2010年1月29日金曜日

2010年日本企業のブランド価値、全般に下落

日本発グローバル・ブランド価値ランキング、アシックスが躍進

http://media.yucasee.jp/posts/index/2541

最終更新:2010年01月29日 13時14分

 ブランドコンサルティング会社インターブランドは、日本発のグローバル・ブランド価値評価ランキング「Japan’s Best Global Brands 2010」を発表した。1位はトヨタで305億2900万ドル、2位はホンダで181億9200万ドル、3位はソニーで119億7300万ドルだった。

 同ランキングは世界的な事業展開を行う日本発のグローバル・ブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランク付けするもので、今回で2回目。ランキングのTOP10は全て昨年の順位を保つ結果となったが、世界同時不況は日本のグローバル・ブランドにも大きな影響を及ぼしており、ほとんどのブランドの価値が昨年と比べて減少。今回のランキングではTOP30のうち24のブランドが価値を落とす結果となった。

 しかし厳しい経済状況の中でも、アシックスはブランド価値を大きく高めることに成功し(昨年比+11%)、ランキングも昨年の26位から22位へと躍進した。アシックスは世界的なマラソンブームという好環境を背景に、明確なグローバル・ブランド戦略を構築。グローバルブランド・キャンペーンや、ロンドンに続き昨年のニューヨークへの旗艦店展開など、次々と施策を打ち出している。

 また、シマノ(27位)が新たにランキング入りした。シマノは競技用自転車やスポーツ用自転車の駆動系部品で世界シェア8割を誇り、自転車文化の象徴でもあるロードレースでの評判の確立を突破口に、欧州市場において高い評価を獲得している。

【Japan’s Best Global Brands 2010 TOP10】
順位、ブランド、ブランド価値
1位:トヨタ、305億2900万ドル
2位:ホンダ、181億9200万ドル
3位:ソニー、119億7300万ドル
4位:キャノン、104億6900万ドル
5位:任天堂、92億3500万ドル
6位:パナソニック、42億2900万ドル
7位:レクサス、31億1800万ドル
8位:日産、27億7600万ドル
9位:東芝、22億5200万ドル
10位:シャープ、22億800万ドル

強まる日本発ブランド価値の下落傾向、H&Mのブランド価値はユニクロの6.3倍

http://markezine.jp/article/detail/9487

MarkeZine編集部
 ブランドコンサルティング会社のインターブランドは、日本発のブランドを対象に、ブランド価値評価ランキング「Japan’s Best Global Brands 2010」を発表した。
(2010/01/29 12:10)

強まる日本ブランドの下落傾向

 今回で2回目となる「Japan’s Best Global Brands 2010(日本のグローバル・ブランドTOP30)」はグローバルな事業展開を行う日本発のグローバル・ブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランク付けしている。インターブランドは、1999年からグローバルのトップ100のブランドランキング「Best Global Brands」を発表しており、日本のブランドの世界的なポジションを確認することができる。

 今回発表されたランキングでは、日本のブランドTOP30のうち24のブランドが価値を落とし、ブランド価値の合計金額についても前年比-2%下落。前回ランキングでは、価値が下落したブランドは16だったこと見ても、日本ブランドの価値下落傾向は否めない。

Japan’s Best Global Brands 2010

 しかし、厳しい経済状況の中、ASICSは世界的なマラソンブームを背景に、次々と施策を打ち出し、22位にランクアップ。また、Shimanoは、自転車文化の象徴でもあるロードレースでの評判の確立し、欧州市場で高い評価を獲得して27位にランクインしている。

躍進が期待できるユニクロと楽天のブランド価値は?

 今回、ランキング選定基準の1つである「海外売上高比率が30%」に満たないため選考外となったが、発展が期待できるブランドとして、Nomura、UNIQLO、Rakutenの3ブランドの価値を算定。グローバルの競合ブランドとの距離を確認した。

「Japan's Best Global Brands 2010」ランクインブランドとの比較

 このうち、UNIQLOのブランド価値は24億4300万ドルと算定され、日本ブランドのランキングでは9位に入る価値を生み出している。グローバル・ブランドと比較すると、同業態のH&MはUNIQLOの6.3倍、Zaraは2.8倍、Gapは1.6倍という状況で、高い成長力によってこれらのブランドとの差を詰める可能性も出てきた。

ブランド価値の国際比較(UNIQLO)
データは「Japan’s Best Global Brands 2010」と「Best Global Brands 2009」の比較

 また、Rakuten(楽天)のブランド価値は11億3100万ドルと算定され、日本ブランドでは17位。グローバル・ブランドと比較すると、GoogleはRakutenの28.3倍、eBayは6.5倍、Yahooは4.5倍だが、インターネット関連ブランドの価値成長率は他業種に比べて非常に高い傾向にあることから、グローバルへの拡張に成功すれば、急速にブランド価値が高まる可能性がある。

ブランド価値の国際比較(rakuten)
データはJapan’s Best Global Brands 2010とBest Global Brands 2009の比較

【関連記事】
・国内ブランド評価でユニクロが躍進、トヨタはトップ10陥落
・ブランド評価で楽天とYahoo!に明暗、「楽天」王朝時代が到来?

日本企業のランキング ブランド価値1位はトヨタ

http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20100128164.html

 コンサルティング会社のインターブランドジャパン(東京)は28日、世界で事業展開している日本企業のブランド価値をランキングした結果を発表した。1位は「トヨタ」の約305億ドル(約2兆7千億円)で、2位が「ホンダ」、3位は「ソニー」。上位30ブランドの大半が自動車、電機で占めた。

 ランキングは、企業の財務分析などを通じてブランドが将来生み出す利益を金額に換算。トヨタはトップだったものの世界的な販売不振が響いて、評価額は前年比で3%減った。

 ホンダは新興国の二輪車販売の好調を受け、3%増加した。ただ上位30ブランドのうち、24の評価額が前年より減少しており、世界同時不況がブランド価値下落に大きな影響を及ぼしたと分析している。

 一方、海外売上高が大きく伸びているスポーツ用品「アシックス」が前年の26位から22位に躍進。自転車部品大手「シマノ」も27位に初めてランクインした。

[ 2010年01月28日 19:46 ]