2010年3月20日土曜日

安全無視、恐怖支配の社内スカイマーク航空-国交省異例の再監査

スカイマークに3週間の特別安全監査、度重なる業務上の過失で

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-14342520100315

2010年 03月 15日 15:31 JST

[東京 15日 ロイター] 前原誠司国土交通相は15日、業務上のトラブルが相次いでいる新規航空会社のスカイマーク(9204.T: 株価, ニュース, レポート)に対して同日から3週間の特別安全監査を実施すると発表した。
 同社は副操縦士が社内規定に反し操縦室内においてデジタルカメラで撮影したり、西久保慎一社長らが客室乗務員の交代をめぐり機長の判断に介入するなどトラブルが相次ぎ、国交省は11日に東京都大田区のスカイマーク本社に立ち入り検査をしたばかり。

 今回、11日の新千歳発羽田行きのスカイマーク機が、管制官から指示された高度よりも6500フィート高い高度を飛行したことが発覚。「近くを飛ぶ成田空港発着機とニアミスの可能性があり重大なミス」(前原国交相)だったとして、運航から経営、整備の全般について立ち入り検査を行う特別安全監査を行う。

 国交省航空局管制保安部によると、これまで高度に関する管制指示逸脱で立ち入り検査が実施された例はなく、複数のトラブルが相次いだのが立ち入りの理由という。国交相は「安全そのもの根幹に関わる問題。事故が起こってからでは遅い」として厳しい姿勢で臨む必要性を強調した。

 国交省はスカイマークに対して2006年3月にも、中古機の整備不備などを理由に1カ月間の立ち入り検査を実施しており、同社に対する長期立ち入りは2度目となる。

乗って大丈夫なのか!?国交省 異例調査のスカイマーク

http://news.livedoor.com/article/detail/4670256/

2010年03月20日10時00分 / 提供:ゲンダイネット

 どうなっているのか、スカイマークは。何しろ国交省の前原大臣が「安全の根幹が揺らいでいる」「事故が起きてからでは遅い」と言い出し、今月15日から異例ともいえる約3週間の立ち入り検査に入ったのである。これじゃあ、乗客は安心して乗れないが、聞けば聞くほどスカイマークの問題は根深い。

 例えば2月5日に起きた機長交代騒動。

「外国人機長が体調不良と判断した客室乗務員(CA)を交代させようとしたが、スカイの西久保慎一社長と井手隆司会長がストップをかけた。しかも機長を交代させ、翌日にその機長の首を切った」というのがあらましだ。

 新聞は小さく扱っていたが、航空関係者は仰天している。運航に関する安全責任者は機長で、経営トップといえども口出しはできない。航空法でそう決まっているからだ。

「それ以前に、事前打ち合わせのミーティングでCAの体調不良がわからなかったのでしょうか。国交省は、『わかっていたが、CAの交代要員がいなかった』と判断していますが、だとしたら、絶句です。そんなことで安全運航ができるのか」(経済ジャーナリスト)

 例えば全日空だと、時間帯にもよるが羽田空港には数人から20人の交代要員が待機している。体調不良者がいれば、即、交代である。スカイは、「ハッキリした人数は分かりませんが、交代要員がゼロということはありません。資格を持った地上職員がCAとして乗り込むことも可能です」(広報担当者)というが、だったら、なぜCAを代えなかったのか。機長が降りてしまうなんてビックリだ。

 不祥事は今月に入ってからも続いている。コックピット内での写真撮影や、飛行中の高度違反が次々と発覚した。

「スカイのように派遣会社からパイロットを調達することは、海外の格安航空会社ではよくあることです。しかし、コックピットで写真撮影をするような質の悪いクルーを平気で使うのは問題だし、それがすぐに流れたことにも驚きます」(航空ジャーナリスト)

