2009年1月31日土曜日

大麻がアルツハイマーと多発性硬化症に効果-治療薬に?

大麻が老いた脳のアルツハイマー病予防に役立つ?

http://slashdot.jp/science/09/01/29/0049253.shtml
reoによる 2009年01月29日 11時00分の掲載
i-am-god-and-i-am-the-devil 部門より。

capra 曰く、

オハイオ州立大学心理学科の Gary Wenk 教授と Yannic Marchalant 准教授の研究によると、大麻がアルツハイマー病予防に有効とのこと (The Lantern の記事、本家 /. 記事より)。

実験では大麻に含まれている特定のカンナビノイドを低容量、朝に摂取させたラットでは、そうでないラットと比べて記憶テストで良い結果を出し、また脳細胞の老化と死滅スピードが遅くなったとのこと。しかしこのような結果となるのは老いたラットのみで、若いラットでは逆に知能の衰えに結びつくという結果となった。

大麻は多発性硬化症の痛みを和らげるだけでなく、その進行を抑える効果があることが分かってきている。アルツハイマー病と多発性硬化症では脳の共通した部分が影響していると考えられているため、大麻のアルツハイマー病への影響を調べる研究が行われているとのこと。若い頃から継続して Advil (イブプロフェン系鎮痛解熱剤の商品名) や適度のアルコールを摂取したり、また喫煙していることが老化に伴うアルツハイマー病発症のリスクを下げるという研究は今まで行われてきたが、研究チームによると老いた脳に効果がある物質が認められたのは大麻が初めてという。

米国の食品医薬品局は大麻には医学的用途はないという見解を貫いているが、13 の州では医療目的での大麻使用を合法化している。

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