(ハードディスクはプラッタに一本書きのロールケーキ状にデータが配置される。OSやアプリケーションのデータは分散{ランダム}しているのであちこち読みに行く。仮に連続して配置したとしてもいつもOS、アプリ、データの読み書きの順番や内容が全く同じになるはずが無いのでハードディスクのヘッドはプラッタに配置されたデータをあちこち読み書きしに行く{ランダムアクセス})
放送などのTSデータや音楽のPCMのファイルなどはファイルサイズが大きく、ある程度まとまっていることが多いのでランダムアクセスの速度よりシーケンシャルアクセス速度のほうに近い速度が出ることがある。その場合はそのハードディスクの最高転送速度が速いもののほうが体感も実効速度も速くなる。
一般的に転送速度はハードディスクの回転速度が高いものの方が速くなる。5,400→7,200→10,000→15,000回転。
理論的にはクリックしたときにランダムアクセスが速いほうが動画も音楽も早く再生に取り掛かれるのでシーケンシャルが速ければランダムが遅かろうが速かろうがどうでもいいわけではない。
また、テレビ番組や音楽の録画・録音、再生でハードディスクの転送速度が不足するということはない。
ハードディスクの転送速度で間に合わなければBlu-RayやSACD、ましてやCDやDVDで音楽も映画も再生できないことになる。
シーケンシャル・最高転送速度が速いことは大きなファイルをコピー・ペーストするときやHDD全体をバックアップする時などに効いてくる。
早く1.5や2テラバイトモデルが出て欲しい。
そろそろ、単体で2TBを超えるモデルが出るころかな?と思っていたのでウェスタンデジタルのこのシリーズで出るのだろうか?それとももっと後になるのだろうか?
【 2009年12月12日号 】
Windows XPでは再設定が必要な1TB HDDが発売
未設定ではパフォーマンス低下、今後も増加?
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20091212/etc_wd.htmlWindows 7/Vistaなどの最新OS向けフォーマット技術「Advanced Format Technology」を採用、「Windows XPでフルパフォーマンスを出すためには再設定が必要」というSerial ATA接続の3.5インチHDD「WD10EARS」(容量1TB/キャッシュ64MB)がWestern Digitalから発売された。
実売価格は8,600円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●物理セクタを4KBに拡大する新技術を搭載
このAdvanced Format Technology(以下AFT)は、物理セクタあたりのデータサイズを従来の512バイトから4,096バイトに拡大することで記録密度を高める技術。
HDDのセクタは通常512バイトで、その前後にリードイン、セクタギャップ、ECC(エラー訂正符号)が付加される物理構造。AFTでは物理的なセクタ長を4,096バイト=512バイト×8個分に拡大、この物理上の1セクタ(4,096バイト×1)を論理上の8セクタ(512バイト×8)としてエミュレーションすることで、削減された(7個の)リードインやセクタギャップの分、容量効率を高められるという。
同社によれば7~11%程度ディスク容量を節約できるほか、(セクタあたりの)ECCの増加によりエラー訂正率も50%向上させたという。ドライブ-ホスト間のデータ転送は従来どおり512バイト。
同社ではAFTについて「Windows 7/VistaやMac OSといった比較的新しいOS向けに最適化されており、特にWindows 7/Vistaのクリーンインストールに向いている」とも説明している。
●Windows XPでフル性能を出すためには要再設定
2011年には標準に?
ただし、「旧世代」に含まれるWindows XPで使う際は、本体ジャンパピンの操作や、同社Webサイトで配布されているユーティリティ「WD Align utility」を実行しなければ「フルパフォーマンスを発揮しない」(同社)と されているので要注意。こうした設定変更を行わない場合、「HDDはフルパフォーマンスを発揮しない」(WesternDigital)という。
具体的な作業は、HDDフォーマット前に、同ソフトを実行するか「7-8ピンにジャンパを接続する」(1パーティションかつディスククローンソフト不使用時のみ)とのこと。USB接続で使う際などにもユーティリティの実行が必要とされており、細かい条件についてはユーティリティ配布ページで確認できる。
なお、HDDの業界団体であるIDEMA(International Disk Drive Equipment and Materials Association)でも、将来のストレージの大容量化に向け4,096バイトセクタを「BigSector」として提唱しており、2011年に移行することを発表している。
実容量が2TB超のHDDを開発するためにも512バイト超セクタは必須で、今後は4,096バイトセクタが主流になるのは確実。4,096バイトセクタをサポートしない32bit版のWindows XPなどのユーザーは、今後は特に新製品のHDDを購入する際には注意が必要だろう。
WD10EARSの主なスペックは、キャッシュ容量64MB、平均動作音量がアイドル時24dB、「Seek Mode 0」時33dB、「Seek Mode 3」時29dB、消費電力がリード/ライト/アイドル時5.4W、スタンバイ/スリープ時0.4W。
□WD10EARS(Western Digital)
http://www.wdc.com/jp/products/Products.asp?DriveID=763
□Advanced Format Hard Drive Download Utility/Advanced Format Technology(Western Digital)
http://www.wdc.com/en/products/advancedformat/
http://www.wdc.com/wdproducts/library/whitepapers/en/2579-771430.pdf
□BigSector.org(IDEMA)
http://bigsector.org/
アキバ総研ホーム > PCパーツ > HDD >
「WD10EARS」発売! キャッシュ64MBのWesternDigital製1TB HDD
http://akiba.kakaku.com/pc/0912/11/220000.php2009年12月11日22:00 | 投稿者:akiba
容量1TBの3.5インチHDD「WD10EARS」がWesternDigitalより発売となった。
WesternDigital「WD10EADS」は、WD Caviar Greenシリーズに属する容量1TBのSATA接続HDD。従来モデル「WD10EADS」のキャッシュ増量版で、キャッシュ容量が32MB→64MBになっているのが特徴だ。これにともなってか、内部転送速度も110MB/sec→111MB/secに速度アップしている。
主なスペックは、インターフェイスがSerial ATA 3Gbps、回転数は未公表(IntelliPower)。消費電力はリード/ライト時が4.86W、アイドル時4.85W、スタンバイ/スリープ時0.38W。なお、今回発売された1TBモデルのほか、1.5TB/2.0TBモデルもラインアップされている。
価格は、パソコンハウス東映で8,560円、パソコンショップ アークで8,580円。
右WD10EADS、左WD10EARS。基板パターンはほぼ同じ
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