃない?そうだった?。そうだそうだ。そうだっけ?
 あっ、カルテに書いてある。うん、間違いない。そうだった。忘れてた。
 じゃ、予約取りましょう。病院混んでいるので1カ月以上あとになりますけど、撮影しときましょう』
と言われたことがある。

ダメだこりゃ。

だから、私が病院に行くときは自分の用でも、付き添いでもICレコーダーで病院に入ってから出て行くまで録音しっぱなしにする。こうだから。
よくミスがある。
東大病院では『相談室(?)』が受付の近くにあり家族の分も自分の病気も含め、もはや無理と思いケアマネージャー(?。看護婦のカッコした女のひと)に相談したら『卑怯な手を使ってヘルパーや治療補助を使おうとして』と言われたことがある。

病院でトラブルがないと思っている人は風邪や虫歯を治すくらいしか病院行ったことがない人だ。
根拠もなくのんきに病院や医師・看護師・病院職員を信じている。
病院とのやり取りは電話のやり取りも、病院内でも全部録音や証拠を残さねばダメだ。

私も救急車で運ばれた時、『アレルギーで飲めない薬ありますか?』と聞かれ、救急隊員にも、病院職員にも、医師にも、看護師にも、聞きに来た病院の薬剤師にも口頭で伝え、何枚かの問診票に自分で記入もしたのにもかかわらず出されて飲まされたことがある。
ゾロ品と呼ばれる後発医薬品メーカーの製品だったので商品名が異なっており、自分も分からず飲んでしまった。
当たり前だが、作っているメーカーが違っていても成分が同じなのでアレルギーで体調が悪くなる。
救急車で運ばれているときはどうしようもなく体調が悪い時なのに何度も同じことを聞かれ、『アレルギーありますー?』『あったら記入しといてくださいねー』と無限かと思うほど何度も聞き、いったい何度記入させるのか。申し送りはしないのか?記入した紙はその場で捨てているのか?、全く不思議だ。
何度救急車で運ばれても不思議でならない。
救急車の隊員も意識を確認するためか軽く50~70回くらい、名前や住所、アレルギー、手術歴を聞くが、救急車で運ばれた経験がある人ならわかるだろう。
声出すだけで本当に死ぬんじゃないかと思うほど具合が悪い時なので10回ぐらいにしてもらいたい。マニュアルがそうしろとなっているのだろうがマニュアルを変えてもらいたい。
質問に答えるせいで吐いたことが何度かある。黙っていれば何ともなかったのに…。

アレルギーの薬を飲ませたところは、救急隊員が無線で飲めない薬名まで伝えていたのに、ほんっとに迷惑だ。
入院して数時間たって深夜3時くらい?になったら病院長が病院に来たらしくて診察室に呼ばれた。
そこで言われたことは『あなた、顔色悪いね。大丈夫なの?具合悪いんじゃない?』…………
付き添いの家族と顔を見合わせた。私も家族もすごい怪訝そうな顔で見合った。目の合図で『駄目、ここっ』と言っているのはわかった。自分もそう思たが。
それでも病院長は構わず、
『あんた、顔色悪いねー。ほんっと悪いわ。人間の顔色じゃないよ。大丈夫なの!?どうやるとそんな顔色になんの?ひどい顔色だよ』
と。私のほうが「あんた、大丈夫なの!?」と聞きたい。
救急車で運ばれてピンピン元気な人がいたら困る。
『顔色が悪いねー』というのは何十回も言ってたが、私のほうが「この病院、ヤバいわ」と思った。健康な時でも顔色も悪くなる、こんな状態の救急病院じゃ。

投稿する前に読み返していたら思い出した。
『何しに来たの?こんな時間に?どうやって来たのかな?』
と言ってたのも思い出した。ボケてるんだろうか?でも50代くらいと思うが。白髪もないし頭髪も薄くないし肌とかシワとか声の感じから。
救急車で運ばれたことも知らず『救急車で来た患者』と呼び出したんだろうか?看護婦も『救急車で来た患者さんです』と言って診察室に入ったのに。やっぱりかなり変だ。かなり心配になる。

