2009年1月27日火曜日

実は不潔だった歴史上の偉人・有名人12人

2009年01月27日 19:22

実はこんなに不潔だった歴史上の偉人・有名人12人

http://labaq.com/archives/51159241.html

世の中にはきれい好きな人と、そうでない方がいます。

清潔であるに越したことはありませんが、性格や性分というものもあります。

歴史上有名だけれど、実は不潔でもあった、という人々をご紹介します。

1. ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

耳の不自由なベートーヴェンはクラシック音楽で最も偉大な作曲家の一人ですが、鉛中毒で継続的な痛みに悩まされ、風呂には断固として入りませんでした。

非常に気難しかった彼はコンサート中に話をする観客に向かって物を投げつけたと言います。言語障害のため彼の発言を理解するのは困難で、もう一度言い直すよう要求すると激しくなじってきたそうです。

数人の友人たちは、寝ている間に彼の服をこっそり洗ったりしていたようです。

2. フランスのアンリ4世

アンリ4世は人望厚い国王で、毎週日曜日には国民にチキン鍋を食べさせたいと願うほどで、政治的にもフランスの発展に貢献した良王です。

彼は16世紀のフランスでは珍しくシャツを毎朝変えるタイプの人でしたが、狩りが好きで、汗を流した後においをコロンで消したりしないことから、愛人たちはよく彼に腐った肉のにおいがすると伝えていました。

彼の2番目の妻が初めて彼に会ったとき、あまりのにおいに気を失い、彼との初夜の際には香水をふりかけていったそうです。

3. 毛沢東

毛沢東と言えば、強引な共産主義の促進のために、何千万人もの自国民を死に追いやった人物として知られていますが、それが結果的に中国を強くすることにもなりました。

彼は一度も歯を磨かず、風呂にも入らなかったそうです。その代わり、葉っぱを歯磨きの代わりに噛み、彼の内妻が濡れたタオルで彼の体を拭いていました。医師が歯ブラシを渡すと、「虎だって歯磨きをしない」と言って拒否したそうです。

4. 宮本武蔵

日本は世界一清潔好きとも言われますが、もちろん全員が清潔というわけではないようです。

宮本武蔵はほとんどを放浪武士として過ごし、二刀を使うニ天一流で有名ですが、一度も結婚しなかっただけでなく、お役所を訪ねる以外は髪を切らず風呂にも入りませんでした。

武蔵については詳しく説明するまでも無いと思いますが、海外でも知られているのを見るとやはり嬉しくなりますね。

5. ルイ14世

72年続いたルイ王朝時代でフランスは絶対王政を築きあげました。ベルサイユ宮殿が建てられ、太陽王(The Sun King)と呼ばれたルイ14世は水嫌いだったのか、一生のうちお風呂に入ったのは医者に言われて2度か3度だけだったそうです。

香りのついたパウダーではたき、アルコールをしみこませた手ぬぐいで顔を拭いていました。壊死した足の手術を拒んだことが死にいたる原因だとされています。

6. マリリン・モンロー

フェミニズムの象徴であったマリリン・モンローでしたが、J・F・ケネディを代表に愛人が大勢いました。クラーク・ゲーブルの自叙伝によると、彼女は極端に不潔であったと記されています。

彼によるとモンローは過敏性腸症候群だったようで、めったにシャワーを浴びず、食事はもっぱらベッドの上で食べ、残したものはベッドの下に突っ込んでいたと言います。

7. フリードリヒ2世(プロイセン王)

フリードリヒ2世は愛犬のポツダム・グレイハウンドたちとサンスーシ宮殿で暮らしていましたが、犬の糞を掃除することを禁じ、足首まで埋もれるほどだったそうです。

精神的に病んでいたのかもしれませんが、お風呂に入らないばかりか何年も着替えることも拒み、1786年に亡くなったときには彼のシャツは汗で腐っていたそうです。彼を埋葬するときに従者が自分のシャツを使ったと言われています。

8. アニャーヌのベネディクトゥス(Benedict of Aniane)

