脳のマリフアナ類似物質、興奮抑える正体確認 東大など
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2010021108715h1東京大学の狩野方伸教授らは、脳内でマリフアナと似た働きをする物質の正体を突き止めた。脂質の一種で、マウスを使った実験で神経の興奮を抑え痛みや不安を抑える働きを確認した。新たな鎮痛薬や抗不安薬の開発に役立つと期待している。新潟大学、北海道大学との共同研究成果。米科学誌ニューロン(電子版)に12日、掲載される。
脳内にマリフアナ類似物質が存在することはこれまでも知られていた。しかし候補物質は複数存在し、実際にどれが働いているかは不明だった。研究チームは脂質の一種で「2―アラキドノイルグリセロール(2―AG)」と呼ばれる物質が、興奮を抑えるなどマリフアナに似た働きをもつことを明らかにした。