2008年3月28日金曜日

フロは朝、夜どちらが良いのか?正しい入浴法

健康ナビ:風呂に入るのは朝、夜どちらが良いの? 正しい入浴法を教えて。
http://mainichi.jp/life/health/news/20080328mog00m100021000c.html

 ◆風呂に入るのは朝、夜どちらが良いの? 正しい入浴法を教えて。
 ◇疲れ取り快眠得るには、寝る前にぬるいお湯で

 「入浴に大切なのは温度、水圧、そして入るタイミング。上手に組み合わせることで入浴効果が高まる」と、温泉療法に詳しい「健康づくりシステム研究会」の植田理彦(みちひこ)会長は説明する。

 植田さんによると、適温は冬40度、夏38度。熱いお湯に入ると、交感神経系が優位となり、発汗が促進されて興奮するが、交感神経はストレスにさらされる日中も緊張を続けている。疲れを取って快眠を得るには、ぬるいお湯に入って副交感神経に切り替えるとよい。休日は朝からぬるい風呂に入れば、一日ゆったりできる。

 一般に家庭の浴槽で肩までつかると、水圧は約560キロにもなる。腹囲が縮み、横隔膜が押し上げられて肺の容量が減少する。一方、血管が圧縮され、血液は一斉に心臓に戻る。肺と心臓への負担を減らすには、半身浴か体を浮かせて入る。

 また、入浴は食後1時間以上たってからがよい。入浴すると皮膚の血管が拡張するが、逆に胃腸の血管は収縮するため、食前に入浴すると食欲が減退するからだ。

 65歳以上の人は早朝や真夜中の入浴を避けるべきだ。寝ている間にコップ1杯分の汗をかくため、血液が濃縮されており、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞を起こす危険性がある。入浴時間はほんのり汗ばむくらいとし、入浴後は水を飲むのが望ましい。

 高齢者は、あらかじめ脱衣所を暖め、風呂場もふたをあけて蒸気で暖める。銭湯などでお湯が熱い場合は、十分かけ湯をして体を慣らすとよい。

 植田さんは「バスタイムは睡眠と同じぐらい大事な時間。寝る前にぬるめのお湯でリラックスすれば、翌朝快適に仕事ができます」と勧める。【足立旬子】