2009年12月11日金曜日

2日酔いにならない5つの食べ方

健康と生活 ニュース

二日酔いにならない5つの食べ方 - 管理栄養士に聞く

http://journal.mycom.co.jp/news/2009/12/11/002/index.html

2009/12/11
時田慎也

すでに忘年会モードに突入している人も多いのではないだろうか? 年末年始は何かと「飲み」の席が多くなり、二日酔いや食べすぎが気になる季節。毎年毎年、「わかっているけど……」「わかっているのに……」失敗を繰り返してしまうそこのあなた。ここで改めてもう一度、注意事項を確認しておくのも無駄ではないはず。そこで管理栄養士の大柳珠美氏に話を聞いた。今回は、二日酔いにならない5つの食べ方について、ポイントをご紹介する。

1. つまみは、高たんぱく質なものを選ぶ

つまみに最適なものは、肉、魚介類、卵、大豆・大豆製品など、高たんぱく質食品。肝臓もアルコール代謝に必要な酵素も、たんぱく質でできている。高たんぱく質食品は、ビタミンやミネラルも豊富で、あらゆる代謝を円滑にしてくれるのが特長。サラダも野菜だけのグリーンサラダより、豆腐とちりめんじゃこのサラダなどがおすすめだ。牛肉のカルパッチョ、刺身の盛り合わせ、鶏の塩焼き、卵焼き、枝豆、湯豆腐、チーズなどのつまみを、飲み始めからしっかり食べておくのが理想的。

2. ビタミンB群を多く含む食品をチョイス

たんぱく質、脂質、糖質など、エネルギーを代謝するときに欠かせない栄養素がビタミンだ。野菜に多く含まれていると思っている人が多いかもしれないが、ビタミンB群をたくさん含んでいるのは、実は肉類や魚介類の動物性たんぱく質。肉類は鶏肉、豚肉、牛肉などどれでもOKだが、霜降りより赤身を選び、動物性油脂を摂りすぎないように注意してほしい。とんかつ、串かつ、天ぷらなど衣がついたものも、できれば避けるべき。魚介類は、刺身、焼き魚、酢の物、貝の酒蒸しなどがいい。

3. いか、たこ、貝類のコレステロールは気にしなくてもOK

いか、たこ、あさりなどの魚介類に含まれるタウリンは、アミノ酸の一種で肝機能を高める役割を果たす。いか、たこ、貝類は、コレステロールを気にして食べない人も多いかもしれないが、これは誤った認識(この点については、別の機会に解説する)。タウリンは、コレステロールが原因となるさまざまな症状を防ぐ働きをしている。いかの一夜干し、たこぶつ、さざえのつぼ焼きなどを、積極的につまみに取り入れたい。

4. からだのコンディションをしっかり保つ

からだのベストコンディションを保つのも大切なこと。飲み会が続く週は、最低1日休肝日をつくろう。朝食、昼食では、たんぱく質系の食品をしっかり食べて、ビタミン、ミネラルを確保しておきたい。昼食抜きの空腹のままでアルコールが入るということも避けた方がよい。もし、どうしても空腹のまま飲み会に参加というときは、アルコールの吸収を遅らせる効果があるとされる肉や魚介類、チーズなどのたんぱく質系のつまみを、最初に食べるように。

5. そしてもちろん、飲みすぎないこと

以上、食べ方のポイントはあるものの、もちろん何よりも大切なのは、飲みすぎない、ということ。二日酔いにならない食べ方をしているからといって、油断してしまっては元も子もない。「わかっているけど……」という声が聞こえてきそうだが、不景気ついでに財布とからだに優しい「大人の飲み方」(?)を模索、実践してみてはいかがだろうか。なお最後に、途中で水を飲むようにすることもおすすめだ。


PROFILE : 大柳珠美(おおやなぎたまみ)

管理栄養士。NPO法人糖質制限食ネット・リボーン理事。明星大学人文学部卒業。二葉栄養専門学校卒業。都内の3つのクリニックで、糖尿病、機能性低血糖症、脂質代謝異常、肥満等、生活習慣病の治療、予防のための食事指導を担当。講演会、レシピ提案、監修等を通し、広く情報を発信。著書に『糖尿病のための糖質オフごちそうごはん』(アスペクト社)をはじめ、『糖質オフのおいしいお菓子とパン』(アスペクト社)、『満腹ダイエット』(プレジデント社)の監修等がある。

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