 旅行会社関係者はこう言う。

「いまのスカイ社員は、不都合なことがあっても口をつぐんでしまう。何しろ機長の首が簡単に飛ぶような会社です。怖くて何も言えない状態ですよ」

 こういう組織は怖い。国交省の監査項目には、「経営責任者の安全への関与状況」や「運航乗務員に対する安全教育」などのほか、「航空機の整備状況及び整備管理体制」も含まれている。ゾッとする話だ。

(日刊ゲンダイ2010年3月17日掲載)

関連ワード: スカイマーク 経営 羽田空港 航空会社 教育

スカイマーク安全監査へ、高度ミスなど続発

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100315-OYT1T00661.htm

 航空会社スカイマークで、副操縦士が飛行中の操縦室内で客室乗務員らと記念撮影を繰り返したほか、管制官の指示よりも高い高度で飛行するなど問題が相次いでいることを受けて、国土交通省は15日午後、特別安全監査に入ることを決めた。

 航空法に基づく措置で、通常の監査より長期間にわたって詳細な調査を行うという。

 11日にも国交省が監査に入っており、相次ぐ国交省の立ち入りは異例だ。同社への安全監査は、2008年6月、パイロット不足を理由に大量の運休便を出した問題でも実施されている。

 スカイマークは今月に入ってから、西久保慎一社長と井手隆司会長が、安全のため客室乗務員の交代を求めた機長にそのまま運航するよう命じたとして、国交省から厳重注意を受けたほか、同社の副操縦士が飛行中の操縦室内で、客室乗務員らと記念撮影を繰り返していた問題も発覚。この時に撮影された写真では、機長と副操縦士がともに、進行方向や計器類に背を向けた状態でピースサインをしていたため、前原国交相が厳しく非難していた。

 さらに、今月11日には、新千歳発羽田行きの便で、2度にわたり管制指示を受けていたにもかかわらず、同機が一時、指示よりも約1950メートル高い高度で飛行していたことも判明。自動操縦装置に5~6地点での高度をあらかじめ入力する必要があったが、入力を忘れた地点があったという。

(2010年3月15日14時31分 読売新聞)

スカイマーク機高度守らず 入力忘れ、接近はなし

http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031401000306.html

 札幌発羽田行きスカイマーク機が自動操縦装置の高度入力を忘れ、管制官の指示より約1800メートル高い高度を飛行していたことが14日、分かった。他機との接近はなかった。

 衝突を避けるため、航空法は管制官の指示に従うことを義務付けており、国土交通省は同社に詳しい報告を求めている。

 国交省やスカイマークによると、同機は11日午後、着陸に向けて降下を要請。管制官は茨城県上空の無線標識を高度約4千メートルで通過するよう指示したが、同機は前の標識で設定した約5800メートルのまま通過した。

 高度入力は通常、管制官からの指示を聞いた機長が命じて副操縦士が設定。さらに2人で確認するが、手順が守られていなかった可能性がある。

 スカイマークでは自動操縦で飛行中の操縦室で、機長らが後ろを向き、客室乗務員と記念撮影をしていた問題が発覚し、副操縦士が諭旨退職。国交省から立ち入り検査を受けたばかりで、同社は「再発防止策を検討する」としている。

2010/03/14 16:15 【共同通信】

スカイマーク機、今度は高度違反 茨城上空で自動操縦中

http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY201003130364.html

2010年3月14日3時1分

 スカイマークの11日の札幌発羽田行きが茨城県上空を飛行中、管制官が指示した高度よりも約1800メートル高く飛んでいたことがわかった。飛行高度は空中衝突を避けるために管制官が指示しており、各機は飛行高度を守ることが航空法で義務づけられている。国土交通省が詳しく調査する方針だ。

 同省によると、管制官は札幌を出発して巡航中の同機に対し、羽田への着陸に向けて茨城上空の無線ポイントを1万3千フィート(約4千メートル)で通過するように指示した。操縦士は復唱して応じたが、実際には1万9千フィート(約5800メートル)で飛行した。

