台湾技術院、ペーパースピーカーの開発に成功
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=2009042820252009/4/28 20:25 - 台湾政府の技術系研究機関となる台湾工業技術研究院(Taiwan Industrial Technology Research Institute)がペーパー型のスピーカーの開発に成功していたことが27日、同院の発表によって明らかとなった。
液晶用のガラス基板の上に振動用の素子を埋め込んだLCD内蔵型のスピーカーは既に日本企業によって製品化されてきたが、今回、台湾工業技術研究院が開発に成功したペーパー型のスピーカーは紙の繊維の中に振動素子を埋め込んだもので、普通の紙のように折り曲げたり、丸めたりすることが可能というものとなる。
台湾技術院ではまた、量産が可能となればA2版を20ドル(約2000円)で提供することが可能になるとも述べており、従来型製品に比べて非常に安価なのも特徴の一つとなっている。
このスピーカー、音域は500Hz~20KHzとなっており、低音域の再現性が十分ではないといった欠点を持つが、台湾工業技術研究院では低音域に関してはスーパーウーファーを別に持たせることでも解決可能だとも述べており、将来は、スピーカー内蔵型の液晶や、音がでるポスターなどへの応用を考えたいと述べている。
画像は同時に発表されたロールスクリーン型液晶