2008年10月15日水曜日

ハゲを特定―最新研究で

英研究者、禿げの遺伝子の特定に成功 7人に1人は生まれながらに禿げる運命

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200810141922

【Technobahn 2008/10/14 19:22】3分の1の男性は45歳までに禿げることが知られているが、禿げの原因は遺伝的要素や、生活習慣などの複雑に絡み、これまでにはっきりと原因解明が行われたことはなかった。

 そのような中、加マギル大学、英キングズカレッジ、英医薬品大手のグラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)社による共同研究グループが禿げにつながる2種類の遺伝的変移の特定に成功していたことが12日、英科学雑誌「ネイチャー・ジェネティックス(Nature Genetics)」に掲載された論文によって明らかとなった。

 研究グループは1125名に渡るコーカソイド(いわゆる白人)のゲノム分析を実施。その結果、禿げには2種類のX染色体の遺伝的変移が関わっていることを突き止め、その後、更に1650名のコーカソイドのゲノム分析を実施することにより、分析結果が正しいことを確認したと述べている。

 研究グループでは禿げの80%はこの2種類の遺伝的変移が原因だとした上で、禿げの遺伝子は母親から子へ、母系統の家系を通じて受け継がれてきたものではないかと推論している。

 研究グループによると7人に1人は遺伝的に生まれながらにして禿げる運命にあるとしおり、X染色体の染色体番号20に遺伝的変移のリスクがある場合、その人が禿げる可能性はそうでない場合の7倍にも達すると述べている。

 禿げの遺伝子の特定に成功したのは今回の成果が史上初となる。

「はげ」の原因となる遺伝的変異を特定、新治療法に道開くか

2008年10月13日 11:38 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2528051/3421448

【10月13日 AFP】男性の「はげ」の原因となる2種類の遺伝的変異を特定したとする研究結果が、12日の科学誌ネイチャー・ジェネティクス(Nature Genetics)電子版に掲載された。これらの遺伝的変異が存在すると、はげ(男性ホルモン性脱毛症)になるリスクは7倍高まるという。

 英国、アイスランド、スイス、オランダの科学者が参加する研究チームが、ヨーロッパ系の白人男性1125人を対象に遺伝子を調査した結果、7人に1人で第20染色体のDNAに2つの変異体があることが判明した。

 これまでの研究でも、男性のはげの原因の80%は遺伝的要因によるものであることが分かっている。

 主要研究者であるロンドン大学キングスカレッジ(King's College, London)のティム・スペクター(Tim Spector)氏は、「今回の発見により、今後はげの新たな治療法の道を開くことが期待される」と語っている。(c)AFP