ALS患者の皮膚からiPS細胞 米チーム
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米ハーバード大学などの研究チームは、高齢のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者から皮膚細胞を採り、新型万能細胞(iPS細胞)を作製、それを運動神経細胞に分化させることに成功した。ALSは全身の筋肉が徐々に衰えて動かなくなり、寝たきりや呼吸困難になる難病。病気の仕組み解明や治療応用に結びつく成果だ。1日、米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。
研究チームは京都大学の山中伸弥教授が開発した作製手法を採用、82歳の白人患者の皮膚細胞に、4つの遺伝子を導入してiPS細胞を作った。たんぱく質などを加えて培養、運動神経細胞とその周辺にある神経細胞の一種グリア細胞に分化させた。運動神経細胞とグリア細胞はALSの発症と深く関係していることが知られている。
[2008年8月1日/日本経済新聞 朝刊]
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