2008年10月6日月曜日

全国の拠点病院の癌生存率を公表【19施設が応諾】

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がん生存率HPで公表、胃・肺など5種類…全国19病院

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20081003-OYT8T00329.htm

 地域のがん治療の中核を担う、32病院が加盟する「全国がん(成人病)センター協議会」は3日、胃がん、肺がんなど5種類のがんについて、加盟病院の治療成績を示す患者の「5年生存率」をホームページで公表する。

 がん対策基本法がめざす「がん治療の地域格差解消」を実現し、病院ごとの治療成績を知りたい患者や家族の要望に応える目的がある。

 公表するのはこのほか、乳がん、大腸がん、子宮けいがんで、がん種ごとの全患者数と全体の生存率、数字が大きいほど早期のがんを多く治療したことを示す「1期/4期比」など。1999年、2000年中に初めて入院治療を受けた患者について、がん種ごとに、〈1〉100人以上を治療〈2〉全患者の90%以上を5年後まで追跡――などの基準を満たした施設を対象に、厚生労働省の研究班が解析した。

 同協議会のホームページでは、公表に同意した19施設に限り、集計結果を閲覧できる。本紙は19施設に加えて、研究班の報告書をもとに、ホームページでの公表に同意しなかった施設の集計も匿名で掲載した。ただ、1期/4期比が高い病院では、生存率も高くなる傾向があり、治療の質を正確に判断しにくいので注意が必要だ。

同協議会のホームページは、
http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/

 研究班は「集計は患者の病院選びの材料になる。医師と治療方針を話し合う資料としても使ってほしい」と話している。
(2008年10月3日 読売新聞)