Vista→Windows 7移行時に再起動を繰り返すトラブル――ユーザーが報告
http://www.computerworld.jp/topics/win7/166049.htmlサポート・フォーラムには「Vistaに戻すこともできない」など憤りの声が
(2009年10月27日)
米国Microsoftのサポート・フォーラムに寄せられた報告によると、Windows VistaからWindows 7にアップグレードしようとしたユーザーの一部が、PCの再起動が繰り返されるトラブルに見舞われているという。
トラブルが報告されたMicrosoftのサポート・フォーラム
再起動が繰り返されるトラブルの報告は、10月23日から投稿されるようになった。投稿したユーザーは、Windows 7のインストールが全体の3分の2程度進んだところで、マシンがハングしたと報告している。その際、「アップグレードが失敗したため、Vistaをリストアするという旨のメッセージが表示されるが、実際には、Windows 7のセットアップ・プロセスが再開され、失敗し、また同じサイクルが開始されるという。
「Manjigani」と名乗るユーザーは、Windows 7サポート・フォーラムの「Windows 7 -- Install Message -- Upgrade Unsuccessful」というスレッドへの投稿で、次のように述べた。「アップグレードは最後のステップで失敗した。現在、ループが続いている。一晩放っておいたが、状況は変わらなかった。お手上げだ」
「Derrty」と名乗るユーザーは、このスレッドに次のような報告を投稿した。「Windows 7は安定していてシンプルだと言われていたが、インストールは問題だらけだ。私のノートPCはもう操作が利かないし、Vistaに戻すこともできない。Windows 7のインストール過程で、Vistaは完全に削除されてしまったようだ」
トラブルに見舞われたユーザーには、VistaからWindows 7にアップグレードしようとしていたこと以外の共通点はないようだ。ユーザーの一部は、Windows 7のアップグレード版をMicrosoftのオンライン・ストアでダウンロード購入しており、パッケージを店頭で購入したユーザーもいた。Digital Riverからダウンロード購入した人もいた。Digital Riverでは、Microsoftが学生向けに用意した29.99ドルでの販売プログラムを実施している。
Microsoftのサポート・エンジニアは25日に上記スレッドに投稿し、トラブルにあったユーザーに向けて、アップグレードしようとする前に使っていたVistaのエディションやService Packのバージョン、あるいは利用しているウイルス対策ソフトウェアの名称などの情報提供を求めた。
「Keith」と名乗るサポート・エンジニアは25日午後、この問題は、Microsoftのオンライン・ストアやDigital Riverからダウンロードされたディスク・イメージから、インストールDVDが作られたときの光ドライブの速度に関係している可能性があると述べた。
「インストール・ディスクの破損を避けるには、できるだけ低速でイメージを焼くようにしていただきたい」とKeith氏。同氏によれば、「Digital RiverとMicrosoftは、この問題の調査を行っている」という。
ユーザーの1人は、Microsoftのサポート・サイトで7月に公開された文書を紹介した。この文書では、再起動が繰り返される問題について次のように説明されていた。
「Windows VistaからWindows 7にアップグレードしようとすると、アップグレードが失敗し、『このバージョンのWindowsをインストールできなかったため、これまで使われていたバージョンのWindowsをリストアしている。それを使い続けることができる』という内容のメッセージが表示される場合がある。しかし、マシンがリブートされると、またアップグレード・プロセスが開始され、同じメッセージが表示されることになる」
この文書には、操作を受けつけなくなったコンピュータを、再度コントロールできるようにするための対策も記されている。
(Gregg Keizer/Computerworld米国版)
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