2010年2月13日土曜日

証拠捏造つぎつぎ発覚、大阪地検特捜部

大阪地検特捜部 ズサン捜査ボロボロ発覚

http://news.livedoor.com/article/detail/4603060/

2010年02月13日10時00分 / 提供:ゲンダイネット

●幹部のクビが飛ぶ!?

 大阪地検に激震が走っている。元厚労省局長の村木厚子被告(54)が特捜部に逮捕、起訴された「郵便不正事件」の公判で、捜査のデタラメが次々と明らかになっているのだ。

 8日の公判では、検事が関係者を聴取した際、ウソの"証拠"をチラつかせ、供述をムリやり引き出していたことが発覚。もはや公判維持さえ危うい状況である。

 この事件をめぐっては、村木が完全否認している上、「(村木に)指示された」と供述した部下の上村勉被告(40)も証言を覆す方針。

 頼みの供述調書もウソの証拠を突き付けて作成していたとなれば、信憑(しんぴょう)性が疑われる。「デッチ上げ不当逮捕」との声が高まるのは必至で、地検幹部のクビも吹っ飛びかねない。

 驚きの証言は8日の第5回公判で飛び出した。

 民主党の石井一参院議員から口利き電話を受け、村木に便宜を図るよう指示したとされる塩田幸雄・元厚労省障害保健福祉部長(58)が証人出廷し「(聴取した)検事から『あなたから石井議員に電話した交信記録がある』と言われて(村木への指示を)証言したが、後に『実は記録はない』と言われた。大変な供述をして(村木を)無実の罪に陥れてしまった。事件自体が壮大な虚構ではないのか」とブチまけたのだ。

「特捜部の狙いは石井議員だったのでしょう。彼らは巨悪を挙げるのに『犠牲もある』と考える傾向にあり、周辺の関係者を"捨て石"と呼んで引っ張るケースがある。村木や上村がまさにそれです。ただ今回はかなり悪質です。地検は開示対象とされる捜査メモも勝手に廃棄している。ここまでズサンな捜査だと、検面調書に対する裁判所のイメージは最悪になる。無罪になれば、担当検事や幹部の人事にも響くでしょう」(元東京地検検事)

 小沢捜査では、東京地検特捜部が逮捕、起訴した石川知裕衆院議員の女性秘書を恫喝(どうかつ)し、取り調べしたことが報じられている。もはや取り調べの全面可視化は待ったなしだ。

(日刊ゲンダイ2010年2月10日掲載)