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老化進める環境、高齢の双子で探れ 阪大が研究へ
http://www.asahi.com/health/news/OSK200802050099.html
2008年02月06日
70~80歳代の一卵性双生児で、生活習慣や環境の違いが老化にどのような影響を及ぼすのかを探る研究を、大阪大医学系研究科の早川和生教授(健康増進学)の研究グループが始める。09年3月までの研究期間に全国の50組の双子を調べる。阪大の倫理委員会が5日研究を承認した。
一卵性双生児はゲノム(全遺伝情報)が基本的に同じ。老け方が違うのは、生活習慣や環境に差があり、老化を抑制する遺伝子の働き方が異なるためとみている。
早川教授らは、約30年前から1万2000組の高齢の双子を追跡調査し、生活習慣病にかかわるライフスタイルなどについて研究してきた。今回は1万2000組の中から体力や脳、腎臓の機能、聴力などで老化の差が大きい一卵性の50組を調査対象とする。
双子から唾液(だえき)を採り、クロトー、サート1という代表的な老化関連遺伝子の働きの程度を調べる。同時に食生活や運動量、仕事内容、ストレスの程度などの生活習慣、生活環境をアンケートし、どのような要因が、老化関連遺伝子の働きを促進するのかをみる。