 同機は自動操縦中で、操縦士がコンピューターの設定を怠ったか、入力ミスがあったとみられる。結果的に、同機や他機の運航に影響はなかった。

 スカイマークをめぐっては、飛行中の操縦室で機長らが進行方向への注意義務を怠り、後ろを向いて客室乗務員らと記念撮影をしていた問題が発覚。同省から立ち入り検査を受けたばかり。また、機長が体調不良の客室乗務員の交代を指示したことを経営陣が認めず、逆に機長を交代し、さらに契約を解除した問題もあり、同省から厳重注意を受けた。

 同省幹部は、「今回は悪質とまでは言えないが、問題が続いており、『たるんでいる』と言わざるを得ない。しっかりとした報告と対応を求めたい」と話している。

 スカイマークは「機長から報告を受けて自主的に事実の確認を進めている。再発防止策を検討する」としている。(佐々木学)

Minister raps Skymark over crew cockpit photos

http://news.asiaone.com/News/Latest%2BNews/Asia/Story/A1Story20100313-204365.html

Sat, Mar 13, 2010
The Yomiuri Shimbun/Asia News Network

Transport minister Seiji Maehara took a swipe at Skymark Airlines on Friday over "alarming" photos that crew members took in the cockpit on several flights since last year, as government officials searched the airline's head office in connection with the matter.

"The pilot, copilot and cabin attendants all faced backward [toward the camera] during a flight. It's appalling and unforgivable that this happened in a plane with passengers on board," Maehara said at a press conference.

Maehara also released a photograph of a pilot and a cabin attendant taken in a Skymark cockpit during a flight.

"It's an alarming matter," the land, infrastructure, transport and tourism minister added.

A Skymark copilot has been dismissed for having photos taken with crew members and others in the cockpit on five flights between April last year and February.

The airline submitted the photographs to the Land, Infrastructure, Transport and Tourism Ministry.

Ministry officials inspected the airline's head office in Ota Ward, Tokyo, on Friday. The ministry is considering whether to hand out administrative punishments, such as suspending the licenses of people involved in the matter, including the copilot.

Skymark was in the news for the wrong reasons again last month when the airline replaced a pilot who had attempted to stop a cabin attendant who was feeling unwell from getting on board.

"The airline has ignored its responsibility to safely transport passengers," Maehara said. "I can only say that the company put making profits before everything else."

Safety check of Skymark begins

http://www.yomiuri.co.jp/dy/national/20100316TDY01303.htm

The Yomiuri Shimbun

The transport ministry began a special safety inspection of Skymark Airlines' headquarters in Tokyo on Monday in connection with a recent series of problems concerning its flight operations, including a copilot taking photos in the cockpit during flights and an airliner flying at a higher altitude than instructed by flight controllers.

The inspection, announced by the ministry Monday afternoon, is based on the Civil Aeronautics Law. The ministry will spend about three weeks on the check--longer than a normal inspection, which would usually take several days--and will investigate more details.

The Land, Infrastructure, Transport and Tourism Ministry also conducted a spot inspection Thursday of the airline, which is based in Ota Ward, Tokyo. It is rare for another special inspection to be held so soon.

Skymark was also subject to a safety inspection in June 2008, when the airline canceled many flights due to a shortage of pilots.

This month, the ministry issued warnings to Skymark President Shinichi Nishikubo and Chairman Takashi Ide, alleging they ordered a captain of a flight to fly without changing cabin attendants, even though the captain insisted they should be replaced for safety reasons.

Later it was discovered that one of the airline's copilots repeatedly took photos with cabin attendants inside the cockpit during flights. In one photo, both the captain and the copilot are facing away from the instrument panel and making peace signs to the camera.

Land, Infrastructure, Transport and Tourism Minister Seiji Maehara harshly criticized the airline when the case was discovered.

Also Thursday, it was found that a Skymark plane traveling from Shin-Chitose Airport to Haneda Airport temporarily flew at an altitude about 1,950 meters higher than instructed by air controllers, despite receiving instructions twice.

The pilots were supposed to input altitude data for five or six points on their route into the autopilot system in advance. They forgot to do so, however, and as a result flew at the wrong altitude.

(Mar. 16, 2010)