2009年9月11日金曜日

死んでもウィルスソフトを入れない上級ユーザーの驚愕の論理

自分もよくこう書いてしまうけれど、「ウイルスソフト」はウイルスだ。
アンチウイルスソフトかウイルス対策ソフトと書かないと意味が完全に逆になってしまう。
そうでないとウイルスソフトを入れないのは正しいのに何か問題が!?ということになる。
自分も書くのがめんどくさくてウィルス対策ソフトのことを「ウィルスソフト」と短く済ませてしまうが、ニュースメディアではもう少し気を使ったほうがいいと思う。

2009年9月11日 14:02
Culture & Critique by Virus Watcher Japan

【コラム】死んでもウィルスソフトを入れない上級ユーザーの驚愕の論理

http://antivirus-news.net/2009/09/post-178.html

パソコンユーザーもすれっからしになると、ウィルスソフト無用論を唱えて、断固ウィルスソフトを入れないという猛者がいる。そしてまた彼らの論理がそれなりに一貫性と説得力があって、うっかりすると、自分もウィルスソフトを入れないでおこうかなという気になってくるからオソロシイ。

今回はそんな彼らの驚愕の論理を紹介しよう。
え、アンチウィルスソフト、入れてないよ。だってパフォーマンスの足を引っ張るんだもん。最近のはサクサク?違う違う。CPUがマルチコアになって、メモリ搭載量が増えたからそう思えるだけ。最近のウィルスは昔みたいにユーザーに対して悪さをしないから、むしろパターンファイル更新だの、定期検査などで作業の手を止めさせるアンチウィルスソフトのほうが悪質だね。

ボット化する?勝手に使ってりゃいいいじゃん。こっちは別に困らないし。

GMailを使っているから、スパム対策はほぼ完璧だし、フィッシングメールには騙されないもんね。だって、あんなのちょっと読めばおかしいことに気がつくじゃん。

個人情報はケータイには入っているけど、PCには入れていないし、漏洩しても困らないけどね。エロ動画がさらされたって、別に開き直ってりゃいいじゃん。ま、最近のGENOみたいにリソースを勝手に食うヤツが登場したら、Avastでも入れておくよ。


確かに説得力はある。しかし、これを信じてアンチウィルスソフトを削除してしまう人が出るのは問題だ。地域防災には地元住民の地道な活動が書かせないのと同様、ネット犯罪防止にもユーザー一人一人の自覚が必要だ。

少なくとも、あずかり知らぬところでPCがボット化しているのは不知という姿勢は改めてほしいものである。

(編集部 長谷部祐二)