2008年1月30日水曜日

TBS、ぶつけた大毅を「巻き込まれた」と偽装報道か

http://www.zakzak.co.jp/gei/2008_01/g2008013003.html
100%責任あるのに…TBS「大毅追突」偽装報道?
疑念に「事実を曲げることは絶対にない」

免許取りたての大毅(顔写真)がバンパーをゴツンとやった黒の日産・エルグランド=29日

 ボクシング亀田三兄弟の二男、亀田大毅(19)の追突事故で、TBSが「追突事故に巻き込まれていた」と大毅が被害者のようにも受け取れる表現で報じていた。三兄弟の試合をほぼ独占的に放映し、亀田家と関係が深いことで知られる同局だけに憶測を呼ぶが、交通事故に詳しい専門家も「追突した側に100%責任がある事故で、巻き込まれたという表現はおかしい」と疑問を投げかけている。

 TBSは同社のニュースサイトで29日、「亀田大毅選手、急停車の車に追突」と題した記事をアップ。「亀田大毅選手が、東京・葛飾区で車を運転中に、追突事故に巻き込まれていたことが分かりました」「葛飾区亀有の信号のない交差点で、車を運転中に事故に巻き込まれました」と報じた。

 亀有署の調べによると、大毅が前方で急ブレーキをかけた乗用車に追突。運転していた日産エルグランドの前部バンパーと、前の車の後部バンパーが接触して破損し、物損事故として処理された。

 大毅は署員に「ぶつけたことは間違いありません」と自ら起こした事故であることを認めていた。兄の興毅(21)も29日の記者会見で、「オヤジ(史郎氏)にめちゃくちゃ怒られて泣いとった」と明かしていた。事故を最初に報じたのはTBSではあるが、関係の深い同局が亀田家に配慮したのではないかとの疑念も湧いてくる。

 これに対し、TBSの広報担当者は「事実に基づいて取材しています」と主張。また、同社の関係者は「会社の主張がこうだから自分の報道を曲げる、ということは絶対にない。それは報道にたずさわる者が決してやってはいけないこと。現場の記者が自らの取材に基づいて書いたニュースであり、亀田寄りというのは邪推だ」との見解を示した。

 交通事故に詳しい加茂隆康弁護士は「車間距離保持は義務で、追突は安全運転義務違反にあたる。一般道での追突事故は追突した側に100%責任がある。亀田さんが追突され、さらに前にぶつかった玉突き事故なら『巻き込まれた』という表現でも構わないが、この事故ではおかしい。(記事を書いた)記者は十分な取材をしなかったか、勘違いをしたのではないか」と話している。