2008年1月30日水曜日

ほうれん草とゆでタマゴの食べ合わせは科学的によくない

http://mainichi.jp/life/food/archive/news/2008/01/20080129ddm013070096000c.html
食べるナビ:ホウレンソウとゆで卵を一緒に食べてはいけないと聞きましたが…

 ◆ホウレンソウとゆで卵を一緒に食べてはいけないと聞きましたが、本当ですか。

 ◇硫黄と結合、鉄分吸収されず--千葉市花見川区、読者

 「食べ合わせ新百科」などの著書がある栄養学博士、白鳥早奈英さんに聞いた。

 卵には、硫黄分が含まれている。ゆで卵を作ると、白身と黄身の間にできる緑っぽい色をした部分が硫黄だ。スクランブルエッグや目玉焼きにすると蒸発するが、ゆで卵の場合は、殻によって中身が閉じこめられているため、硫黄が残る。

 ホウレンソウには豊富な鉄分が含まれているが、硫黄は鉄分が体内に取り込まれるのを阻害してしまう。両者が結合すると硫黄鉄になり、体外に排出されるからだ。食べる際は、ホウレンソウ入りの厚焼き卵にするなど工夫したい。

 逆に、栄養素を効率的に摂取できる良い食べ合わせとしては「豆腐とかつお節」「ニンニクと豚肉」などがある。白鳥さんは「食べ合わせを知っているのと知らないのとでは、長期間でみると大きな違いになる」と話す。【小山内恵美子】
毎日新聞 2008年1月29日 東京朝刊