この人を知らない人も多いと思いますが、ベネディクト会の改革者です。

聖ヨハネの言葉の中に「キリストとともに水浴をしたものは2度目の水浴はいらない」と言うのがあり、初期のキリスト教徒らは、この言葉を額面通り受け取りました。

ベネディクトゥスは一生のほとんどをぼろきれで過ごし、小食で、時々変わった声を上げるのみだったと言われています。

彼は8世紀に修道院制度を改革したことにより、亡くなってから聖人の地位を与えられましたが、彼が説いていたのは、「入浴は無益で、肉体の罪を増す」ということでした。キリスト教徒はこの文化の継承を、なんと18世紀まで続けていたそうです。

9. チェ・ゲバラ

チェ・ゲバラは、アルゼンチン生まれのマルクス主義革命家で、フィデル・カストロによるキューバの社会主義革命を手助けしたゲリラ指導者です。

彼はラグビー、葉巻、ロレックスをこよなく愛しましたが、生涯風呂嫌いでした。子供の頃は「豚」を意味する"chancho"と呼ばれ、同じシャツをプライドを持って一週間着続けていました。

このスタイルをほぼ生涯にわたって続け、めったに風呂に入らなかったそうです。亡くなってからは革命のシンボルとして世界中でTシャツに印刷されるようになりました。

10. カール・マルクス

共産主義を後ろ盾に、カール・マルクスは労働者の地位を何とかのし上げたいと思っていましたが、結果的に独裁政治を正当化させる手助けとなりました。

彼は皮膚感染症の膿に悩まされており、チェーンスモーカーであることと暴飲が災いして症状はひどくなる一方でした。清潔にすることは中産階級の過剰行為という考え方を持っていました。

彼が書いたオリジナルの資本論には吹き出物がつぶれて飛び散った血痕が付着しており、そのことは無産階級(プロレタリアート)の苦境を理解している証明であるとのプライドを持っていたようです。

11. ヘティ・グリーン

ヘティ・グリーンは大富豪の老婆として有名ですが、実はケチのシンボルとしても名を残している女性です。

元々裕福な資産家の家に生まれ、投資・投機を繰り返し莫大な資産を築き上げましたが、医者や弁護士は信頼せず、ぼろアパートに住み、常に同じ服装と言う徹底した節制生活でした。

150ドルも費用がかかると言う理由でヘルニアの手術を拒み、息子の骨折した足まで治療費をケチって放置したために切断を余儀なくされたのです。

叔母が亡くなったときはニセの遺言書を作り上げ、遺産を自分が相続しようとするほど冷徹非情のケチぶりで、世間から「ウォール街の魔女」と呼ばれていました。

風呂にもほとんど入らず、入るときはお湯も石鹸も使いません。服装はいつも同じ黒いドレスで、ぼろぼろになるまで着続けていました。一説によると友人宅に招かれたときにスキンミルクのことで議論になり卒中を起こして死亡したとされています。また、晩年はかなり妄想に取りつかれていたと言います。

12. ハワード・ヒューズ

ハワード・ヒューズは、映画「アビエイター」でレオナルド・ディカプリオが演じたアメリカの実業家であり、映画制作者であり、飛行家でした。

「資本主義の権化」「地球上の富の半分を持つ男」とも言われた20世紀を代表する大富豪です。

若い頃はハンサムで背が高く洗練されていましたが、晩年はひどい容貌となったため、亡くなったときには警察が本人と確認するために指紋を照合しなくてはいけないほどでした。

強迫性障害のため極度に細菌を恐れ、風呂に入ることも拒み、髪や爪も一年に一度しか切りませんでした。清潔すぎたために不潔になっていった例ともいえます。

15 Famously Filthy People From the Pages of History


以上12人の紹介ですが、地位や名声と清潔な暮らしぶりは、必ずしも一致しないようです。

莫大な財産を持ちながら、みすぼらしい晩年を迎える人をみると、人生ってわからないものだと痛感します。

同じ不潔でも、武蔵やチェ・ゲバラのように信念を感じる場合もあれば、単に風呂嫌いで面倒なだけの人もいて面白いですね。