2010年3月20日土曜日

つい言ってしまう口グセ「すみません女」の憂鬱

女子がつい言ってしまう口グセ「すみません女」の憂鬱

http://news.livedoor.com/article/detail/4663451/

2010年03月20日14時30分 / 提供:独女通信

 「どうしていつも謝っているの?」帰宅時、隣の部署の先輩から聞かれたリナさん(28歳)は、一瞬言葉に詰まった。「だって、1日に何度も『すみません』とか『申し訳ありません』って言っているじゃない。入社したばかりだし、大丈夫かなと思って」と先輩は心配顔だ。

 「ご心配かけてすみません。私、『すみません』も『申し訳ありません』も、口癖になってしまっているんです」と、リナさんは、すまなそうに答えた。

 「すみません」や「申し訳ありません」がリナさんの口癖になったのは、以前勤務していた会社での仕事がきっかけだ。お客様窓口を担当していたリナさんは、お客様からの問合せやクレームの電話に対応しているうちに、普段の生活でも「すみません」や「申し訳ありません」を頻繁に使うようになったのだという。

 「ごめんなさい」が口癖なのはアヤさん(27歳)。「派遣先の会社で、立て続けにミスをしたのがきっかけで『ごめんなさい』が口癖になりました。友人たちから『いつも謝っているみたいだからやめた方がいいよ』と言われているし、自分でもどうにかしたいと思っているんですけど、口癖を直すのって難しいですね」アヤさん

 周囲を見回すと、リナさんやアヤさんのように「すみません」や「ごめんなさい」が口癖になっている人は少なくないことに気づく。他人を気にして、「すみません」を口にする人はストレスが溜まるだろう。ただ口癖として「すみません」や「ごめんね」を使っている場合でも、周りからは「いつも謝っている人」としてネガティブに捉えられることが多いようだ。恋愛においてもマイナスイメージ。「いつも謝っている人」というイメージが定着してしまうと、周囲の男性たちは、どうしても敬遠しがちになってしまうから。

 今年1月、輸入雑貨店に転職したカナコさん(27歳)は、オーナーのハルエさんの指導で口癖の「すみません」を直すために努力をしている。

 「私の場合は『すみません病』でした(苦笑)。丁寧な言い回しを心がけていたつもりが、いつのまにか『すみません、書類を確認してください』など、会話に「すみません」を付けるようになっていました。オーナーに指摘されてからは、気をつけるようにしています」入社して約3ヵ月たった今ではカナコさんの「すみません」の数もだいぶ減ってきている。

 オーナーのハルエさんにお話を伺った。「雑貨の買い付けに海外へ行くと、言葉には人一倍敏感になるんですよ。日本語だと『すみません』は人を呼ぶときも使うし、謝るときにも使うし、ありがとうの代わりにも使うけど、英語だと『Excuse me』と『I'm sorry』と『Thank you』では、意味も受け取られかたもまったく違うでしょう。日本語でも自分の気持ちを伝えるには、普段の生活からキチンと使い分けなくてはと思うんですよ」

 ハルエさんは次の2点をスタッフに心がけるように言っている。
 
 ●感謝を表すときには、「すみません」ではなく「ありがとう」と言う。

 ●心の底から謝るときには「すみません」ではなく、「申し訳ありません」か「ごめんなさい」は心をこめて言う。

 「雨の日の待ち合わせなら『こんな雨の日に来てもらって、すみません』と言われるより『こんな雨の日なのに、来てくれてありがとう』と言われるほうが、何倍も気持ちがいいでしょう。言葉が変わると考え方まで変わるからね。『ありがとう』は自分も他人も明るくするのよ」ハルエさん

 「すみません」や「ごめんなさい」などの口癖を直すのは容易なことではないが、まずは、心がけることから始めてみてはどうだろうか? たとえ、すぐには直らなくても、どんな意味でその言葉を使っているのかを意識することで、印象は変わるはず。「いつも謝っている人」から「ありがとうが似合う人」へのイメージチェンジは、恋愛においても必ずプラスになるに違いない。(オフィスエムツー/神田はるひ)