いずれにせよファームウェアをアップデートをしないといけない
シーゲートはハードディスク最大手で家電に搭載されていることも多く、そういった製品ではドライブがないものもありどうやってアップデートするのか今後大変な問題になると思われる
ハードディスク最大手、Seagateが極めて厳しい苦境に立たされている
ただこの苦境は自らまいた種、自業自得という感じが強い
一般的な人々のHDDの使い方が荒っぽく変わったわけでもなく、ましてモデルチェンジを機に変更するでもなく一方的に急に保証期間を短縮したので会社が変調をきたしているのだろうと記事を見た時思っていた
シーゲート(通称、海門)はライバルのMaxtorマックストアを買収したころがピークで、その後家電分野のHDDレコーダーなど採用実績が好調で売上は買収後のほうが当然よかった
しかしMaxtorを買収後、肝心の性能面で自作ユーザーからそっぽを向かれていった
合併でも買収でも会社自体が大きく変わるときは新製品の性能と安定的なリリースが落ち込むことがほとんどで一時的な不調は予想でき実際そうなった
IBM(一部NECが製造担当)のHDDも日立に買収され長期にわたり容量の更新、性能の刷新と騒音、新技術への対応で後れをとった
日立HDDはSATA対応で遅れたがシーゲートは他社より進んでいた
SATAのHDDが登場したころ、いちばん最初はウェスタンデジタルのものだったと思うが実は中身はIDEハードディスクにブリッジチップでSATA化したものだったり、SATAハードディスクがIDEに対して明確に優位とされていた読み込み・書き込みを高速化できるように命令を発行するNCQを搭載していないなど、SATAの優位性はことごとくない、インターフェースがSATAというだけのハードディスクが発売されていた
シーゲートは最初から接続インターフェースだけがSATAなものではなく、ネイティブにSATAなHDDでNCQも搭載、Serial ATAインターフェイスも他社が1.5Gb/sだったのに対し3Gb/sの転送速度をサポートしていた
確か最初から3Gb/sだったと思う。どちらにせよ3Gb/s対応SATAをはじめに発売したのはシーゲートだったと思う
シーゲートは人減らしのリストラに失敗したのは間違いない
おそらく給料が安くても残留し、会社にとって使いやすい人物を残し、仕事ができるが高給でうるさい人間は追い出してしまったのだろう
Maxtorの音のうるささと、性能より安さを重視していた悪いところだけ引き継いだようなメーカーになってしまった
Maxtor自体は低価格・低性能な物ばかりではなく高速回転、高性能なものも作っていたがそれも"猛烈"といわれるほど騒音と発熱がすごかった
チップが発熱して発火することもよく報告されるほどで、ユーザーが使いやすい中で高性能にするメーカーではなかった
シーゲートは十数年前のHDDのようにうるさく自作ユーザーからそっぽを向かれるようになっていた
金融危機はきっかけになったと思われるが、性能にこだわり、かつ詳しい自作ユーザーから敬遠されて久しい状態だったのでいずれうまくいかなくなるのは目に見えていた
2009年1月7日
Seagate、HDDのメーカー保証が5年から3年に短縮
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/200901/09010701.htmlSeagateは、正規代理店を通じて販売されるメーカー工場出荷製品の保証期間について、2009年1月3日以降出荷品より従来の5年保証から3年保証へと期間が短縮される事になった。
正規代理店品は製品保証シールが付いており、該当出荷分よりシールデザインも変更されている。なお保証期間短縮となる製品は、Barracuda 7200シリーズ(PS)および、Momentusシリーズ(NS)で、ESシリーズ、SCSI、SASについては従来通りの5年保証となる。
また保証期間は、購入時からではなくあくまで工場出荷日からの換算となるので注意が必要。
(TEXT:G&D matrix 松枝 清顕)
・シーゲイト製品保証概要
http://www.seagate-jp.com/warranty/index.html
米ハードディスク大手のシーゲートが経営危機、トップ2名を事実上の解任
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=2009011315192009/01/13 15:19 Biztech news
Seagate、CEO 辞任と人員削減の次に来るものは?
http://japan.internet.com/finanews/20090116/11.htmlインターネットコム - 2009年1月15日
1月12日以降の1週間で、Seagate Technology は2人の最高幹部が辞任するとともに、約3000人の人員削減計画と全従業員の給与引き下げを発表した。業界観測筋によれば、Seagate の苦戦は景気低迷だけによるものでないことは明らかで、同社には全く新しい戦略が必要だという。
2009年01月18日 19時35分00秒
Seagate製ハードディスクのファームウェアに致命的な不具合、起動不能・アクセス不能になることが判明
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090118_seagate/Seagate製ハードディスクである「Barracuda 7200.11」「DiamondMax 22」「Barracuda ES.2 SATA」「SV35」の該当モデルにおいて、起動できなくなるという致命的な不具合が確認されたとのこと。一度起動できなくなり、認識できなくなると、中に保存されたデータにアクセスする方法はほぼ皆無になるものの、データが消滅したわけではないので、ファームウェアアップデートで対処できるようです。とは言っても、起動不能・アクセス不能になるというのはまさに致命的な問題です。
これは2008年12月以前に製造されたファームウェアを搭載しているモデルについて発生する問題であり、Seagateから配布されているツールを使うことによって問題のあるモデルかどうかを特定することが可能。