2008年1月29日火曜日

ビタミンCが脳卒中予防の役割担う

http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&task=view&id=1074&Itemid=37
ビタミンCが脳卒中予防の役割担う(2008.1.21掲載)

血中のビタミンC値(濃度)が高いと、脳卒中のリスクの低下をもたらすことが、英国の新しい研究によって示唆された。ただし、ビタミンCサプリメント(栄養補助食品)を大量に摂取しても脳卒中を予防できるわけではない、と専門家は注意を促している。

米医学誌「The American Journal of Clinical Nutrition」1月号に掲載された今回の研究は、英国に住む2万人以上(40~79歳)を対象に実施されたもの。健康に関する質問票に回答してもらい、血中ビタミンC値を測定した。平均追跡調査期間は9.5年、最終的には約20万人年(人数と年数を組み合わせた測定値。人年罹患率や死亡率の分母として使用される)となり、期間中、448人に脳卒中が認められた。

性別、喫煙歴、ボディ・マス・インデックス(BMI)、血圧、コレステロール値、糖尿病、飲酒、身体的活動、心疾患の既往など他の危険因子を調整後、血中ビタミンC値が最も高い群の脳卒中リスクは、最も低い群よりも42%低く、血中ビタミンCはこのリスクと強い逆(負)の関連性を示すことから、脳卒中のリスクに影響する因子が何であれ、優れたバイオマーカー(生体学的指標)となる可能性が示された。

米ニューヨーク大学メディカルセンターのKeith Siller博士は「今回の研究で、ビタミンCが脳卒中リスクを直接低下させることは示されておらず、ビタミンCは健康的なライフスタイルの指標と考えられる。リスク低下のメカニズムは不明だが、果物や野菜を食事に組み込むという米国栄養協会(ADA)の推奨に従うべきである」と述べている。

この報告の論説の共著者でもある米国立糖尿病・消化器病・腎疾患研究所(NIDDK)のMark Levine博士は、結論として、脳卒中や他の健康問題を予防するには果物や野菜の摂取量を増やすべきだと述べ、サプリメントではなく、さまざまな色の野菜や果物を毎日5種類以上食べることを勧めている。(HealthDay News 1月11日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=611620
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