2010年3月6日土曜日

変な会社-富士通社長“辞任/解任騒動”ウソ公表認める

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富士通前社長“辞任騒動”、泥沼化も 情報開示の誤り認める

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100306/biz1003061846014-n1.htm

2010.3.6 18:45
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富士通の野副州旦相談役

 富士通は6日、前社長の野副州旦(のぞえ・くにあき)氏が社長辞任の取り消しを求めている問題で、同氏を相談役から解任したと発表した。同日開いた臨時取締役会で決めた。解任について「今回の行動で信頼関係が失われた」(広報IR室)と説明している。また昨年9月の社長辞任の理由について、当初の「病気療養」から「取引などの関係を持つことはふさわしくない企業と関係を続けたため」と訂正した。

 野副氏側は、訂正された理由について事実関係を否定しており、訴訟などに発展し泥沼化する可能性もある。また富士通は社長辞任の理由を隠して誤った情報を公表していたことになり、上場企業としての姿勢を問われるのは必至だ。

 富士通は昨年9月25日に、野副氏が社長と取締役を辞任し相談役に退くと発表。社長兼務になった間塚道義会長兼社長が同日の会見で「病気療養のため辞任したいとの申し出があった」と説明した。

 これに対し、野副氏側は先月末までに「辞任理由は事実関係と異なる」とし、社長辞任の取り消しを求める文書を代理人の弁護士を通じて送付した。

 野副氏側は秋草直之取締役相談役らから社長としての不適格性を理由に辞任を迫られ、やむなく受け入れたとしている。

 富士通は6日訂正した辞任理由で、「野副氏が推進していたプロジェクトの一部に野副氏と親交の深い人物が代表を務める企業が関与していた。この企業には好ましくない風評があり、取引などの関係を持つことはふさわしくないと判断した」としている。

 今後、野副氏側に辞任取り消し要求の拒否を伝える方針だが、名誉棄損などの訴訟に発展する恐れがある。

 また富士通の当初の説明に対しては東京証券取引所が問題視し、公表事実が適切かどうかの確認を求めていた。富士通は「野副氏の関係先企業への影響などから病気療養にせざるを得なかった」(広報IR室)としているが、市場や株主から批判を浴びそうだ。

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