2010年1月9日土曜日

B&WがCESで800ダイアモンドシリーズのスピーカーを発表

Bowers & Wilkinsから新しい800 ダイアモンド シリーズが発表された。
発表されたのは7機種だ。


800 Diamond
802 Diamond
803 Diamond
804 Diamond
805 Diamond
HTM2 Diamond
HTM4 Diamond


38cmウーファー1基を搭載した801Dは無くなった。また全機種ダイアモンドツイーターを搭載する。
マルチチャンネルのセンタースピーカーを含め2ウェイ機以外ではすべて複数のウーファーになった。


現行シリーズが発売されたとき、試聴前は個人的に801Dに一番期待していた。
同じ再生帯域を複数のユニットで再生するものは音がバラバラだったり、ガサガサしたり、濁ったりすることがほとんどだった。
800を聴く前はそのことを危惧していたが実際聴いてみると大丈夫だった。
ただそれでもウーファー1個だけの801Dだったらもっとすごいのではと思って気になっていた。801Dは確か一番最後まで日本に入りにくく聴けたのはかなり後になってからだった。聴いてみると思ったより問題がありウーファーが大きすぎてミッドレンジと綺麗につながっていなかった。ちょっと中抜けしていて、しかも音楽や声のニュアンスとか実体感・実在感に重要な帯域でそれが起きていて800と比べるとノリとかゾクゾクするリアリティに差をつけられていた。そこが問題なければ低音の質感が800シリーズで唯一、フワッと軟らかかったので個性的な魅力があっただろうにと残念に思った。38センチのウーファーだとエージングにも時間がかかるので実力を発揮した後は違っていたかもしれないがその時はフラッグシップとは音の厳しさ、厳密に提示するというところで差があった。予想では801のほうがアグレッシブで重量感たっぷりなのだろうと思っていたがふわっとやさしくくすぐる音色の低音だった。そのウーファーを使った単体サブウーファーはそういう音色ではないのだからおもしろいと思う。


TweeterはQuad Magnet(4つの磁石)を採用し、WooferにはDual(磁石が2個)使っている。高音用と低音用だけでなく全ユニットの磁気回路が改良・変更されているとのことだ。

スピーカーユニットのフレームに銀色の環状のデザインが施されている。実物を見ていないのでわからないが写真で見る限り光沢のあるシルバーで光り輝く感じではなくある程度くすませた灰色っぽい金属フレームになっているように思える。写真を見るとフレームが暗い色だけより確かに引き締まって見える効果があるように感じられる。

現行のシリーズで改良すべきと思っているのは、Matrix801のころから問題が変わっていないミッドレンジ・スコーカーを担当する中域ユニットだろう。

キンキン金属的で甲高いことはないがニュートラルというより逆にちょっとモヤーっとしている。音の輪郭が少し滲んでいてなんとなくモワッと付帯音が感じられる。あとカサカサとゴキブリが歩くような音が聞こえるときもある。
この辺がどうなっているかが一番興味をひかれる。


2010年01月08日
ピアノブラック仕上げの光沢あるフィニッシュ

【CES】B&Wから新800シリーズ7機種が登場 - 全てにダイヤモンドトゥイーター搭載

山之内 正

http://www.phileweb.com/news/audio/201001/08/9648.html

800シリーズを象徴する801Dがなくなったのは驚きだが、型名からわかる通り、新800シリーズはすべてダイヤモンドトゥイーターを搭載していることに特徴がある。

新シリーズではトゥイーターを含む全ユニットの磁気回路をリファインしてレスポンスとダイナミックレンジの改善を図っているほか、ネットワークにも改良が加えられた。ダイヤモンドトゥイーターの磁気回路はクワッド・マグネット方式に強化され、従来以上にダイナミックレンジに余裕が生まれたという。ウーファーの磁気回路もネオジウムを用いたデュアルマグネットを導入している。

写真で紹介している製品の仕上げはすべて新たに導入されたピアノブラック仕様で、そのほか従来と同様ローズナットとチェリーの仕上げがそれぞれ用意されている。

すべてのユニット周辺にシルバーリングを配した効果もあり、サイズ以上に引き締まって見えることが新シリーズの大きな特徴だ。なお、従来のブラックアッシュはラインナップされない。

価格は未定だが800 Diamondは米国価格で24,000ドル(ペア)を想定しているとのこと。804と805は従来機に比べて若干高価になるというが、日本での正式な価格は現時点ではまだ決まっていない。導入は4月以降になる予定だという。

関連リンク
B&W 800 series Diamondのニュースリリース
http://blog.bowers-wilkins.com/theinsider/?p=368

B&Wが、CESにてスピーカー800 Series Diamondを発表

http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/newsheadline_4038.html

800 Series Diamondのココが新しい
804、805にもダイアモンド・トゥイーターを採用
クアッド・マグネットで設計された新しいダイアモンド・トゥイーター
デュアル・マグネット・モーター・システムを用いたウーファー
スピーカー端子に無酸素銅を使用
クロスオーバーネットワークには、銀、金、オイルの独自構造をもったムンドルフ製新コンデンサーが奢られている

800 Diamond、802 Diamondは、全シリーズにわたる開発成果を結集し、新しいボイスコイルとウーファーの位置調整が行なわれている。これにより、従来機より最低域の再生能力が向上しているという。

いずれも国内価格は未定で、3月に正式発表が予定されている。
2010年1月8日
(HiVi WEB 加藤 健)

●B&Wから800 series Diamondの製品情報
http://www.bowers-wilkins.jp/display.aspx?infid=4693