抗がん剤「ジェムザール」、乳がんにも適応拡大 厚労省
http://www.asahi.com/science/update/0129/TKY201001290124.html2010年1月29日10時6分
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の医薬品部会は28日、抗がん剤「ジェムザール」(一般名・ゲムシタビン塩酸塩、日本イーライリリー社)について、再発・進行乳がんへの適応拡大を認めた。海外の多くの国は乳がんで使えるが、日本では、肺がんや胆道がんなどでしか認められていなかった。
今回のように、海外で承認された薬が日本で承認されるまでの時間差を「ドラッグラグ」と呼び、近年、解消を求める声が強まっている。
2010年1月29日 (金)
【医薬品第二部会】抗癌剤「ジェムザール」の適応に乳癌を追加
http://www.yakuji.co.jp/entry17933.html薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は28日、日本イーライリリーの抗癌剤「ジェムザール注射用200mg、同1g」(一般名:ゲムシタビン塩酸塩)の適応に、「手術不能または再発乳癌」の効能を追加する一変承認を報告した。2月中にも正式承認される見通し。
同剤は、国内で1999年に非小細胞肺癌の承認を取得。膵癌や胆道癌、尿路上皮癌の効能・効果も認められている。
用法用量は、非小細胞肺癌などと異なり、1回1250mg/m2を30分かけて点滴静注し、週1回投与を2週連続し、3週目は休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。
同剤の乳癌に対する効能は、04年に米国で承認されて以来、100カ国以上で認められている。
関連リンク
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/
厚生労働省関係審議会議事録等 薬事・食品衛生審議会
http://www.mhlw.go.jp/shingi/yakuji.html
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