2010年1月30日土曜日

日本未発表ステルスケーブル「Sakra」試聴

日本ではハイエンド High-End 社が輸入代理店をしているアメリカのステルスケーブル社の日本未発表・未発売の新ケーブルŚakraを聴いた。
まだ輸入代理店にも該当製品のページは無く、それどころかオーディオ関係のメディアやショップにも告知も宣伝もしていないと思う。代理店にもフルライン揃っておらず返却しない限り代理店も現物がない状態のようだ。
http://www.stealthaudiocables.com/products/Sakra/sakra.html

良かった。あといつもの通り大変美しい外観だった。
いろいろケーブルメーカーが多いが高級ケーブルはどこもカッコ良かったり高級感がものすごい外観のことが多い。ちょっと、見た目に金がかかり過ぎているのでは?と思うところもあるが、いろいろある中で“綺麗”という方向で一番なのはステルスケーブル社だと思う。

RCA(アンバランス。通常のケーブル) 1m $10,000
XLR(バランス) 1m $13,000
米国サイトの価格表はこうなっている。
http://www.stealthaudiocables.com/pricing/index.htm#ai
早く欲しい人はダイナミックオーディオの川又店長に問い合わせるといいと思う。

綴りはSakuraではなくŚakraだが「さくら」と発音していた。日本の桜にちなんでいるのか聞かなかった。


今優れているケーブルと思っているのはステルス、JORMA DESIGN ヨルマデザイン、Transparent Audio トランスペアレント、AudioLabo 47研究所、あとは非売品だがゴールドムンドのTelos 5000パワーアンプに付属してくるケーブルだ。

各社の印象を簡単にざっと書くと、

ヨルマは
http://www.cs-field.co.jp/jormadesign/primeprice.htm
情報量が多くちょっとおとなしい印象。情報量が少ないとかモタつくからとかスタティックだからおとなしいのとは違う。静かだから。そういえばプライム以上の最上位グレードを確か開発していたはず。

トランスペアレントは
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#OPUS MM
いいけどちょっと雰囲気が重い。あと各グレードごとに音が違う。かつてのクレルのように同じシリーズなのに製品ごとに音が違っているように感じる。近年クレルは聴かなくなってしまったので今はどうかわからないが、『マルチアンプにするからクレルの同じシリーズで統一しよう』とすると全部音が違うのでバラバラで困ることになる。やるなら同じ機種にしないと。
トランスペアレントは上位にいくにしたがってクオリティが高くなるが音色が違うので、買ったものが気に入ったからよりクオリティを上げるためにと上位機を買うと『クオリティやグレードは高くなったけど好みの音と違う』ということがある。それが楽しいとも言えるし頭が痛いとも言える。

ステルスは
http://www.highend.jp/about_stealth.htm
前記の2社と比べると明るく優美。余韻が多くきれい。見た目がきれい。宝石のよう。
新しいサクラは余韻が多く美音調だったのを抑えてニュートラル基調になった。いつも感心するのは銅以外に銀も混じっているのに銀の音がしないこと。あのヒリヒリとした銀固有のギラついた高音がどうしても嫌いなのでヨルマやカルダスが好きだがステルスにはひきつった高域はない。

これらと比べるとぐっと安くなるが47研
http://www.47labs.co.jp/products.html
のケーブルは音がきれいで溌剌としている。単線ケーブルのほうなら0.4mm 単線は1m 定価315円[273円(税込み)で売ってる]、0.65mm 単線なら315円(税込み)[定価不詳]で売っている。
シールドなしの単線ケーブルなので近くにパソコンやプラズマTV、(特にちょっと前の)液晶テレビ・パソコンの液晶ディスプレイがあるとブーンとかシーっとハムが乗る。インバーターエアコン(今はほとんどがそう)やインバーター照明(カチカチつかず一発で光るもの。グローランプ使わないもの。連続調光出来るものはまずそれ)が多かったり東京タワーなど電波の送信塔が極度に近い場合も苦手。被覆を剥きやすいが断線しやすい(簡単に剥けるのですぐ直せる)。

今は私の自作が一番使いやすいのでそっちばかりだが。