2008年10月3日金曜日

【インターナショナルオーディオショウ】割りを食ったマークレビンソンとジェフローランド。テロス5000とG1 GIYAが話題の中心に

インターナショナルオーディオショウ初日、
各社のフラッグシップが発表されたが、一番割りを食ったのはマークレビンソンとジェフローランドだろう

久々のフラッグシッププリを発表したJeff RowlandのCriterion Preamplifierや主力機・312パワーアンプやフラッグシップの301が「C」バージョンにモデルチェンジしていたがハッキリいって話題になっているとは言いがたい
JRDGはたとえばモデル9、モデル8の頃、当人が心底気に入ったのだろう機種となるとモデルチェンジの内容が弱いようである
入力部にトランスを搭載したり、ハイカレントバージョンと称してHCバージョンとなったりしたものの、やはり「新製品」としてはアピールが弱かった

Mark LevinsonのNo.53やNo.532はやっと(まともに動く)実働機があった
No.53は良かったものの、テロス5000やG1 GIYAという歴史的に稀有な超実力機と同じショウでは大差がつきすぎ気の毒だった
Telos5000とは価格帯が全く違うので比べることが間違いだが、聴く人にとっては各社の「フラッグシップ」として比べるのは当然なので『歴史的に気の毒』と後年言われるであろうデビューとなった
残念なことに取扱いが当然ハーマンなので、JBLのフラッグシップとの組み合わせだった
あのスピーカーはいつ聴いても低音がパタパタ、バタバタとしている
実力がやっと復活したマークレビンソンにはJBLでは釣り合わなくなっている

マークレビンソンからはついに新しいSACDプレーヤーがお目見えした
No.512であくまで参考出品だったが、実働機で音も良かった
emmのように輝きすぎる中高域といったクセがなくかなり良さそうだ
しかも、以前のCDプレーヤーは、『センスのない人が積み木を組み立てればこんな風にしてしまう』ようなデザインだったが洗練された
家において気に障らないデザインになったことは、実は小さくない改良だ
家庭では使いやすさも含めてデザインは意外と重要な要素となる

他に特筆すべきことはYG Acousticsがはじめて音が良かったこと
設計者が初日だからか珍しく来ていなかったが、そのおかげなのか音がよかった
YGアコースティックスは店でもイベントでも音が悪くVoyager以外、聴くほどのものではなかったがこれなら音楽好きにも納得できるサウンドだろう

ボーズはM3、M2について聞いたところ、やはりM2一本でいくようだ
残念なことにラインナップの拡充は行う予定はないようだ


Goldmund Telos 5000とVIVID audioのG1 GIYAの組み合わせは過去のイベントのすべてを含めても実力が全く別格で他が全てかすんでしまった
気の毒である
話題騒然・話題の中心となるとこちらだろう
テロス5000の値段は3800万円に決定したようだ
あのステラボックス輸入代理店にしては珍しく常識的な値付けだ
30万ドルということだったので、「3千万から5千万」と予想したが、本当は6000万円を超す定価をつけてくるだろうと思っていた

テロス5000のあまりの大きさに、G1 GIYAのサブウーファー部と勘違いした人が多かった
ビビッドオーディオではサブウーファーはラインナップしていない
太ももや臀部より上、腰のくびれ部分に達する巨大なアンプで見た中で圧倒的に大きいアンプだった
アンプ一台で電源コードが3本必要なようだ(ステレオでは6本必要)

上下方向の表現が多彩で、前後方向の豊富さは聞いたことがない領域だ
テロス5000との組み合わせでは、以前GIYAを『低音がタイト』と評したが聴いたことがない凄みのある低音だった