2010年3月20日土曜日

原料は汚水、中国の「食用油」-300万トン、ヒ素の100倍地上最強の発ガン物質アフラトキシンも含有

<レコチャ広場>

汚水から作る「リサイクル食用油」は中国人の浪費好き・拝金主義が生み出した―中国

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2010年3月17日、医学博士で山東省政治協商会議委員の苑嗣文(ファン・スーウェン)氏は中国のブログサイト・新浪博客に記事「地溝油と腫瘍」を掲載した。国営ラジオ放送サイト・中国広播網が報じた「中国人は下水道の汚水から作られたリサイクル食用油(地溝油)を年間300万トンも食べている」との衝撃的なニュースについて論じている。以下はその抄訳。

リサイクル食用油のニュースは全ての中国人の怒りと驚きを招いた。われわれは豊かになった。しかし病気、特にがん患者はその数を増している。リサイクル食用油は高温で精製されるために細菌やウイルスの心配はないかもしれない。しかしその中にはヒ素の百倍も毒性が高く、地上最強の発がん性物質とも呼ばれるアフラトキシンが含まれているのだ。なるべく外食は避けること。特に揚げ物や水煮魚(油で川魚を煮る料理)はリサイクル食用油が使われることが多い料理だ。

なぜリサイクル食用油が作られるのか。それには中国人の飲食習慣が関係している。食べきれないほどの料理を出すのがおもてなしという文化があり、客も料理を食べきっては失礼にあたる。特に接待ではこうした問題は驚くほど深刻だ。こうして余った食料からリサイクル食用油は作られている。昔は「金持ちは余った肉を腐らせ、道には餓死者がいる」世界だったが、科学技術が発達した今では、腐った肉はハムとなり、リサイクル食用油となっている。

また、この問題の背景には中国人が拝金主義になったことがある。金が全て。そのほかは、正否も信仰もなければ、美醜も善悪もない。こんな民族は本当に恐ろしい。社会的責任が全くないのだから。「人にやられたくないことは、人にしてはならない」というが、今や農薬漬けの野菜を作り、リサイクル食用油を使った食品を売り、メラミン入りの粉ミルクを作るようになった。自分では食べられなくても人に売ればいいという考えだ。(翻訳・編集/KT)

●苑嗣文(ファン・スーウェン)
医学博士、山東省政治協商会議委員、山東中医薬大学中魯医院特任専門家。雑誌、新聞にコラムの連載を持ち、伝統医学の普及に努めている。テレビ番組にも出演するなど活躍の場を広げている。
2010-03-20 11:34:23 配信
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