入院ベットに戻ったら家族も『変。おかしいよ、ここ。マズいよ、ココ。絶対おかしいって』
『救急車で運ばれた人が顔色良くて健康的だったら、救急車呼ばないでしょー。おかしいよここ、絶対。早くここ出ないと』
と自分が思っていたことと同じことを言っていた。
アレルギーが起きる薬も飲まされるわけだ。


東大で『ひきょう者』呼ばわりされたのと、慶応大学病院で病院職員に電話をたたき切られた経験以降、複数のICレコーダーで電話も会話も同時にすべて録音するようにしている。
実際、問題がそれ以降も起きているが録音が役に立っている。
絶対に病院がミスや問題を認めることはない。率先して認めたことはない。監督省庁に連絡しても『ノイローゼ患者』と言わんばかりのキチガイの患者・精神異常者で病院かかっている、妄想と幻覚のヤク中のようなことを病院側は吹き込む。そんなようなことを言っているというようなニュアンスを担当者に言われる。要するに『あんた、頭おかしいだろ』というような感じだ。監督省庁の担当者も病院側の主張を信じていると思われる言動、行動、仲裁をする。
そこで証拠の録音を聞かせると担当官は、さも最初からこちらを信じていたかのように演技をし始め、病院側もしどろもどろになる。
役人の保身にかける情熱と、いましがたの行動と矛盾しても全く悪びれず自分を安全な場所に置く技術は感心する。驚くほど変わり身が早い。それ以上に、いま目の前にいる人の前で態度を翻すずうずうしさ、神経の図太さが怖い。いつ、何度見ても怖い。慣れない。
こちらは1分も経っていない担当者の言動を忘れているわけはないのに(当然分かっているだろう)知らん顔してすましている。あそこまで面の皮が厚いと怖い。

ここを読んだ人はお願いだから何がなんでもお金がなくてもICレコーダーを持って!と言いたい。病院は録音してください!!
お願いだから持ってください。心の底からお願いします。
録音してください。証拠を残してください。
ICレコーダーは5千円くらいでちゃんとしたオリンパス製のが買える。パソコンがあればデータを移しかえほぼ無限に録音をとっておけるので安いのでもPC接続できれば充分。PCがなければマイクロSDスロット付きで保存しておける上位機のほうを選ぶことになるがメーカーや機種により値段は変わらないものも多い。

マスコミ御用達になっているが順天堂病院なんて全く良くありませんから。マスコミとか政治家とかヤクザが来ている時だけですよ。態度が素晴らしいのは。
病院の治療レベルが高いからマスコミに出演が多いのではなくて、治療技術がすごくてもマスコミに出ない人では番組にならないから、出る人たち、出てくれる病院の中から出演してもらっているんです。眼科とか消化器科は東大病院でしか検査受けたことがないものとかありますしね。でも東大はテレビ出演に積極的ではないですよね。
マスコミの出演量と実力は別です。関係ありません。昭和大学藤が丘病院にも行ったし横浜労災も帝京大学も国立がんセンターも国立・精神保健センターも、他にもたくさん行きましたが実力があるところは少ないです。そして実力がある・ないは露骨に差があります。
マスコミの出演量や病院ランキングとは無関係です。
病院ランキングは何億円のMRIが何台あるとか、最先端のヘリカルスキャンCTを何台導入しているとか、基準がそんなのばっかり。役に立ちません。
治療するのは医師です。

意識を失っていない限り、救急車で運ばれる時も絶対レコーダーだけは持って行くようにしている。
忘れたときは受診しません。(不思議なことに忘れたときに限って問題が起きる。これって何故?)
保険証や財布は後からでも何とかなる。
動けない時は家族に出してもらうし、意識がない時はレコーダーだけは持ってくれ、自分の遺言だと思って何があってもレコーダーだけは死んでも絶対持って、と家族にしょっちゅう言ってお願いしている。


解決!法律塾 2010年 3月 04日

ガン見落としの責任は問えるか

http://president.jp.reuters.com/article/2010/03/04/1A551D86-1C4F-11DF-80CD-5CD73E99CD51.php

健康診断
プレジデント 2010年2.1号

「ガンなどを含めて病気の兆候を見落とされた場合は医療ミスとして医師の責任を問うことができる」

司法ジャーナリスト 長嶺超輝=文 ライヴ・アート=図版作成
キーワード: 医療・健康 世のなか法律塾

職場の定期健診。タダで健康管理ができてトクした気分になる人、あるいは仕事を中断し、衣服の着脱や食事制限などを強いられるのを煩わしく感じる人もいるだろう。

企業が労働者に年一度の健康診断を受けさせることは、労働安全衛生法66条などで定められている。そうして法律は快適な職場環境を確保し、経済活動を下支えしているのである。違反した企業は労働犯罪として処罰の対象(最高で50万円の罰金)になる可能性すらある。

診断を受ける側にとっては、無料であるため、その重要性が見落とされがちだが、ガンなど重大な病気の発見につながることもある。しかし、医療に関する裁判を多く手がけてきた大河内秀明弁護士は「特に大企業の定期健診を担当している医師の中には、診断が不十分な場合もある」と話す。

従業員が多い企業の健康診断では、担当医が一度に大量の診断を余儀なくされる。定期健診の対象となる従業員の頭数が増えるほど、担当医の実入りはよくなる。一方、従業員ひとりにかける時間や集中力が減殺され、問題ある症状を見落としかねない。ガンなどの早期発見を逸する危険も高まる。

殊に肺ガンの兆候を見極めるレントゲン読影では、病巣の影と、それ以外の影(鎖骨や昔かかった結核の痕など)との区別をしづらい場合があるという。

そこで、「その人の過去のレントゲン写真と見比べ、変化を読み取る『比較読影』が重要となる」(大河内弁護士)。にもかかわらず、一度撮影したレントゲン写真を倉庫へしまい込んだまま比較を怠る、おざなりな健康診断も横行している。

「法廷で医師が『レントゲン写真で肺の影を確認するのは、健診でやっていれば見落としがあって当たり前。あれは信用しすぎちゃいけないと、国民の意識のほうを変えなければならない』と開き直る証言をしたほど」(大河内弁護士)


では、医師は定期健診の診断結果に対してどの程度責任を負うのだろうか。仮に重大な病気を見落としても、タダなら文句は言いっこなしということなのだろうか。

大河内弁護士は、「ガンなどを含めて病気の兆候を見落とされた場合は医療ミスとして医師の責任を問うことができる」と話す。

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健康診断の「見落とし」に絡む裁判例

多額の損害賠償や慰謝料を患者側が請求できる医療ミスとしては、手術や投薬の間違いなどが一般的なイメージだ。加えて、健康診断のように保健福祉的な領域でも、その落ち度に関して法的な責任を問える場面があるというわけだ。

たとえば、健診の後に、ガンなど重大な病気にかかり、大手術を受けて命は助かった場合を考えてみよう。仮に健診が真っ当に行われていれば、ガンを早期発見でき、小さな手術で済んだはずであることが証明できたのなら、その差額や精神的苦痛を損害賠償として請求できる。

しかし、たとえば不幸にして亡くなってしまった場合。遺族が損害賠償を請求しても、症状の進行が早い肺ガンなどの疾病では、「仮に見落としがなかったとしても、手遅れでいずれ亡くなっていたでしょう」と判断されることもありうる。
その場合は見落としと死亡の間に因果関係がなくなるため、死亡についての法的責任は問えない。

このように、実際に損害賠償が認められるかどうかは、個別のケースによるということになる。医療訴訟は専門的で敷居の高い分野である。健診のミスを指摘するには、別の医師による証言が必要だが、まるで同業者を売るかのような証言には多くの医師が躊躇することもあり、協力を得るのは簡単ではない。このような医療事故に遭った場合は、医療裁判に関する経験や人脈が豊富な弁護士を頼るべきだろう。

プロフィール
長嶺 超輝
司法ジャーナリスト